けんつめしはNova Esportsに注目!PONOS Sportsクラロワ世界一なるか?

WPJ編集部

2018年のクラロワ世界一が12月1日に決まる!

2018年8月に始まった「クラロワリーグ アジア」 シーズン 2。世界最強を決める「クラロワリーグ 世界一決定戦ー2018」の出場権を手に入れるため、日本、韓国、東南アジアの全12チームが激闘を繰り広げた。同時に、北米、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、中国の各地域でも、熱い戦いがあった。

上記5地域に開催国枠である日本のPONOS Sportsを加えた計6チームが、世界一を決めるために12月1日に幕張メッセに集結する。今年初となるこの試みで、2018年のクラロワ世界一が決まるイベントだ。

今回FAV gamingのけんつめし選手に協力をしてもらい、けんつめし選手が最も注目するチームと選手について教えてもらった。

以下では、世界一をかけて参戦する全6チームと各チームの注目選手を紹介する。

PONOS Sports(開催国枠)

開催国枠である日本からは、PONOS Sportsが出場する。すでに「クラロワリーグ アジア」で、その強さは周知されている。

「クラロワリーグ アジア」 シーズン 1で優勝、シーズン 2でも圧倒的勝率で勝ち上がったが、アジア代表を決めるプレイオフでは惜しくも初戦敗退という成績に。一度敗北を知った前アジアチャンピオンが、世界の強豪相手にPONOS旋風を起こすことができるのか。期待が高まる。

みかん坊や

PONOS Sportsといえば、選手兼監督であり、絶対的エースとして君臨する みかん坊や。シーズン 1では抜群の安定感と多種多様なデッキを使いこなし、優勝に貢献。シーズン 2でも持ち前のデッキプールの広さで、多くの勝利をチームにもたらした。

彼の持ち味は、デッキプールの広さと読みの鋭さにある。どんなデッキでも使いこなし、相手のデッキを先読みして、次のデッキで仕留める。このサイクルを短い時間で行ってくることこそが彼の強さであり、万能さを象徴するところだろう。

なによりみかん坊やの怖いところは、1v1と2v2両方で力を発揮できるところだ。みかん坊やが1v1と2v2の両方で活躍し、その名を世界に刻み込むことができるか。

Rolaporon

クラロワリーグアジア Season 2から参戦した新進気鋭の選手。1マッチ目こそ緊張して本来の実力を出し切れていなかったが、2マッチ目からは本領を発揮している。1v1では1セットも落としていない脅威的な強さで、PONOSというチームの強さをさらに押し上げている人物の1人だろう。

彼のデッキの特徴は、高回転デッキである。高回転デッキには2つのメリットがある。1つめは、手札のサイクルを高速化することで、防衛にカードを割きやすいという点。そして2つめは、相手の手札サイクルを早くすることで、相手に対応をさせずに確実にダメージを奪うことができる。高回転デッキにはさまざまな型があるが、彼はどの型でも高い練度で使うことができる。

世界の強豪たちは、このRolaporonの速さについてこれるのかに注目だ。

KING-ZONE DragonX(アジア代表)

韓国の強豪チームであり、「クラロワリーグ アジア」ではPONOS Sportsと対をなすライバルチームだったといえよう。

シーズン 1では、X-bow masterのワンマンチームのような印象を受けたが、シーズン 2では全選手が高水準にまとまり、エース X-bow masterが確実に決めるチームへと変ぼうした。日本が韓国へ遠征に行ったとき、彼のKotH(※)の強さに日本のファンたちは絶望させられたことも記憶に新しい。

リーグ戦績は7勝7敗と決していい成績とは言えなかった。戦績が安定しなかったのはオーダーを固定化させないなど、他のチームではほとんど行わない、実戦経験を積ませる試みをしていたためであった。その甲斐もあり、プレイオフでは見事優勝を飾るなど、実戦値がとても高いチームになっている。

勢いに乗ったKING-ZONE DragonXをどこが止めるのか。実戦値の高い彼らの一点突破に注目だ。

※KotH:King of the Hillの略称。クラロワリーグでは3v3の勝ち抜き戦のこと。

X-bow master

昨年行われた「クラロワ 世界一決定戦」にも出場し、「クラロワリーグ アジア」シーズン 1ではべスト1v1プレイヤーにも選ばれた。名前の印象からクロスボウ使いと思われがちだが、あらゆるデッキを使いこなすことができる万能型の選手。加えて名前の通り、クロスボウを必殺の武器にしている。

特徴としては、デッキプールの広さ、そして何より相手の勝ち筋を潰すのがうまい。相手の勝ち筋を潰し、じわじわとタワーへダメージを入れ、優勢を保ったまま勝利するような安定した立ち回りが特徴。

その若さからは想像もできないほどの老獪な戦い方こそ、X-bow masterの持ち味であり、強さに繋がっている。

Ho

「クラロワリーグ アジア」シーズン 2 MVPに輝いたHo選手。シーズンを通じて、そのときスポットが当たっていないカードを使いこなす変則型のプレイヤー。

対戦相手は、その独創的なデッキを読むことができず対応に追われることになる。その隙を逃すことなくモノにしてきたプレイヤーだ。ただトリッキーなだけでなく、そのトリッキーなデッキでもしっかりとタワーを守ることができる。だからこそ勝つことができているという、基本に忠実でありながら変則的なプレイをする、まさしく変幻自在のトリックスターだ。

Nova Esports(中国代表)

今大会の優勝候補という声が多い、クラロワ界の重鎮Nova Esports。ランキングを見ると、Novaと名の付くクランがとても多いことに気づくだろう。その親玉がこのチームである。この2018年、中国リーグを2連覇しており、11勝3敗 勝率81%という圧倒的な成績で勝ち上がってきた。

キャプテンであるLciopは、ジャカルタで行われたアジア競技大会で準優勝という成績も残している。他のメンバー登録されている選手にも、AaronやKarnageなど、著名な選手を数多く抱えている。まさしく銀河系軍団といえるだろう。

Auk

Nova Esportsのエースといえばこの男になるだろう。中国リーグファイナルのKotHでは、3人抜きをし、チームを優勝に導いた選手だ。

彼の特徴は、勝ち筋が複数あるデッキ。1つの勝ち筋を潰されても、もう1つでカバーする。また、彼のデッキプールはとてつもなく広い。ラヴァハウンドを使用した空軍デッキから、ジャイアントやP.E.K.K.Aや三銃士を使用する重量級デッキ、そして枯渇デッキやスケルトンラッシュデッキも抑えており隙がない。

その中でも彼の代名詞は、スケルトンラッシュデッキだろう。基本に忠実に、守りから攻めへ繋げ、そしてスケルトンラッシュを通す。その基本の練度が高すぎる故に、スケルトンラッシュがよく通るのだ。

今回、彼のデッキ選択は何になるのか?そして、スケルトンラッシュを使う際には、彼の守りから攻めへの流れるような転換に注目してほしい。

Legend

三銃士の神と言われるLegend。その名に違わず、三銃士プレイヤー界の生きる伝説だ。「三銃士使いはLegendを追っておけば間違いない」と多くのプレイヤーが太鼓判を押す。Legendが作る三銃士デッキはそれほどまでに最先端なのだ。だからこそ、中国リーグで三銃士デッキが使われることが多いのだろう。もちろん、三銃士だけで生き残れるほど、クラロワの世界は甘くない。三銃士と組み合わさることも多い、ジャイアントやホグライダーデッキの練度も高い。

彼が1v1に出てきたとき、仮に三銃士がBANから漏れたら注目だ。新カードであるライトニングドラゴンが入った三銃士デッキや、従来どおりの三銃士ホグライダーデッキなど、さまざまな三銃士デッキが繰り出されることだろう。

Immortals(北米代表)

北米には世界最高のプレイヤーと名高いSirgical Goblinをはじめとする、多くの有名プレイヤーが在籍していた。Immortalsはそのリーグを抜群の成績で突破した。16~19歳という若いメンバーがゲーミングハウスで共同生活を行いながら練習をしている。その結束力は、脅威になるだろう。

ゲーミングハウスで研鑽しあった実力と結束力を武器に、北米代表Immortalsが幕張メッセにやってくる。

Royal

クラロワのゲーム内ランキングを見ている人にはなじみ深い選手だろう。前シーズンは3位、2シーズン前は2位、3シーズン前は8位と、グローバルランキングの常連だ。

そんな彼の得意デッキはゴーレム。Royalのゴーレムは、常に一歩先に行っている。とにかくゴーレムデッキの組み換えがうまい。ゴーレム使いのトレンドはRoyalが作っている。しかし、ゴーレムだけでなくラヴァハウンドなどの重量系も使うことが出来る、デッキプールの広いプレイヤーだ。7,200越えという圧倒的な最多トロフィーと、リーグ戦1v1 28勝11敗という戦績が彼の強さを物語っている。

1v1はRoyalがほぼ確実にでてくるだろう。さぁ、ゴーレムをBANするか?それともゴーレムをあけるのか?各チームの動向にも注目だ。

ah craaaap

最多トロフィー7,000越えのプレイヤー。彼の得意なデッキはホグライダーデッキ。2.6ホグライダーデッキを筆頭に、多くのホグライダーデッキを使いこなす。

ホグライダーのみならず、三銃士デッキや3スぺルジャイアントデッキなど、さまざまなデッキを高い練度で使用する。最近は遅延ゴーレムデッキを好んで使用しているようだ。

Immortalsでは2v2をthegod_rfと出場することが多く、その勝率も高い。日本でいうところのFAV gamingのRADのようなプレイヤーだ。重量級デッキも使いこなし、スケルトンラッシュデッキも使用できるのは、流石はトロフィー7,000越えプレイヤーだといえる。

Twitchでよく配信をしているので、一度見てほしい。音楽にノリながら、無邪気にタワーを壊していく姿を見ることができる。

Team Queso(ヨーロッパ代表)

[SPOILER ALERT] They made it look EASY.
@TeamQuesoGG brings the heat to the arena in a six game sweep against @SKGaming, bringing them ALL THE WAY to the World Finals in Tokyo.

There's nothing left to say: GGWP to the team, and every single player in CRL EU. What a ride! pic.twitter.com/7e9zpGZxxV

— Clash Royale Esports (@EsportsRoyaleEN) October 27, 2018

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クラロワが上手い人はどこの国にいる?と聞くと、たいてい、中国、アメリカ、ヨーロッパなどが挙がる。強いと言われるリーグを優勝したのが、このTeam Queso。このチームには以前、Surgical GoblinやPiedraといった、強豪選手が所属していた超有名強豪チーム。世界の名だたる選手を輩出したヨーロッパの強豪が東京で嵐を巻き起こすか。

さぁ掛け声を上げよう、1.2.3.Queso!!

Soking

It's time to kickoff the #Top5 pro players… decided BY NA/EU pro players themselves!

Coming in at #5 after a community tiebreaker is… @SokingRcQ of @TeamQuesoGG!

Maybe it's his decks, or maybe it's the hair? What do you think makes him #5?

Comment below! ? pic.twitter.com/F2zLKu6l2r

— Clash Royale Esports (@EsportsRoyaleEN) October 30, 2018

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Mr.オールマイティと言っていいだろう。それほどまでに多くのデッキを使いこなすことができる。日本でいうみかん坊やのようなプレイヤーだ。重量級から高回転デッキ、スケルトンラッシュや枯渇デッキなどありとあらゆるデッキを、リーグ戦で使用していた。その結果、彼はEU/NA両地域で5位という個人成績を残している。

現在よく使うデッキは、ホグライダーに新カードであるライトニングドラゴンを加えたデッキだ。このデッキが世界大会で飛び出すのだろうか。

また、SokingはYouTubeで配信や動画投稿をしており、彼のプレイ風景を見ることができる。いつも楽しそうにプレイしているSokingを見ると、彼のことがとても好きになること間違いなしだ。本大会前に1度見ておくことで、より応援に熱が入るだろう。

Vivo Keyd(ラテンアメリカ代表)

ラテンアメリカを勝ち上がってきたVivo Keyd。ラテンアメリカには、かの強豪チームSandstormやCream eSportsがいる。その強豪チーム達を退け、予想を覆して幕張メッセに降り立つのがVivo Keydなのだ。プレイオフを3連勝して勝ち上がってきたダークホースが、その勢いをどれだけ見せてくれるのかが見どころになるだろう。

Javi14

なんといっても注目はJavi14だろう。クラロワ公式でも紹介されていた優勝を決めたシーンは誰もが驚く守備力の高さ、そして攻撃の通し方だろう。攻守ともにまとまった選手だ。

ラテンアメリカリーグでは、ゴーレムやジャイアントをはじめとする重量級デッキを操り、1v1で数多くの勝利をあげたチームのエースプレイヤーだ。重量級デッキは、ほぼ網羅しているといっていいほど、様々なデッキをリーグ戦中に使用していた。Javiが魅せる堅守から攻撃への流れは美しいので、注目してみてほしい。

盛り上がりたいなら必須?観戦しに行くみんなで一体感を得よう!

観戦にクランメンバーと一緒に来る人も多いだろう。そのクランメンバーと一緒にユニフォームを揃えてみよう! より一体感を得られ、そして楽しむことができるだろう。また、同じユニフォームで応援しているとオフィシャルカメラマンに撮影してもらえる可能性もあるようだ!公式サイトに盛り上がってる写真を載せてもらえるチャンスだ。

盛り上がるためには、掛け声も必要になるだろう。

この掛け声は、開場時間(10:00以降)に練習時間が設けられる。「クラロワリーグ アジア」を見ていた人たちにはお馴染みの「クラッシューロワイヤル」の掛け声や、タワーに攻撃が入った際の掛け声など、いろいろ用意されているようだ。

掛け声があれば、1人で来場することになっても周りのみんなと盛り上がること間違いなしだ!

荷物はなるべく少なくして観戦に臨もう!

会場への持ち込みが禁止されているのは、以下のものだ。鞄に入りきらないような荷物は、基本的にNGになる。

  • 食べ物
  • アルコール・ノンアルコール飲料
  • 本格的な撮影機材
  • 自撮り棒やGoProスティックなどのカメラスティック
  • エアゾール製品
  • 折り畳みチェア
  • トランクやスーツケース
  • レーザーポインターまたは高輝度懐中電灯
  • ハンドバッグやカバンに入りきらない傘

※詳しくはこちらをご覧ください(https://esports.clashroyale.com/finals/ja/faq

class="p-emBox"> 飲食物については会場内でも販売されるが、支払いにクレジットカードは使用できないので、現金を用意しておこう。
  • ソフトドリンク
  • ホットドリンク
  • クレープ
  • 丼もの
  • タコス
  • ホットドッグ

※クレジットカードの使用はできません

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総括

今大会なんといっても最大の注目は、中国のNova Esportsだろう。中国が満を持して、世界大会に乗り込んできた。彼らがどのような試合を見せつけてくるのか。また、各国のチームたちが世界最強と言われる中国に対して、どのような戦いを見せてくれるのかが一番の見どころになるだろう。

Nova Esportsの強さが基準となり、その他地域のチームの力が測られる形になること間違いなしだ。この世界大会、Nova Esportsを中心に回ることになるだろう。

また、各地域代表が決まってから、新しいカードが追加されたり、調整が行われたことによって環境に変化があった。多くのプレイヤーが使用している、新カードライトニングドラゴンがその最たる例となっている。ライトニングドラゴンが今回どれほど使用されるのか、注目したいポイントのひとつだ。

環境が変わったこともあり、プロシーンにも大きな変化があると予想できる。最先端のメタは、この大会で先取りすることができるはずなので、クラロワプレイヤーは必見だ。

パブリックビューイング決定!

「クラロワリーグ 世界一決定戦2018 Mirrativパブリックビューイング」が、幕張メッセ2階で行われる。参加登録をして、同じ幕張メッセ内で盛り上がろう!

  • 日時:2018年12月1日(土)
  • 開催場所:幕張メッセ コンベンションホール(国際会議場2F)
  • 開場:10:00
  • 終了:17:00(予定)

参加を希望する場合、下記より申し込みを行う。当日は開場時間中であれば、いつでも入場可能。

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「ゲームプレイに対する肯定を」「ゲーム観戦に熱狂を」「ゲームに、もっと市民権を」
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本気で毎日そのことを考えている会社の編集部。

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