R6S公式キャスターともぞうさんに突撃!:お絵描きゲーマーゆうまのeスポーツれぽ!【第1回】

ゆうま

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はじめまして、巷で「お絵描きゲーマー」と呼ばれている(名乗っている)ゆうまです。

普段はゲームプレイはもちろん、配信もやっている僕ですが、今回「レインボーシックス シージ」(以下、R6S)公式実況キャスターのともぞうさんにインタビューする機会を得ました!

なんですが、eスポーツとして扱われるタイトルはほぼ観戦メインの僕。しかも、R6Sに関しては未プレイなんですケド……。

オペレーターの数が多い!誰を使えばいいの?どこまで覚えればいいの?

ゆうま:さっそくなんですけど、R6Sを触ってみた印象として、オペレーターの数が豊富すぎ、チームプレイがすごく楽しそうというのがありました。けど、どうしてもそれらが初心者には敷居が高く見えてしまって……。

初心者におすすめのオペレーターはこれだよ! とか、始めるときに最低限覚えておいた方が良いことなんかを最初にお聞きしたいです!

ともぞう:
他のゲームもそうなんですけど、例えば僕とゆうまさんが一緒にやるとか。最初は、ゲームをすでにプレイしている知り合いと一緒にプレイすることをおすすめします。

チーム戦を前提としているゲームなので、正直ソロでやるのはちょっと敷居高いと思いますね。

ゆうま:じゃあ僕は今回ともぞうさんと知り合えてラッキー! なんですけど、もし周りにR6Sプレイヤーがいなかったらどうすれば良いでしょうか。

ともぞう:
R6Sは5人1組のプレイが基本なんですけど、実は役割分担が細かく決まっているんですよ。どの壁を壊すか壊さないかが重要な最初のステップなんですけど、攻撃側で言うと……。

ともぞう:
もう1つおすすめするのは、サッチャーっていうオペレーターです。テルミット・火花・マーヴェリックが壁を壊しに来ることを読んだ「カウンターのオペレーター」が防衛側にもいるんです。そのオペレーターが使うガジェットをノーリスクで壊せるのがサッチャーです。

ゆうま:ほえ~、カウンターのカウンターってわけなんですね!

ともぞう:
そうですね。そして防衛側は、ほぼみんな意見が一致していて……、

ともぞう:
細かい話になるんですけど、ルークやドクはACOGというサイトが使えて、安全な場所から援護射撃ができるので長距離戦が生まれるマップで活躍できるオペレーターです。

それから、プロリーグで使われるオペレーターは大体7、8種類に限られてきます。観戦するときはそこを覚えておくと、「ポイントピック」と呼ばれる癖のあるオペレーターが入ってきたときに何か違うことやってるなって注目してみると楽しめると思いますよ。

ゆうま:マップによっていろんなオペレーターを活かせるの良いですね! 他におすすめのオペレーターはいますか?

ともぞう:
プロリーグでは100%使われないオペレーターなんですけど、タチャンカっていうアイドルがいます(笑)。

ゆうま:(アイドル……?)

タチャンカはR6Sのアイドル!?

ともぞう:
この間プロリーグで日本2位になったCAGが初戦で使っていました。本当に素晴らしかった。戦術的にタチャンカを使って、キルもとって大賑わいでしたよ(笑)。

良い意味でシンプル……?「R6Sはじゃんけん」ってどういうこと?

ゆうま:えーっと、これを聞いてこい!って項目の1つにあったんですけど、「R6Sはじゃんけん」ってどういうことですか?

ともぞう:
あー!!

ゆうま:運要素が強すぎるっていう意味で、ユーザーがじゃんけんって比喩したゲームがあるんですね。なので、きっとマイナスイメージなんだろうと思って、どう聞くべきかって様子うかがってました(笑)。さっきの話にあったオペレーターの相性に関係しているのでしょうか?

ともぞう:
そうですね。これは僕の持論になるんですが、面白いゲームはシンプルな構造が一番だと思ってます。例えば、将棋、麻雀、リバーシとかです。僕は元々ポケモンの社員なんですけど、ポケモンってじゃんけんを体現してるゲームなんですよ。

ゆうま:それは、めっちゃわかりやすいです! ほのおタイプ、みずタイプ、くさタイプの構造ですよね!

ともぞう:
つまり、「一番強いっていうのを決めない」っていうのがすごく重要なんです。一番が決まっちゃうと、みんなそれしか使わなくなっちゃうので。R6Sはその辺がよく考えられてるんです。

もしもタチャンカ一強だったら……

ともぞう:
「この壁が破りたいんだ、テルミットで!!」ってなったら、相手がバンディットを出してきてそれを防衛して、「じゃあ、バンディットを排除するためにサッチャーを入れるぞ!」となると、今度はイェーガーっていうのが出てくるんですよ。このイェーガーとか、スモークとかは防衛側の必須キャラになってくるんですけど……。

お互いどっちが強いって言うのが毎回状況によって変わってくるんですよ。それがR6Sの一番面白いところです。

ゆうま:他にともぞうさんがR6Sに惹かれたところはあります?

ともぞう:
リスポーンがないことですかね。R6Sでは、1回死んじゃったら3分間くらいぼーっと見つめなきゃいけない(笑)。リスポーンがあると、結局撃ち合いで強い方が有利じゃんってなっちゃって。でも、R6Sは撃ち合いに強くなくても勝てるゲームという点も魅力の1つです。

ガンガン攻めるか?好機を待つか?プロチームの戦術と魅力

ここからは、ともぞうさんがめちゃくちゃ語っていたことをまとめました。

その1:ともぞう目線の日本のチームの特徴

野良連合は柔軟性が強いチームですね、相手に合わせられるっていう。でも一番すごいのは、勝者のメンタリティーを持っているところです。勝つことへのモチベーションがとにかく高いと感じて一目置いてます。

CAGはカバーの速さ、クロスの組み方、1対1の撃ち合いなど、チームとしての基礎能力は間違いなく日本でナンバーワンです。

父ノ背中はエンターテインメントなチームだなって思います。勝つだけでなく、魅せるプレイをしてくれます、毎回戦術として新しいことを取り入れてくる。けんきさんが特にそうで、本来前に出ないようなオペレーターでガンガン攻めたプレイをして見せたり。

その2:チーム?いや、「地域」によって戦術が変わる!?

地域によって戦術がめちゃくちゃ違いますし、国民性が出ます。サッカーに近いですね(笑)。

南米の選手は、防衛側でもマーキング関係なく外に出てバンバンキルを取りまくる。想定外で超アグレッシブ。ヨーロッパはシステマチック、ロジックを組んできている。北アメリカはオールマイティー。

日本は生真面目でベーシックなところを各チームが積み上げてきている、という印象を受けます。

その3:新マップでは壁を全部壊す!

新マップが出ると、壁を壊せるオペレーターを選択してカスタムゲームを作ります。そして、とりあえず壁を全部壊します。射線がどうなってるか、どこに通ってるか調べる。壁だけじゃなく、床も壊して上下の射線も確認する。下から見えるけど上から見えないポジションもあるので調べて強いポジションを見つける。プロはそういうクリエイティビティーが豊富です。

その4:みんなが驚いた野良連合のMerieux選手

射線管理がとにかく大事なR6S。オレゴン地下というマップの本棚の裏に隠れられるポイントがあり、ほぼ無敵だと思われていたんですが、ほんの少し、わずかに膝が見える位置があり、そこをMerieux選手が抜いて戦ったことでツイッターでも話題になりました。

その5:Six Invitational Liquid vs Team Empire

Liquidという名門強豪チームと、Team Empireというヨーロッパリーグ1位チームの戦いはすごかったです。

とにかく撃ち合いが強いTeam EmpireにLiquidが採った戦術は「撃ち合わずに引いて時間を稼いで、爆弾解除で生まれる隙を待つ」というもの。

結局、この試合はTeam Empireが勝利しましたが、Liquidほどの強いチームが撃ち合いをしたら負けると判断し、戦術を練って五分の戦いにまでもっていったことに感動しました。こんな戦い方をすればTeam Empireに勝てるかもしれないと世界に教えてくれた試合です。

一気にR6Sへの興味が出てきた!

ゆうま:どうしてもアクション要素のあるゲームに苦手意識があったんですけど、お話を聞いてかなり興味が出てきました! R6Sでは、銃で撃ち合うだけじゃなくて、知識や戦術が重要なんですね。

ともぞう:
R6Sは知識が力なんですよ~! あと僕、ドラクエとか好きなんですよ。勝手な想像だけどゆうまさんも好きそう。

ゆうま:好きです、RPGめちゃくちゃ好きです。

ともぞう:
僕はどちらかというと、1人でじっくりやるゲームが好きで、FPS自体が苦手というか。オンライン上で人と競うのが、そもそも苦手だったんですよ。

ところがR6Sって、「昨日よりも自分が上手くなった」という実感ができるゲームなんです。この点はドラクエとかポケモンに似てると思いました。

あと、ポケモンは絶対に他の人が使わないようなポケモンを使って対戦するのが好きなんですけど、それに似たようなことがR6Sでもできるんですよね。

ゆうま:その話を聞いて、ともぞうさんにちょっと親近感が湧きました(笑)。

R6Sの面白さを少しだけ理解できたような1日でした。ともぞうさん、ありがとうございました!

今回教わったことをベースに、超会議2019で行われる「父ノ背中×60FPS杯 road to 超会議2019」に突撃観戦しに行きます! 噂の「魅せる」プレイが楽しみです。次回をお楽しみに!

記者プロフィール
ゆうま
イラストレーターとして活動しながら趣味でゲーム配信もしている。 ゲームはプレイより観戦が好きで、自分でやるのはレトロゲーやクソゲーと呼ばれるものが多い。最近はプニキとポゴに頭をひねらせている。壺おじクリア済なのが唯一の誇り。

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