荒野行動公認実況者の超無課金はヘイトを集めてでもαDを守る
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■前編記事
超無課金の左腕Bockyはお金では動かない
――超無課金さんはYouTubeでも活動されていますよね。動画投稿をしていく上で、何か意識していることはありますか?
超無課金:
だれかと同じ企画をやったとしても、僕の動画のほうがクオリティーが高くなるように意識しています。あとは、できるだけ視聴者に楽しんでもらいたいですね。どれだけイライラしてたり、悲しんでいたりしても、笑いに勝るものはないんですよ(笑)。
今後はいろんなジャンルのゲームをやっていくと思いますが、最終的には僕が何をやってても面白くて好きと感じさせたいですね。
――ということは、投稿された動画には自信を持って面白いと言えるわけですね。
超無課金:
いえ、中にはあまり盛り上がらない動画もやっぱり出てきます。僕の中で5万再生以下は、リスナーさんが求めている物ではなかったのかなと少し悲しくなります。だからと言って落ち込まず、前向きにがんばります(笑)。
YouTubeで「Pro e-Sports team【αD】」(以下、αD)の大会をよく配信しているんですが、YouTubeって1日に3回までしか通知が出ないようになっているんですよ。配信をやり直すこともあるので、動画を出しても通知がいかないという状況になってしまったこともあります。
あとは、例えば夕方に動画を投稿するじゃないですか。その後に配信をしちゃうと、あまり動画に人が流れないんですよね。こういう悩みもあったので、これからはαDの公式チャンネルも動かしていくことを決めました。
――YouTubeで活動している人にしかわからない悩みですね。今の登録者数には満足していますか?
超無課金:
登録者数は今14万人ぐらいなんですが、50万人になってからがスタートだと思ってます。YouTubeの人口はかなり多いですが、その中から日本人、ゲーム、荒野行動とかなり絞られているわけじゃないですか。でも、絞られた中でこれだけ人を集められているので、別のジャンルでもやっていけるんじゃないかなと。2年後ぐらいに50万人突破を目指してます!
――配信ではBockyさんといっしょにしているイメージがあります。
超無課金:
Bockyは僕の左腕です! よく助けられていて、本当にいいやつなんですよ。彼もYouTubeで活動していますが、意図的に広告を付けていないんです。理由もよくわからなくて……変なやつですよね(笑)。
なので、Bockyはお金のために荒野行動を盛り上げているわけではないんだなと思ってます。αDの表に立つ仕事を彼にはあまり渡せていないんですが、縁の下の力持ちとしてαDを支えていることは覚えておいてほしいですね。
――ゲームへの愛を感じますね。BockyさんもαDに所属しているとのことですが、ストリーマー枠なのでしょうか?
超無課金:
実はBockyはめちゃくちゃ上手くて、αDの内戦大会で良い結果しか残していないですね。1位じゃないのを見たことがないレベルです(笑)。
αDメンバーはだち以上家族未満
――αDをひと言で説明すると、どんなチームなのでしょうか?
超無課金:
風変わりなグループですね。僕たちは、普通の人なら「1歩止まる」はずの発想を全力でしてしまうので、悪目立ちしてしまうんです(笑)。
そこもまた魅力の1つだと思うので、応援してください!
――これからαDの選手にインタビューできるとしたら、毎回クセが強いメンバーとお話できそうですね。
超無課金:
僕よりもクセが強いメンバーが多数います。各メンバーのインタビュー記事を見るのが楽しみです(笑)。
――大会や動画を見ていると、αDはかなり仲が良さそうだと感じました。違うゲームで遊んだり、会って遊んだりすることもあるんでしょうか?
超無課金:
もう家族のようなものですからね。住んでるところの関係でなかなか会えない人もいますが、近場なら僕の好きなカラオケに行ったり、家で何も考えずにゴロゴロしたりしてます。
僕が荒野行動に誘っても断られるので、いっしょに荒野行動をするよりも会って遊ぶほうが多いんですよ(笑)。
――直接会って、遊ぶことのほうが多いんですね。αDに所属している選手やクリエイターのことをどう思っていますか?
超無課金:
友だち以上、家族未満ですかね。言うときは家族みたいになって言わないといけないし、守るときも家族のように守ってあげなければいけません。けど、家族だと言いにくいこともあると思うので、そういうときは友だちみたいに伝えてます。
――素敵ですね。αDが強敵だと考えているチームってどこですか?
超無課金:
αD内のチーム同士ですね。αDにはVogel、Aves、Crowの3チームがあるのですが、他に張り合えるチームはいません。これはどのチームに聞いても、仲間のチームがライバルだと答えるはずですよ。
――Vogel、Aves、Crowの中だと、どのチームが今アツいのでしょうか?
超無課金:
Crowじゃないかな。元々育成枠のクランだったんですけど、メインチームになるための努力をしてきたこともあってか連携力がかなり高いです。練習を20:00から朝の6:00ぐらいまでしていることもあります。
――今の活躍は努力の賜物なんですね。チームを運営する上で、大変なことはありましたか?
超無課金:
猛者同士ということもあり、仲の良し悪しがあって不満を聞くの大変でした。豆腐メンタルなメンバーばかりなんです(笑)。
そんなメンバーに何かあったときは、守るために僕が過激なツイートをするようにしてます。そうすると僕にヘイトが集まるんですよ。「αDの代表なのに発言が良くない」とよく言われますが、これでチームメンバーを守れるなら、僕の印象は全然悪くなっていいと思ってます。こうやって、メンバーを守ってますね。
αDはプロではなくエンタテインメントチーム
――αDの正式名称は「Pro e-Sports team【αD】」ですが、荒野行動ではプロとして活動しているんでしょうか?
超無課金:
実は、昔によくわからずプロと付けてしまったので外したいんですよね。なので今はプロとは名乗らないようにしてます。
αDは強いエンタテインメントチームだと思っているので、荒野行動以外のゲームでもよく遊んでます。「荒野行動をしているαDが好き」ではなく、「αDだから好き」になってもらえるようにがんばりたいですね。
――今後はどんなことに力を入れていきますか?
超無課金:
僕が必要とされて求められているなら、やれることはやろうと思ってます。チームも最近法人化して、年間で1億円ぐらい動かしているんですよ。
――1億円という額に驚きです。αDはプレゼント企画も多く実施しているようですが、どのような意図があるんでしょうか?
超無課金:
ファンがいてこその僕らなので、ファンへの還元だと考えて実施してます。10万円分ぐらいのプレゼントをしても、Twitterのフォロワー数が増えればそれに応じて案件の単価も上がっていくので、Twitterのフォローだけはお願いしたいですね。これからも、たくさんプレゼント企画を実施していきますね!
――最後に、αDのファンに向けてひと言お願いします。
超無課金:
僕は変わり者なので批判されやすいです。子どもっぽい部分もありますし、なんでここまで首をつっこむの? と思われることも多いと思います。
なので、αDのことは嫌いでも、僕は嫌いにならないでください(笑)。
自身の評価を下げてでもαDを守りたいと超無課金は語る。そこには、チームメンバーへの感謝、信頼、そして愛情があるということが取材中にひしひしと伝わってきた。
盛り上がり続ける荒野行動を支える超無課金と、そこで活躍するαDのメンバーから今後もまだまだ目が離せない。
写真・大塚まり
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