【クラロワリーグ アジア】日本の快進撃は止まらない。連勝を伸ばし続ける日韓戦 Day2 結果詳報

とつ(WPJ編集部)

Week3 Day2 日韓戦

Supercellは、2018年5月11日(金)~13日(日)、リアルタイム対戦型モバイルカードゲーム「クラッシュ・ロワイヤル(以下、クラロワ)」において、「クラロワリーグ in アジア」の日韓戦を開催。

これまでWeek1、Week2として日本4チームによる熱戦が繰り広げられたが、Week3は日韓戦。本稿では、「クラロワリーグ in アジア」Week3 Day2の模様を紹介していく。

クラロワリーグ アジア Week3 Day2(大会動画)

Week3 Day1 結果詳報(レポート記事)

▲1日目に続き2日目も日本チームが全勝

※画像は「クラロワリーグ in アジア」のライブ配信より
 

Day1とは違い、Set1を取られることが多くなり、韓国の修正の速さに驚かされる。しかし、日本も負けてはいない。Set2からSet3を連取し、粘り強さと底力をみせる。大接戦の逆転劇が見られたDay2。日本の強さを再認識した1日だった。

Match1:0-2 DetonatioN Gaming勝利

▲無敗のKING-ZONE DragonXに土をつけたDetonatioN Gaming。

Match2:1-2 PONOS Sports勝利

▲Day2を勝利したことでリーグ首位になったPONOS Sports。みかん坊や選手の読みが冴えわたる。

Match3:1-2 FAV Gaming勝利

▲大接戦を制したFAV gaming。RAD選手のプレイヤースキルが光る。

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Match1:KING-ZONE DragonX vs DetonatioN Gaming



 

Set1:Ho vs ピラメキ

【BANカード】三銃士/ポイズン

【試合結果】
1-2(勝利:ピラメキ)

【Game1】ピラメキ選手が序盤からバーバリアンの小屋やゴブリンの小屋を立て、マジックアーチャーを後衛に置く作戦。うまくHo選手に呪文を使わせつつ、小屋から出てきたユニットでジワジワと歩を進めていく。最終的に細かくタワーを削っていったピラメキ選手が、隠し玉のファイアーボールでタワーを破壊し、見事勝利。

【Game2】Ho選手のデッキは、【Game1】でピラメキ選手が使用したデッキ。まさかのミラー対決となった。試合序盤、ファイアーボールの手痛いミスをしてしまったHo選手だが、攻めに利用したトルネードが綺麗に刺さる。その後もジリジリと差を縮めていき、最後はファイアーボールでフィニッシュ。初めて使用したデッキにも関わらず、見事使いこなしてみせたHo選手の勝利。その後の【Game3】も、同じデッキの対策として執行人ファルチェを採用したピラメキ選手の読みが冴えわたり、DetonatioN GamingがSet1を勝ち取った。

Set2:X-bow Master/Big Daddy vs Lewis/koo


【BANカード】ゴーレム/バルーン

【試合結果】
0-2(勝利:Lewis/koo)

【Game1】日矢の雨とディガー+ポイズンで細かくダメージを重ねていくKING-ZONE DragonX。それに対し、ロケットとディガーポイズンで攻めるのはDetonatioN Gaming。最後は「ロケット撃つぞ」というLewis選手の号令の元、koo選手、Lewis選手がロケットを続けざまに放ちゲームエンド。綺麗な連携で勝利したのはDetonatioN Gaming。

【Game2】ポイズンで終わりというところでドラマが。DetonatioN Gamingがここでロケット2発を相手のタワーへ。ギリギリ足りないと思わされたその時、なんとkoo選手の機転でザップをタワーへ放つ。そこに2発目のロケットが突き刺さり、DetonatioN Gamingがまさかの大逆転。KING-ZONE DragonX側は勝利を確信していただけに、驚きを隠せない表情であった。

▲KING-ZONE DragonXの両選手は信じられないといった表情。それほどまでに凄まじいザップであった。

0-2 DetonatioN Gaming勝利
 
 

Match2:OGN ENTUS vs PONOS Sports



 

Set1:HAUL vs フチ

【BANカード】バルーン/トルネード

【試合結果】
2-0(勝利:HAUL)

【Game1】序盤からスケルトンラッシュとポイズンによるダメージで徐々に差を取られていくフチ選手。ゴブリンの小屋とスケルトンラッシュというポイズンをどちらに撃つかという2択を立て続けに迫られる。ジワジワとリードを取られ、最後はローリングウッドでHAUL選手の勝利。

【Game2】序盤拮抗した戦いであったが、残り1分のエリクサー2倍タイムから一転。右サイドをジャイアントとダークプリンスを軸に攻めあがるフチ選手。この猛攻を見事しのぎ切り、左サイドにゴーレムを刺したHAUL選手が見事Set1をつかみ取った。

Set2:Qmills/Astro vs みかん坊や/ライキジョーンズ

【BANカード】トルネード/バルーン

【試合結果】
1-2(勝利:みかん坊や/ライキジョーンズ)

【Game1】序盤は両チームともにディガーとスケルトンバレルで様子見をしていく。拮抗した試合展開であったが、OGN ENTUSは橋前のエレクトロウィザードに対し、ダークプリンスを2体出し、一気に攻めの形を作る。そのまま、ダークプリンスを止められずタワーを破壊。勝利したのはOGN ENTUS。

【Game2】中盤から試合が動く。PONOS Sportsが後ろにゴーレムを出した瞬間に、ダークプリンスとポイズンで一気にタワーを破壊するOGN ENTUS。しかし、PONOS Sportsも負けていない。タワー破壊に動じず、そのままゴーレム2体でタワーを目指す。レイジがうまく刺さり、すぐさまタワーを破壊し返す。

その後、ゴーレムを2体出し同じように攻めあがるPONOS Sportsが、流れを引き込み2本目のタワーを破壊しPONOS Sportsの勝利。その後の【Game3】流れを切らさず序盤からPONOS Sportsが猛攻を仕掛け、PONOS SportsがSet2を取った。

Set3:HAUL vs みかん坊や

【BANカード】バルーン/ゴブリンの小屋

【試合結果】
0-2(勝利:みかん坊や)

【Game1】みかん坊や選手は序盤からディガー+ポイズン、ロイヤルゴーストで一気にタワーを削っていく。HAUL選手の繰り出すスケルトンラッシュにはポイズンを、ペッカにはハンターを当てて完璧に防衛もこなしていく。完璧な防衛から攻めに繋げ、盤石な体制を構築し、みかん坊や選手が勝利。

【Game2】HAUL選手ここで三銃士ペッカデッキが飛び出す。しかし、大型のユニットが来るであろうと読んでいたみかん坊や選手から出てきたのはインフェルノタワー。完璧な読みで相手に何もさせず、そのまま勝利。圧倒的な強さと安定感を見せたみかん坊や選手。PONOS Sportsを勝利に導いた。

▲試合を決めたポイズンで指パッチン。圧倒的安定感で勝利したみかん坊や選手。

1-2 PONOS Sports勝利
 
 

Match3:OP.GG Skeleton vs FAV Gaming



 

Set1:EuiChan vs Oz

【BANカード】エリクサーポンプ/バルーン

【試合結果】
2-0(勝利:EuiChan)

【Game1】EuiChan選手は序盤からインフェルノドラゴンとベビードラゴンという空から攻めていく。対してOz選手はディガーやゴブリンの小屋などの地上からの攻め。そして空軍デッキから出てきたのはラヴァハウンド。Oz選手は防衛でガーゴイルの群れを出すが、ファイアーボールで一掃されてしまう。

その後、空ユニットに対しなす術もなくタワーを折られてしまう。その後、空軍ユニットの猛攻が残るタワーへも突き刺さる。そのままプリンセスタワー、キングタワーと折られてしまい、勝利したのはEuiChan選手。続く【Game2】では、Oz選手のゴーレムデッキに対し、大型ユニットに強いペッカデッキを採用したEuiChan選手が勝利した。

Set2:Chasyu/JinTV vs RAD/焼き鳥

【BANカード】ディガー/トルネード

【試合結果】
0-2(勝利:RAD/焼き鳥)

【Game1】空軍のFAVと陸軍のOPGGという構え。先手を取ったのはOP.GG Skeleton。FAV gaming陸受けの要である墓石に対し、ポイズンを使用。そこにランバージャックとゴーレムが駆け上がり一気にタワーを破壊。しかし、タワーを折られることは織り込み済みと言わんばかりに、レイジ+バルーンで瞬く間にタワーを破壊し返すFAV gaming。勢いそのまま壮絶な殴り合いを展開。最後は、サイドから攻めあがると見せかけ、中央からバルーン+レイジを決めたFAV gamingが殴り合いを制した。

【Game2】序盤から怒涛の勢いで攻めていくのはFAV gaming。相手のゴーレムを自陣で受けると、そのまま攻撃に反転。インフェルノドラゴンとプリンスがレイジを受け一気にタワーを破壊。インフェルノドラゴンがその流れのままキングタワーを焼き尽くす。インフェルノドラゴンが倒れるころには、なんとキングタワーの体力は529と呪文で削り切れる圏内へ。その後カードを回し、ポイズンでフィニッシュ。FAV gamingが圧倒的な攻撃力でSet2を勝利した。

▲試合後の決めポーズ。これぞゴールデンコンビ。

Set3:JinTV vs RAD

【BANカード】ディガー/クロスボウ

【試合結果】
1-2(勝利:RAD)

【Game1】JinTV選手の枯渇デッキに対しRAD選手はエリクサーポンプを採用した重めなデッキ。序盤からJinTV選手のゴブリンバレルとプリンセスに苦戦する。プリンセスを取り巻く後衛ユニットの処理に苦戦し、徐々にリードが広がっていく。RAD選手が三銃士を出したところにJinTV選手はすかさずゴブリンバレル。そして防衛に使用していたダークプリンスでタワーを破壊。そのままJinTV選手が勝利した。

【Game2】RAD選手が選択したのは枯渇デッキ。対するJinTV選手はスケルトンラッシュデッキ。序盤からプリンセスの処理にエリクサーを使わせるRAD選手だったが、JinTV選手の安定した防衛の前に膠着状態が続く。しかし、RAD選手は高回転でゴブリンバレルを回し続けることで、徐々にタワーの体力を削る。RAD選手はプリンスを採用していることから一気にタワーを削ることができず、引き分けかと思われた。

その時、ゴブリンバレルと同時に放ったローリングウッドのおかげでゴブリンバレルが刺さり、RAD選手が【Game2】を勝ち取った。

【Game3】フルセットで迎えたMatch3。ここまで5連戦している両選手ともに集中力を切らさない。試合終盤、ダークプリンスと三銃士にヒールを使用し、試合を決めに行ったがJinTV選手の堅守に阻まれる。そして試合終了間近、JinTV選手のファルチェを処理し、RAD選手はすかさずガーゴイルの群れ、そしてヒールを使い見事タワーを破壊。見事FAV gamingを勝利へ導いた。

▲RAD選手の勝利を信じていたFAV gamingの選手達。まさしく”チーム”であった。

1-2 FAV Gaming勝利
 


 

日韓戦という大きな括りで見ると、なんと6タテ。勢いの止まらない日本チーム。しかし、どれも接戦であり、どちらが勝つのか最後までわからない試合ばかりであった。明日は、日本で行われる最後の日韓戦。ホームゲームは全て勝利で納めることができるのか。韓国チームが一矢報いてくるのか、目が離せない配信になりそうだ。

クラロワリーグ アジア Week3 Day2(大会動画)

※画像は「クラロワリーグ in アジア」のライブ配信より

記者の感想

OP.GG Skeleton vs FAV GamingのSet3 Game3。RAD選手に感想戦を取材させていただいた時のことを思い出していた。彼はこう話していた。「最後は自分の信じた使い慣れたデッキで戦う。それで勝っても負けても納得ができる」と。そしてGame3でガーゴイルの群れと三銃士が見えた瞬間、覚悟を決めた戦いなんだと理解した。

ヒール三銃士について語ってくれた時に「ヒールは三銃士に使うよりも、ガーゴイルの群れに使った方が勝ちにつながることが多いんですよね」。この試合の勝利した瞬間は語ってくれた通りではないか。

RAD選手の言葉には、当たり前だが意味がある。選手には歴史、ストーリーが存在する。応援したい選手のことは是非調べてほしい。より一層、応援に熱が入るはずだから。

【RAD選手が言及したヒール三銃士については下記の記事をチェック!】
【闘会議2018】クラロワ日韓戦 代表戦 2試合目 感想戦

▲自分の信じたデッキで勝利したRAD選手。魂の勝利であった。


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【トップ選手の高度なテクニックを紐解く感想戦記事】

「闘会議」で実施された大会の模様を、当媒体の独自コンテンツ「感想戦」において、RAD選手とけんつめし選手による詳細な振り返り記事としてまとめている。ぜひ、こちらも併せてチェックしてほしい。

【闘会議2018】クラロワ日韓戦 代表戦 2試合目 感想戦

【闘会議2018】クラロワ日韓戦 代表戦 1試合目 感想戦

【闘会議2018】クラロワ日韓戦 前半戦 先鋒3試合目 感想戦

【闘会議2018】クラロワ日韓戦 前半戦 先鋒2試合目 感想戦

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記者プロフィール
とつ(WPJ編集部)
高校生の頃、FPSに魅了され、esportsシーンに興味を示し、現在はゲームを最大限に楽しむ集団「ゴジライン」でesports応援団長という雑な役職についている雑食ゲーマー。重度の動画勢で「より観戦を楽しむためにゲームを触る」を軸に、多くの読者にesportsの魅力をお届けするため日々奮闘中。得意ジャンルはFPSとMOBA。現在の悩みは社会人になってから16kg増えた体重と肌荒れ。

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