ピックに注目すればモンストプロツアーはより楽しめる

WPJ編集部

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モンスターストライクのプロチームによるトーナメントツアー「モンスターストライク プロフェッショナルズ2018」が行われている。

8つのプロチームが参加しており、全国5つの会場で行われるツアーを戦い、上位4チームが年末に開催されるツアーファイナルに進出し、No.1の座をかけた戦いが繰り広げられる。

東京、仙台の2会場では今池壁ドンズαが2連覇し、ツアーファイナル出場へ大きく前進。残り3会場の結果によっては覆る可能性はあるが、今池壁ドンズαのファイナル進出はかなり現実味を帯びてきた。

本稿では、これまでの戦いを振り返りつつ、各チームの戦略や今後の見どころをお届けする。

今池壁ドンズαが強さを見せつけた東京、仙台

開幕戦となった東京会場、2戦目の仙台会場では今池壁ドンズαが制したが、2位以下は下記のとおりに決着。

第1戦(東京会場)

  • 1位:今池壁ドンズα
  • 2位:GV
  • 3位:アラブルズ
  • 3位:はなっぷ
  • 5位:らぶましーん
  • 5位:【愛】獣神亭一門
  • 5位:練習不足。
  • 5位:4Sleepers

第2戦(仙台会場)

  • 1位:今池壁ドンズα
  • 2位:練習不足。
  • 3位:アラブルズ
  • 3位:GV
  • 5位:らぶましーん
  • 5位:【愛】獣神亭一門
  • 5位:はなっぷ
  • 5位:4Sleepers

上記は、バトルRoundの順位による結果だ。

これとともに、バトルRoundの前に行われるタイムアタックRoundの順位を参照してポイントが付与され、5会場終了時のポイント上位4チームがファイナルへ進出する。

現時点でのポイント順位は以下のとおり。

  • 1位:今池壁ドンズα(70pt)
  • 2位:GV(38pt)
  • 3位:練習不足。(25pt)
  • 4位:はなっぷ(24pt)
  • 5位:アラブルズ(21pt)
  • 6位:【愛】獣神亭一門(18pt)
  • 7位:らぶましーん(15pt)
  • 7位:4Sleepers(15pt)

ポイントは、タイムアタックRoundよりもバトルRound上位に入ることでより多く稼ぐことができる。

ファイナル進出のためには、タイムアタックRoundで好タイムを残すだけでなく、バトルRoundで少しでも多く勝利することが欠かせないというわけだ。

タイムアタックRoundとバトルRound、どちらもより速くステージクリアを目指すという点は同じだが、決定的に異なる要素がある。

それが、ピックシステムである。

ピックが勝敗を分ける肝

タイムアタックRoundは各チーム好きなキャラクターを使用するのだが、バトルRoundは、ピックシステムで相手チームとキャラクターを取り合う。

先攻のチームから順番に選んでいくのだが、画像のとおり交互というわけではない。先攻、後攻の選択権は、タイムアタックRoundのクリアタイムが速いチームに与えられる。

モンスターストライク プロフェッショナルズ2018 トーナメントツアーより引用

先攻であれば確実に使いたいキャラクターを1体確実に確保することができたり、逆に相手チームに使わせたくないキャラクターを奪ったりができるが、後攻はその後に2体続けて選択できる。

どちらが良いかは一概には言えず、事前に両方のケースを想定して練習をしておくことが求められる。

余談になるが、【愛】獣神亭一門は以前のインタビューで、先攻と後攻どちらでも同じ動きができる戦略を語ってくれた。先攻と後攻で攻略手順が共通ということになり、他のチームよりも立ち回りをより洗練されたものにするアドバンテージが生まれたという。

では、過去の2会場での先攻、後攻の選択結果、および勝敗を見ていこう。

第1戦(東京会場)

バトルRound試合数:10試合
先攻選択数:7 3勝4敗
後攻選択数:3 1勝2敗

第2戦(仙台会場)

バトルRound試合数
先攻選択数:11 8勝3敗
後攻選択数:0

class="p-emBox"> 第1戦では、自ら後攻を選択する試合が3試合あったが、第2戦ではすべての試合で選択権を持つチームは先攻を選び、その結果、先攻が8勝3敗。先攻ピックが勝ち越す結果となった。

第1戦では先攻と後攻の勝敗が5対5のイーブンだったが、第2戦までの間に多くのチームが先攻に振り切って調整していたことが予想される。

裏を返すと、確実に確保しておきたい1体がいる、後攻に2~3番目のピックを渡しても勝てる算段がついているということになる。

先攻1手目のキャラクター

第2戦では、ピック先攻チームが有利に運んだ試合が多かった。そこで、ステージごとの先攻1手目のピックに注目してみた。

光:マモンとノブナガが人気

過去に5回行われた妖光の狐少女(光)での試合では、ノブナガ(獣神化)が3回、マモン(進化)が2回、最初のピックで選ばれている。

属性有利かつカウンターキラーを持つノブナガは、クエスト全体を通して活躍に期待でき、途中の雑魚処理の安定感を高めてくれるキャラクターだ。雑魚処理に手こずると、ビットン破壊が遅れてタイムロスにつながるので、その存在は心強いだろう。

ノブナガ(獣神化)

対抗馬のマモン(進化)は、壁に触れると反射に変化するストライクショットで、最終ステージのフィニッシャーとしての起用。位置取りが重要になるが、試合を決定づける能力を秘めている。

マモン(進化)

闇:ヘイムダルと弁財天に割れる

反射制限、貫通制限が出現する冥黒の女王(闇)は、貫通のヘイムダル(神化)、反射の弁財天(神化)が選択されるケースが多い。

ヘイムダル(神化)

弁財天(神化)

どちらも、ボスに有効なキラー持ちでタイムを縮めるのに欠かせない。同じくキラー持ちのモンタナ(進化)を選択するケースも見られた。

モンタナ(進化)

木:フェルメール一択

5回行われた翠緑の生命体(木)では、すべてフェルメール(進化)が選択された。

出現するギミック(ワープ)への対応はできないが、ボスに対する火力がトップクラス。タイムを縮めることが何よりも重要な試合において、唯一無二のキャラクターだ。

フェルメール(進化)

ヤマトタケル:今池壁ドンズαはムーをチョイス

仙台会場から追加された水駆ける天叢雲の皇子(ヤマトタケル)は、3回行われ、そのうち2回は今池壁ドンズαが先攻ピックでムー(獣神化)を選択。

あとの1回では、GVが刹那を選択。

反射か貫通、どちらでパーティーを構成するかによって、1ピック目が変わってくると思われるが、このステージについては今池壁ドンズα、GV以外の戦略が気になるところだ。

ムー(獣神化)

刹那

新たなピック戦略に注目

上記のキャラクターが過去2戦において選ばれてきたが、第3戦では、「怨炎!黄泉の主宰神(イザナミ)」と「天地開闢の始神(イザナギ)」も追加されるので、これらのクエストでのピック戦略を予想してみるのも面白いだろう。

また、引き続き使用されるクエストについても、新しい戦略を練ってくるチームが現れる可能性も大いにあり得る。ピック1手目でこれまで選ばれてこなかったキャラクターが選ばれたら、その試合の攻め方にぜひ注目してみてほしい。

次回:大阪会場(11月24日)

  • 会場:グランフロント大阪 ナレッジキャピタル イベントラボ
  • 実況:柴田将平(eスポーツキャスター)
  • 解説:S嶋
  • МC:吉田早希、秋山絵理

タイムスケジュール

  • 10:00 開場
  • 12:00 タイムアタックRound
  • 14:00 バトルRound
  • 18:00 終了予定

YouTubeのモンスト公式チャンネルでライブ配信される。

見どころ

この記事で紹介した各試合のピックはぜひとも注目してみてほしい。

首位を走る今池壁ドンズαに土をつけるチームが現れるか。2位以下のファイナル出場権をかけた争いも目が離せない。

また、バトルRoundのトーナメント表は、タイムアタックRoundのタイムが速い順に好きな場所を選択するのだが、今池壁ドンズαのそふぁ。選手が気になるツイートをしていた。

今回、アーカイブを見直す人がいるとしたら各チームのトーナメントの入れ方をステージの得意不得意に思いがちだけれども得失点差を踏まえた上で眺めて見てほしい。
不思議な埋まり方をしているなと思うと思うんだけど、すごく賢い入り方をしてるチームがあるんだ!

— そふぁ。@今池壁ドンズ (@sokoganice) October 27, 2018

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他チームとの得失点差を考慮してトーナメントで当たるチームを決めるという、ツアー全体を意識した作戦が取られ始めている。こうなると、タイムアタックRoundもあえてタイムを調整して後手にまわることも考えられる。

第3戦~5戦は、各チームの獲得ポイントを意識して観戦するのもおすすめだ。

どのチームにも注目したいところだが、今池壁ドンズαと並んでプロチームとなった【愛】獣神亭一門の動向は非常に気になるところ。今ツアーでは過去2大会ともにバトルRound1回戦での敗退と結果が振るわず。

モンストユーザーからの人気も集めるチームだが、そのプレッシャーに打ち勝てるか、持ち味のチームワークを発揮するか、見守りたい。

class="p-emBox"> (C) XFLAG
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WPJ編集部
「ゲームプレイに対する肯定を」「ゲーム観戦に熱狂を」「ゲームに、もっと市民権を」
このゲームを続けてよかった!と本気で思う人が一人でも多く生まれるように。
ゲームが生み出す熱量を、サッカー、野球と同じようにメジャースポーツ同様に世の中へもっと広めたい。
本気で毎日そのことを考えている会社の編集部。

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