東京ゲームショウが”esports”に注目する私なりの3つの理由

※この記事はNoteからの転載です。
こんにちは。ウェルプレイド代表取締役/CEOの谷田です。
2018年9月20日から23日までの4日間、幕張メッセで東京ゲームショウ2018が行われました。開催前のリリースを見ると、こんな紹介がされていました。
esports専門会社のウェルプレイドは、今回2つの大きなお仕事を担当させていただきました。
- e-Sports X(クロス)ステージのプロデュース・運営
- ビジネスデーTGSフォーラム専門セッションに登壇
4日間のステージの運営、およびビジネスデーのセッションの登壇と注力しているところの現場に立たせていただく貴重な機会をいただきました。
私なりに、なぜ今TGSでもesportsに注力するべきだと考えているのか? そして、各種メーカーも大会イベントにリソースを投入しているのか? ということを、現場で運営をお手伝いする立場と、登壇する立場の両方から今年どういった需要があったのかを考えてみました。
理由1:esportsX ステージの必要性
何度かお話をさせていただいていますが、現在の日本のコンテンツ産業は、これでもかというほどの可処分時間の奪い合いが起きており、コンテンツが常に飽和している状態です。
どのゲームを遊ぶのか? という選択肢だけでなく、どのゲームを見て楽しむか? 時間を消費するのか?…… 自身の時間の使い方を自分たちですら管理しきれていないほどのコンテンツ過多の状況にあります。
そんな中で、現状の大手ゲームメーカーを始め、各種メーカーさんがesportsに注力していくには、その大事なプレイ時間・視聴時間をどれに投入させるかというのを明確にさせていくための施策が必要になってきています。
全国大会を目指して闘う選手たち、およびそれを取り巻くストーリーやゲームプレイ。この自分の中で、楽しいゲームの選択肢の1つというものから、”遊ぶか” or ”遊ばないか” では語りきれない「特別」なゲームに昇華させることができたときに、その人にとって投入される時間のボリュームが多くなってくる可能性が高いと考えています。
あの人たちを応援したいから生放送を見よう!
理由2:急激に成長する環境の中、その流れを知りたい人が多い
ウェルプレイドを創業した2015年、esports専業の会社を立ち上げようと思ったときは、周りの友達も一緒に働く仲間たちも、本当にそれが成り立つかどうかについて懐疑的だったため、みんなに止められたものです。
それが、2018年の時点で30名を超える会社に成長することができたのは、日本国内のesportsへの注目と必要性が認められてきたことの証明なのかなと思っています。2015年からわずか3年しか経過していない中で、業界に全力で挑んでいる人たちも、まだこれから増えていくという状況であることも事実です。その中で、現在の状況や未来の成長性などを知ることで、この勢いと共に成長や可能性を感じ、投資をしたい新しい業種や、違った環境の人たちも増えていると実感しています。
ですが、まだまだ状況を知る人が数少ないことも事実です。この情報を少しでも多く調べて見極めた人たちが、次のステップへと進むものすごい可能性を感じる時期であるということが要因として挙げられるのではないかと思いました。
理由3:展覧会としての形以外の新しい姿のチャレンジ
私自身が、中学生のころから通っていた東京ゲームショウ。
新しいゲームの情報や、そこでしか体験できない感動など最新の情報を知るためには、その会場に足を運ばないと得られないものがありました。
現在は、動画市場の成長やSNSの普及、端末や家庭用ゲーム機器の中でも新しいゲームの体験版などに触れることが容易になったため、本来の新作展覧会としての機能の要素が、他で代替ができてしまう環境になりました。
それでもオフラインの良さ、会場の雰囲気、メーカーにとって年に一度のお祭りというか本気度合いを感じられる素晴らしい展示会です。ただ、その需要以外の役割を探し始めた部分もあったのかなと思いました。
以上が、ウェルプレイドが大会運営をしながら、専門セッションでお話をさせていただくといった、身に余る光栄なお仕事をいただいたときに感じた3つの理由でした。
いろいろな理由があって会場に来るきっかけはあるかと思いますが、やはり東京ゲームショウの雰囲気や新しいゲームに触れるワクワク感、それらと共に新しいesportsコンテンツへのチャレンジ。いろんな体験ができると思います。
私自身も1年で一番楽しい日になりました。東京ゲームショウは1日で素敵な感動体験ができるイベントです。また来年、新しいチャレンジが待っている東京ゲームショウへ足を運んでみてはいかがでしょうか。