クイーンズカップ優勝の将輝星は女王の名を掲げプロ入りを狙う

キズグチアロエ

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11月28日(木)に放送された「木曜日のシャドウバース」では、11月24日(日)に実施された「Shadowverse Queen’s Cup 2019 Winter」(以下、クイーンズカップ)の決勝ラウンド(準決勝・決勝)の様子が配信された。

本稿では、クイーンズカップで優勝して女王となった将輝星選手に聞いた試合の振り返りから、プロ選手を見て学んだという大会でのメンタル管理法を紹介する。

優勝と木シャド出演がうれしくて心がウキウキ

――まずは、優勝おめでとうございます。Shadowverse(以下、シャドバ)の3代目の女王になった気持ちを聞かせてください。

将輝星:
ありがとうございます! とにかく、うれしいのひと言に尽きますね。

シャドバ公式番組の「木曜日のシャドウバース」に新たな女王として出演もできると思うので、もう今から心がウキウキしてます(笑)。

――2代目女王のruka選手も、木曜日のシャドウバースに出演できるのがうれしいと語っていました。

将輝星:
めちゃくちゃうれしいと思いますよ。MCの友田一貴さんと早くお話してみたいですし、ゲストとして出演するプロ選手と会えるのも楽しみですね。

ただ、私は大阪在住で平日は仕事があるので、本当に出演できるのか少し心配ではあります(笑)。

――これから女王として露出することが増えそうですね。

将輝星:
試合前も写真をたくさん撮ってもらって、このインタビューでもたくさんパシャパシャとカメラに収めてもらえているので、今日だけで400枚ぐらい撮られてるかもしれないです(笑)。

でも、RAGEファイナリストの宣伝写真などをどのように撮影しているのか気になっていたのでスッキリしました。

――準決勝戦、決勝戦の試合内容はいかがでしたか?

将輝星:
準決勝戦の対戦相手は蛍火選手だったんですが、初戦の自然ビショップデッキミラーで負けてしまったんですよね。2バトル目では蛍火選手の自然エルフデッキに、自然ビショップでなんとか勝利することができて、3バトル目はドラゴンデッキで勝利を収めて無事に決勝戦を迎えることができました。

2バトル目で落ち着いて勝つことができたので、勢いそのままに3バトル目でも勝つことができたんだと思います。

――決勝戦では、1バトル目を先取していました。

将輝星:
そうなんです! でも、2バトル目で落ち着いてプレイできない場面があり、少しミスをしてしまいました。対戦相手の手札が気になって仕方がないので、木曜日のシャドウバースで配信されたら確認してみようと思います。

それでも、3バトル目は自分らしいプレイができて勝てたので、本当によかったです。

――優勝賞金の15万円の使いみちはパソコンを買うとのことでしたが、これからシャドバの配信をされるんでしょうか?

将輝星:
以前にOPENREC.tvからオフィシャルマークをいただいたので、機材さえ揃えば配信したいと考えてました。15万円もあればそれなりのパソコンを買えると思うので、これを機に配信に力を入れていきます!

――女王の配信となると箔が付きますね。

将輝星:
語れる実績を残せたのは大きいですね。ゲーム内の称号ももらえるんですが、オンリーワンのデザインになっているので本当にうれしいです。

大ピンチを迎えたクイーンズカップ予選大会

――予選も合わせると、クイーンズカップは2日間の長い戦いだったと思います。この2日間で最大のピンチはどんな場面でしたか?

将輝星:
予選の1戦目ですね。実は予選の1戦目で負けてしまって、次負けると予選ラウンドで敗退という大ピンチだったんです。でも、そこから8連勝することができて無事に2日目を迎えられました。

精神的にきつい状態で2戦目以降を戦ったんですが、5戦目で勝利したあたりでこのまま勝ち進める希望が見えて、7戦目を終えた段階ではもう勝てる気しかしませんでしたね。

準決勝以降は、サブマリン(※)で予選を抜けられたので、もう勝つしかないという気持ちで挑みました!

※大会などで、初戦で敗北してから残りを全勝して予選を通過すること

――クイーンズカップに向けてどのくらい練習をしましたか?

将輝星:
平日は仕事が18:00に終わるので、シャドバをプレイできるのは早くて20:00で、遅いと21:00なんです。そこから何時までやるかは日によりますが、大会前の調整は日付が変わっても続けているので、最低でも3時間は練習してきました。

今回のクイーンズカップに向けての練習は大会の2週間前から始めたんですが、地方大会で出場して感じたことを中心に、使用するデッキを決めました。

具体的に説明すると、自然ビショップはどう考えても強いので即採用で、相棒となるもう1つのクラスは、私が所属している「VoF」というチームのメンバーが使用して連勝していた、ドラゴンを持ち込もうと決めたんです。

――プレイング面の練習はいかがですか?

将輝星:
今回はビショップミラーの練習を重点的にしましたね。かなりミラーが下手だったので、80戦ほど練習したと思います。

なぜビショップミラーの練習をしたのかと言うと、現在の環境的にどの選手も自然ビショップを使用するのが明白だったんですよ。かなりの確率でビショップミラーが起こると予想したので、特にミラー試合は意識していました。

――他の選手が持ち込むデッキは予想どおりだったんでしょうか?

将輝星:
自然ビショップは予想どおりでしたね。ただ、もっとドラゴンやネクロマンサーが多いと思っていたんですが、意外と「豪風のリノセウス」を主軸としたエルフが多くて不思議でした。

このエルフのデッキは使いこなすのが難しいデッキだと思っていて、地方大会で使用した感触があまりよくなかったんですよね。それでも、どの選手も使いこなしていてさすがだなと感じました。

ソフトバンクホークスのNISEと似た者同士!?

――クイーンズカップの準決勝戦以降は、「RAGE Shadowverse Pro League」でプロ選手が対戦する会場での実施となりました。

将輝星:
私はこれからプロ選手を目指していきたいと考えているので、プロになる前に同じ会場で対戦できたのはすごくいい経験になりました。

しかも、そこでしっかり勝てて優勝できたことは、今後何かにチャレンジするときの自信になると思います。

――プロ入りを狙っているんですね。これまでに応募したことはありますか?

将輝星:
まだ応募したことはないです。仕事で忙しかったことや、語れる実績がなかったことが応募してこなかった理由の一部ですね。

でも、2019年はコツコツ練習してきた成果がここで発揮されましたし、プロ入りの気持ちも強く刺激されたので、新チームが発足したときは応募しようと思います。

――プロ選手は、RAGEで実績を残している人が多いイメージです。

将輝星:
そうですね。私もRAGEという賞金が出る大会があるということを知ってからは、RAGEには積極的に出場するようにしていて、これまでに8回出場しています。

結婚するまでがプロを目指すタイムリミットかなと考えているので、なんとかそれまでに実績を残してプロ入りを目指したいですね。私は30歳ぐらいには結婚をしたいと考えているので、あと6年間がんばりたいと思います。

――プロリーグを視聴しているとは思うんですが、推しているチームはいますか?

将輝星:
福岡ソフトバンクホークスゲーミングを推してます。チームがお披露目になったRAGE Autumn GRAND FINALSの会場で対戦会をしたんですが、そのときにたばた選手と対戦することができました。そこで話した際にチームの雰囲気がすごいいいと感じて、それからずっと応援していますね。

――福岡ソフトバンクホークスゲーミングの他の選手には、どんな印象を持ちましたか?

将輝星:
2Pick担当のバーサ選手はトークや声を使った表現が面白くて、プロ選手の中で1番おもしろいと思ってます。

RAGE Shadowverse Pro League第7節のAXIZ vs 福岡ソフトバンクホークスゲーミングのRob選手とバーサ選手の試合での出来事なんですが、たまたま試合当日がバーサ選手の誕生日だったんですよ。そのバーサ選手が25枚あるデッキの中から、「氷獄の王・サタン」の効果でデッキに入れた「貪欲なスコーピオン」を引いて勝利したシーンは最高でした! そのまま全員が勝ってチームとして勝利したので、ファンはうれしかったと思います。

――あのシーンは強烈でしたね。

将輝星:
忘れられません(笑)。

あと、NISE選手は元々同じチームメンバーだったのでかなり応援しています。クイーンズカップ予選を勝ち残ったことを伝えた際には、おめでとうと言ってくれたので、ますます応援したくなりましたね。

これは私が一方的に思っているだけですが、私の負けず嫌いなところがNISE選手と似ていると思っているので、勝手に似た者同士だと思ってます(笑)。

これからも福岡ソフトバンクホークスゲーミングを推していきたいです!


女王の座に満足せず、この実績を活かしてプロを目指す将輝星選手からは、プロに勝るとも劣らないほどの迫力が感じられた。

後編では、シャドバの魅力や、プロ選手の試合を見て学んだ緊張をほぐすテクニックが語られた。

写真・BUN

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記者プロフィール
キズグチアロエ
「#コンパス」にどっぷりハマり、「#コンパス」に人生を捧げると決めた、傷口だらけのアロエ。
「#コンパス」に携わるクリエイターたちと、仲良くなりたいフリーライター。
どんなヒーローでもそこそこ扱え、特定のヒーローというよりもヒーロー全員が好き。

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