「テトリス99で99連勝」ぷよぷよプロあめみやたいようの野望

Mako(WPJ編集部)

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■前編記事
あめみやたいようはやっぱりテトリスの神だったという話

プロだけじゃないぷよぷよトッププレイヤー

――「ぷよぷよ」や「テトリス」の他にはどんなゲームをプレイしますか?

あめみやたいよう:
今はあまりやらないですけど、小学生から中学生くらいの時期は「太鼓の達人」もやってました。結構得意なんですよ。

難しさがインフレしちゃって、今はついていけないと思いますけど。

――ぷよぷよのプレイヤーって、10代の若めのプレイヤーもいれば、ぷよぷよ歴20年以上のベテランまでいて年齢層が幅広いですよね。小学生~高校生の間では流行ってたりするんですかね?

あめみやたいよう:
どうなんですかね……。僕が知る限りでは名のしれたプレイヤーはネット上にもいなさそうな気がします。

プレイ人口的には多いと思うんですけど、上手い人となるとまだまだこれからだと思います。

マッキー選手やこの前プロライセンスを獲得したともくん選手みたいな高校生のプロプレイヤーも出てきていますし。

――この人はすごい! と注目すべき人はいますか?

あめみやたいよう:
popoさんという、たぶん今後100年経っても現れないような天才がいます。この人は本当にすごくて、芸術的というか誰にも真似できないような積み方をするヤバい人なんです。

不定形連鎖を得意とする異次元なプレイが特徴で、今現在のプロプレイヤーでも真似できないでしょうね。大会など表舞台に出てこない人なのが残念なんですけど。周りより頭10個分抜きん出てると言ってもいいくらいです。

――プロ以外にも猛者がいるんですね……。

あめみやたいよう:
ぜひpopoさんのプレイは見てほしいですね。僕のTwitterアカウントがいいねしてる一番古いツイートから見れるので。

僕と同じぷよぷよのプロのKuroroさんが選んだすごいプレイがまとめられています。

popo究極傑作集 part1
popo究極傑作集 part2

YouTuberあめみやたいようの生活

――配信はほぼ毎日やっていると思うんですけど、1日のスケジュールはどんな感じですか?

あめみやたいよう:
とりあえず昼夜は逆転しています(笑)。普通の生活ではないですかね。

ゲームやりまくって編集しての繰り返しです。

――プロゲーマーに話を聞くと、フィジカル面で気を使っている人が結構いらっしゃるんですけど、あめみや選手はなにかやってますか?

あめみやたいよう:
当たり前かもしれないですけど、体調管理は気をつけていますね。

あとは空腹のときの方が集中できる気がするので、配信の前には食べないようにしています。終わったらがっつり食べちゃいますけどね。

――今のところは基本的にテトリス99の配信だけをやっていますが、これが今後も継続していくのでしょうか?

あめみやたいよう:
テトリス99をしばらく続けていきながら、ぷよぷよテトリスもやっていこうかなとも思ってます。もともとぷよぷよテトリスをやっていたこともあって、配信ができたらなと。

――ぷよぷよテトリスっていまもプレイしている人って多いんですかね?

あめみやたいよう:
いるとは思いますよ。

「ぷよぷよeスポーツ」が出てから減っていますが、テトリスもやりたいという人もいるので。

――そうなんですね。EVO2017のサイドトーナメントでも優勝していますし、思い入れのあるタイトルということですね。

あめみやたいよう:
今年のEVOではぷよぷよテトリスではなくて、ぷよぷよeスポーツがサイドトーナメントの種目みたいです。行こうか迷っているところなんですけど、たぶんいかないかな……。

行きたい気持ちがあるんですけど、テトリス99の配信もやってるだろうし、賞金も少ないので迷ってしまいますね。

――ぷよぷよがEVOのサイドトーナメントで大会が行われているのは知っていたんですけど、他のも海外で行われるぷよぷよの大会ってあるんですか?あまり話を聞かないのですが。

あめみやたいよう:
台湾なんかでは、すごく活発なわけではないですけどやってますよ。ぷよぷよもテトリスも、一応、海外に競技シーンがあるんです。

でも、日本人が圧倒的に強いですね。日本人の強い方のプレイヤーが出ていれば間違いなく上位に入るくらいには日本人が強いタイトルです。他のジャンルほど海外の選手が多くないし強くない環境になってます。

YouTubeはもこうが師匠

――プレイヤーとして目標にしていることはありますか?

あめみやたいよう:
ぷよぷよに関しては、チャンピオンシップで優勝することです。これまではベスト4が最高なので、ひとまず優勝は狙いたいと思ってます。

あと、テトリス99は連勝企画でタイトルの99にかけて99連勝を目指してやってるんですよ。

――99連勝はさすがに難しいんじゃないですか?ちなみにこれまでの連勝記録は?

あめみやたいよう:
最高が89連勝でおしいところまでいったんですよ。負けてしまったときは本当に悔しかった。

ゾーンに入っているというか、かなり調子良かったんですけどね。配信しながらやってるので、スナイプ(※)されることもある中で89連勝までいきましたから。

99連勝は難しいけど、いけなくはないという感覚ではあります。

※スナイプ:配信を見ながら同じタイミングゲームをプレイして、配信者とのマッチングを狙うこと。腕に自信のあるプレイヤーが狙ってくるので、配信者側としては強い相手と戦うことになる

――驚いたのが、プレイしながらでも配信のコメントを拾っていることです。人間業とは思えません(笑)。

あめみやたいよう:
よく言われます(笑)。あれは自分にしかできない芸当だとは思ってます。

――テトリス99みたいな展開の速いゲームでコメントを拾うのは普通はできないんじゃないかと思います(笑)。ゲーム画面を見つつ、コメントはどうやって見ているんですか?

あめみやたいよう:
ゲーム画面の手前の下の方にスマホを置いて、そっちで見ています。なので、コメントを見るときはゲーム画面から完全に目を切っているんです。

一瞬の隙で見ている感じですかね。見る余裕がまったくないわけではないので。

――今現在はプロゲーマーと配信者として生活をしているわけなんですが、自分がそうなると思ってましたか?

あめみやたいよう:
あ、それはまったくなかったですね。そんな時代が来るなんて思ってなかったですし。

YouTubeは、もともと僕と同じくぷよぷよのプロのもこうさんに「YouTubeやってみない?」って言われて始めたんですよ。

――そうなんですね。もこうさんに影響を受けてゲーム実況配信を始めた人は多いでしょうね。

あめみやたいよう:
だと思いますよ。

もこうさんの家にも何回も遊びにいかせてもらってて、僕にとって師匠的な存在です。YouTubeだけでなくてゲームも上手いですし、すごい人ですよね。

――もこうさんがいなかったら配信もやってなかったかもしれないですから、テトリス99連勝企画も生まれなかったでしょうね。他のぷよぷよのプレイヤーとは交流はあるんですか?

あめみやたいよう:
新しくプロライセンスを取った人はまだあったことがない人もいますけど、大体のプロとは面識がありますよ。

大会でも会いますし、イベントの出演で一緒になることもありますから。

――ぷよぷよのプロとして意識していること、気をつけていることはありますか?

あめみやたいよう:
うーん、やっぱり社会人としてちゃんとしていないとな、とは思いますよね。人柄は周りから見られているところなのは間違いないです。

――あ、最後にこれは聞いておきたいんですけど、テトリス99の配信はバズったじゃないですか?ぶっちゃけた話、スパチャでどのくらい儲かりました?

あめみやたいよう:
そうですね……、連勝企画で一気に増えたのは確かということで(笑)。


ベテランから若手まで幅広い年齢層、そして個性的なプレイヤーたちが活躍しているぷよぷよのeスポーツシーン。その中でも神と呼ばれるのはあめみやたいよう選手ただ1人。

連勝企画真っ只中のテトリス99や、大会には参加していないもののスマブラでもその才能を発揮していくことだろう。

それにしてもスパチャでどのくらい稼いだんだろうか……。

写真・BUN

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Mako(WPJ編集部)
スマホゲームの攻略サイト、情報メディアを渡り歩いてウェルプレイドジャーナルに流れ着いた超絶新進気鋭の若手編集者。イベント取材では物販やコスプレイヤーに釘付けになりがち。

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