こっそり始めたクラクラで日本最強クランのリーダーになったyuta14

Mako(WPJ編集部)

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「クラッシュ・オブ・クラン」(以下、クラクラ)の強豪クラン「はぐれメタルの城」。超人揃いの銀河系軍団とも評されるこのクランをしたがえるリーダー、yuta14選手へインタビュー。

現在開催中のウェルプレイドリーグ Season3をはじめとした、クラクラの大会などでクランをまとめ上げるリーダーシップやクラクラへの熱量を語ってもらった。

興味ないフリしてガチでハマったクラクラ

――最初に、クラクラを始めたきっかけを教えていただけますか? 広告に出てきてなんとなく始めたとか?

yuta14:
いえ、そこははっきりとしていて、大学1年生の頃になるんですが、サークルの友だちや学籍番号が近くて仲の良かった人たちが先にやってたんですね。

それを見ていて面白そうだったので始めました。誰にも始めたことを言わずに。

大学の講義中とかに友達が横でやってるのを見ていたので、プレイする前から面白そうだなっていうのは思っていました。。

――あれ、友だちがやってて始めたのなら一緒にやればいいのに……。

yuta14:
僕ってちょっとひねくれてるので、興味ないそぶりをして急に強いアカウントで現れたら面白いんじゃないかって思って(笑)。友だちが話しているのを聞いて進め方を把握し、裏でがっつりやってました。

それで教えてくれた人たちと同じぐらいになってから見せたら驚いてました。「めっちゃやってるやん!」って(笑)。

――もともとクラクラのようなリアルタイムストラテジーはプレイしていたんですか?

yuta14:
うーん、ユニットの動かし方とかを考えるゲームは好きでよくやってました。「ファイアーエムブレム」とかは結構プレイしていますね。あとは、テレビゲームではないですけど将棋もやってました。小学4年生から卒業までぐらいですね。

――大学1年生の頃というと、クラクラがリリースされたばかりの時期ですかね?

yuta14:
そうですね。

クラクラは2012年の夏にリリースで、僕が始めたのは2013年の1月でした。周りはリリースされてすぐに始めていたと思います。

――その後、クラクラを続けていって、クラン「はぐれメタルの城」に入ることになるわけですが、もともとリーダーだったわけじゃなく、前任の人から引き継いだんですよね。

yuta14:
そうですね。

クラン名も、その人がドラクエ好きだったから、はぐれメタルを入れたんです。実は僕、ドラクエをやったことがなくて、はぐれメタルのこと知らなかったんですよ。

「はぐれメタル? なにそれ?」みたいな(笑)。

結構、年上の方だったのでジェネレーションギャップっていうんですかね。

――クラクラはプレイヤーの年齢層が高めなイメージがあります。

yuta14:
そうですね。群馬帝国遠征軍(※)さんとかがそうですけど、18歳未満は入れないクランが多かったんですよ。マナーが守れない人はやっぱり若い人が多いので。

なので、僕や友だちはギリギリ入れるといったクランが多かったですね。

はぐれメタルの城は、最初はリーダーの友人や会社の人が何人か入っていたみたいで、そこから友達の友達が入って……という感じでクランができていきました。

※群馬帝国遠征軍:ブログ「ゲリブロ」の運営で知られるブロガー兼ライターpontaがリーダーを務める強豪クラン

――その中の1人がyuta14さんっていうことですか?

yuta14:
いや僕は途中から入ったんですよね。

友だちにプレイしているのを隠していたこともあって、ばれないようにするためにも外国のクランにいました。

はぐれメタルの城は、僕が驚かせようとしていた友だちがたまたま入っていたんです。

雰囲気が良いって聞いていたんですけど、いざ友だちにクラクラをやっていることを明かそうというときに、クランにお邪魔しました。それからずっと、はぐれメタルの城にいる感じです。

気づけば中心メンバーからリーダーへ

――偶然はぐれメタルの城に行き着いたということなんですね。それからリーダーを引き継ぐまでになると。

yuta14:
僕が入って2~3年は、前任の方がリーダーをやっていました。

で、その期間にクラン対戦が実装されたんですけど、クラン内で意識の差が出来始めてしまったんです。

はぐれメタルの城はクラン対戦をガチでやっていこうという方針になったんですけど、ノリ気でない人もいて、その人たちにはしぶしぶ脱退していただくことに……。

僕はその頃にはガチでクラクラをやっていたので、ただ単に声がデカかっただけかもしれないですが、前リーダーと一緒にクランの中心になっていました。ということもあって、リーダーを引き継ぐことになりました。

――前リーダーの方ってクラクラ自体も引退されているんですか?

yuta14:
いや、まだやってます。ただ、はぐれでやっていけるほどガチではなくなったようですね。実力が追いついていないということも言っていました。

――それが引き継いだ事情なんですね。ちなみにいつ頃のことですか?

yuta14:
2016年9月14日ですね。

ちょうどクラクラの日本一を決める「明星杯」というユーザー主催の大会が行われて、はぐれメタルの城が優勝した日なんですよ。はぐれ歴3年くらいで引き継いだ感じですね。

――クランのリーダーをやることになって、プレッシャーのようなものは感じませんでしたか?

yuta14:
最初は少しありましたが、今はもうないですね。

プレッシャーっていうよりかは、前のリーダーだったからついてきたっていう人もいるかなと思っていたので、そこが不安要素でしたね。前のリーダーと僕とでは人間が違うので、抜けたくなる人もいると思っていました。

実際のところはリーダーが僕に変わったことやめる人はいなかったので、とてもうれしかったですね。

リーダーにふさわしいのは“強いやつ”

――ゲーム内のクランなので基本はオンライン上のやり取りになると思うのですが、それでメンバーをまとめなければいけないですよね? リーダーとして意識していることはありますか?

yuta14:
気を付けているというか、これは僕の根底の考え方なんですけど、クランリーダーは一番強いやつじゃないとダメだって考えています。これは意識していますね。

ゲームってオンラインで集まっているので、オフラインのイベントなどで実際に会わないのであれば、強いやつに言われた方が納得感が出ると思うんですよね。弱いやつが何言ってんだってならないように、一番強くなるのを心がけてます。

クラン対戦のメンバー選考も自分がやるので、やっぱり上手くないといけないです。

はぐれメタルの城は完全実力主義で、入るときは人間性も見るけど、入った後は実力で判断します。

――なるほど。自分が一番強くないといけないということは、かなりの情熱をクラクラに注がないとやっていけないですよね。リーダーを引き継いだときはまだ大学生でしたが、両立はできていました?

yuta14:
バイト、サークル、飲み、クラクラみたいな生活ではありました(笑)。勉強はぼちぼち……。あと、つけ麺がちょっと。

――大学を卒業して社会人になってからはプレイする時間は減ってしまったのでは?

yuta14:
当然減りますよね。やり方を変えてみたりして、自分なりのスタイルでやってます。

はぐれメタルの城においては、土日のどちらかに週1だけガチ対戦をすると決めているんですよ。平日は実はあまりやらないんですよね。昼休みに資源狩りをするくらいの日もありますし、基本的にはTwitter見てることの方が多いかな。

――そういうスタイルにして維持してるんですね。

yuta14:
その方が合ってたんですよね。

とはいえ平日もまったくプレイしないわけではないので、寝る時間は短いかもしれないですね。

そのしわ寄せで土日のどちらかはめっちゃ寝ちゃう日もあるし、平日も家に帰ってすぐ寝てしまう日もあります。


社会人でもありながら日本屈指のクランのリーダーを務めるyuta14選手。自身が一番強いプレイヤーでいるという力技でクランをまとめている。

後編の話題は、クラクラに対する願いからスタート。世界大会など観戦する機会が増えたクラクラはどう観れば面白くなるのか、プレイヤーの立場からの意見が聞けた。

写真・BUN

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記者プロフィール
Mako(WPJ編集部)
スマホゲームの攻略サイト、情報メディアを渡り歩いてウェルプレイドジャーナルに流れ着いた超絶新進気鋭の若手編集者。イベント取材では物販やコスプレイヤーに釘付けになりがち。

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