アイドル BUT ゲーマー:「備えよ常に」おとはすのゲームフィロソフィー

WPJ編集部

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ウェルプレイドジャーナルのツイッター(@_wpjournal)をフォローいただいている読者の方をチェックしているときに発見したインパクトありすぎの固定ツイート。

ゲーミングPCを自作して、その光る様子を数年間も固定にするのは、確実にガチゲーマーだと思い、話を聞きに行ったら想像以上にガチだったという一部始終がこの記事。

この方は、アイドルグループ「フィロソフィーのダンス」(以下、フィロのス)のメンバーの十束おとはさん(以下、おとはす)。ゲームに対する向き合い方やアイドル活動における日常のゲーミフィケーション化など、独特の思考で自身のあり方にゲームが根付いている彼女の内面に迫る。

アイドルとゲーマーのアンチノミーを効率厨で解消

澄ました顔してますが、インタビュー前に撮影した屋外ロケで足を10箇所以上蚊に刺されてかゆいのを我慢してます

ーーとにかく最初に聞きたいのは、この固定ツイートの話。そもそも、アイドルなのになんで光る自作PCの様子なんですか?

おとはす:
固定ツイートって、一番見てほしいことを出すじゃないですか。魂を込めて作った自作PCはある意味、我が子。たくさんの人に見てほしいと思って、それをずっと固定にしてます。

ファンの方にも「なんであれが?」って聞かれることあるんですが、私は自撮りの写真よりも自作PCを見てほしいから! と答えてます。この想いはあまり伝わらないんですけど……。

 

なんか、出だしから尖ってる人だな

ーーこのPCの前も自作マシンだったんですか?

おとはす:
いや、これが自作PC初号機ですね。

そもそも、それまではライトなPCゲームしかやったことがなかったんですが、PUBGが出て状況が変わりました。

PUBGをしっかりプレイするためには、それなりのスペックが必要ということで自作PCを導入しました。

ーー最初はモバイル版でよかったんじゃないですか?

おとはす:
それは私の中ではダメなんです! PUBGのお仕事をさせていただくにあたって、PC版である程度エイミングができるようになっている必要があるだろうなと思ったんです。

ーーということは、その頃にPUBGのお仕事の話があったと?

おとはす:
いや、それはないです。あくまで、ifの話です(笑)。いつなんどき何が合っても大丈夫なように常に備えておくんです。
お仕事はいつ来るかわからないので、来たるべきときのために「私はここまでできるんです!」と言えるようになっておきたいというか……。

備えよ常にってボーイスカウトのモットーと同じじゃん。しかも、ifの話って、アルゴリズムの海じゃないんだから……

ーーとはいえ、プロゲーマーではないので、アイドル活動をする中からゲームの時間を捻出するのは大変なんじゃないですか?

おとはす:
テレビ収録の待ち時間などではメンバーとおしゃべりするよりスマホゲームのレベル上げ、歌とダンスのレッスンのあとは自宅でPCゲームと、隙間時間も効率的にゲームします。効率厨なんです(笑)。

ーーただ、それを有言実行するのは大変だと思うんですが、おとはすをそうさせる原動力はなんですか?

おとはす:
ゲームのお仕事をやるからには、まずユーザーの方に認めてもらうことが最重要だと考えてます。それに加えてゲームに対する情熱が絶対必要なので、その義務感というか責任があるなという考えから、ビジネスゲーマーといわれないようにプレイしてます。

お決まりのPCじゃもう物足りない

ーーPCの話に戻りますが、PCゲームは始めるまでのコストや自作するとなると情熱のハードルも高いように思うんですが……。

おとはす:
私の中では、プレイしてみたいゲームがあるときに、「(プラットフォームが)PCだからやらない」という選択肢はありません。それに、始めるならいろんなPCゲームに触れたいし、壊れたときも自分でメンテしてと考えると、自作しかないという結論になっただけです。

ここに来て、またコメントが尖り出してきた

ーーとはいえ、自作するとなると必要なパーツ一覧とか組み立ての順序がありますよね。そういうのって、どうやって身につけたんですか?

おとはす:
比較的混雑していない平日のお昼ぐらいに秋葉原のドスパラへ行って、店員さんに「お手すきでしたら、パーツの説明をお願いできますか。これが自分で考えた一覧なんですが、間違えてたら教えてください!」と素直にお願いしました。

いろいろアドバイスを聞いてパーツを一式購入して自宅へ発送したんですが、ダンボール5、6箱の大量の荷物が届いたんです。中を確認してみたら同じパーツが何個も出てきて……。

あとで確認したら、発送ミスがあったみたいです。

ーーその後、ちゃんと購入したものが届いたんですよね?

おとはす:
はい、それでも部屋がいっぱいになるぐらいの量でした。届いたその日は、別の部屋で寝たぐらいです。

で、組み立てを始めたんですけど、静電気には注意したほうがいいというネットで見た情報を信じて、服を脱いで、頭にはシャワーキャップをかぶって望みました(笑)。あとで調べ直したら、そこまでやる必要はなかったんですけど。

それぐらいの知識で始めたので、一発では起動しませんでした。でも、ファンの方からツイッターで教えていただけたので、その後無事起動することができました!

今は、モニターを4Kのタイプにしたいと思ってて、秋葉原のドスパラやツクモをうろうろしてます。

こちらが現在のおとはすPCの様子。よく見たら、ケース内にフィギュアが。あと、配線直したい!

写真・大塚まり

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「ゲームプレイに対する肯定を」「ゲーム観戦に熱狂を」「ゲームに、もっと市民権を」
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本気で毎日そのことを考えている会社の編集部。

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