yuta14が語るクラクラのわかりにくさと面白い観戦法

Mako(WPJ編集部)

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■前編記事
こっそり始めたクラクラで日本最強クランのリーダーになったyuta14

クラクラって実は初心者に優しくなってきた?

――クラクラのガチプレイヤーとして、今後こうなればいいのにって思うところはありますか?

yuta14:
やっぱりプレイ人口が増えればもっと盛り上がりますよね。

クラクラは初心者というか、今から始める人に優しくないなっていう気がしているのですが、最近ようやく初心者でもプレイしやすくなってきたんですよね。

ただ、そういった部分を日本のプレイヤーに向けて発信していないので、今プレイしていない人に届かないんですよ。それが知られるようなものがあればいいんじゃないかなと思います。

――具体的にいうと、どういったところなんでしょう?

yuta14:
資源狩りが楽になりましたね。昔は1日かかるのが、今は5時間とかで済む。昔からやってる人からしたら、ありえないくらい短くなってますね(笑)。

――昔やっていて挫折してしまった人も再チャレンジしやすそうです。

yuta14:
それが狙いだとは思うんですけど、知られていないんですよね。

あとは、ゲーム性というか、わかりやすさという面ではいまいちかもしれないですね。

同じSupercellの「クラッシュ・ロワイヤル」(以下、クラロワ)や「ブロスタ」ってひと目見ればどんなゲームかわかると思うんですけど、クラクラはわかりにくいんですよね……。

僕はクラロワはプレイしてないですけど、観戦しててわかりやすいですもん。

これは極端な例かもしれないですけど、サッカーのルールなんて誰も聞いてこないじゃないですか? オフサイドなんて知らなくても、観戦していればなんとなく楽しめると思うんです。でも、クラクラはそういうわかりやすさがないんですよね。

――なるほど。わかりやすさは確かにほしい要素ですね。

yuta14:
「スマブラ」とかもわかりやすいじゃないですか! 何が上手いか細かいところはわからないけどすげーってなるし。

――スマブラを見たりするんですね。ちなみに、クラクラ以外でプレイしているゲームはありますか?

yuta14:
今はあまりやってないですね。

クラクラ以前にガチでやりこんでいたのは、「ウイニングイレブン」ですね。高校生の頃にめちゃくちゃプレイしていて、オンライン大会に出場して日本一になったこともあります。

観戦のコツは意図を読み解くこと

――はぐれメタルの城も出場しているウェルプレイドリーグではライブビューイングがあるなど、観戦する機会が増えているのかなと思います。クラクラの試合を観る上で、こういうところを注目してほしい、などの観るコツを教えてほしいです。

yuta14:
ちょっとズレた回答になってしまうかもしれないですが、クラクラっていうゲームを紹介する場面があっても良いかなと思います。観戦の仕方というより配信側への意見になっちゃってますね……。

クラクラと同じくウェルプレイドリーグは行われている「#コンパス」のプレイヤーが、クラクラの方にコメントしているのもたまに見かけるんですよ。なので、クラクラはこんなゲームですよっていう説明をする時間はあったほうがいいかもしれないですね。なにしろ、わかりづらいゲームなので……。

理想はそのゲームをやってなくても楽しめることなんですけど、その点に関しては、クラクラはちょっと向いてないのかなって思います。

観戦の仕方については、いろいろなやり方があると思っていて、クラクラユーザーなら好きな選手とかチームを応援してもよいし、防衛面でも注目してみてもいいと思うし、なんでこういうことしたんだろうとか考えながら観ると楽しいと思います。

僕も、なんでこうしたんだろうっていう点に関して重きを置いてリプレイを見てますね。リプレイを見るだけで読み解けるようになると、かなり面白いですよ。最初は難しいので、まずは自分で考えてみて、配信の解説を聞いてみるのがおすすめ。ウェルプレイドリーグであれば天夜叉ジョーカーさんの腕の見せどころですね。けいすけさんは盛り上げ担当みたいなところがあるので(笑)。

僕もYouTubeで解説動画をアップしているのでぜひ(笑)。

それでもよくわかんないって人は、とりあえず僕の味方をしてくれればいいです!

――そういう意味だと、はぐれメタルの城を応援するには、どんなメンバーがいるかを知ることが必要だと思うんですけど、こいつだけは知っとけっていう人はいますか?

yuta14:
うちは少数精鋭がテーマでもあるので、一人ひとりが濃くて迷いますね……。その中であえて紹介するなら、༄༽ཽEREN臨界点突破༼ཽ༄(えれん)ですかね。

昔はラヴァル系の戦術ばかりで、空の人という感じで有名になった人なんですけど、ひょうきんで面白いんですよね。

あんなふざけてる人なのに、クラクラへの情熱というか真面目さっていうのはクランの中でも随一かなって思ってます。戦術の意図を細かく考えるのは僕と似ているんですが、どういうプランで攻めていくかという質の部分は違うので、お互いに面白いなと。

昔は不安定なときもあったんですけど、今は信頼できるメンバーですね。普段あまりこういうことを表では言わないんですけどね(笑)。

世界へ羽ばたくチャンスをつかむ

――少数精鋭ならではの苦労や難しさはありますか?

yuta14:
選抜争いですね。少数精鋭でやっていると、支部がないから直で入れるので魅力的に感じられる人が多いみたいで、かなり狭い門になっていると思います。逆に言えば、人数を増やしたい時に増やせないってこともありました。

あとは、TH12(※)限定の大会に出られなかったりしました。

今開催中の世界大会はゲーム内のクラン対戦リーグでも予選が行われているんですが、それに参加するのはTH12が15人必要なんです。うちはTH12が15人もいないので参加できず……。

※TH:タウンホールの略。タウンホールとはプレイヤーが所有する村のレベルのこと

――クラクラは大会が増えている印象がありますね。

yuta14:
そうですね。もう一度盛り上げようと思ってるのかなって感じがします。今度TH5の大会をやるんですよ。でも、あまり知られていないみたいで、もっと広めてほしい。

TH5なら今からやっても誰でも到達できるレベルなんですね。誰でも出れる大会を毎月やっていくのは、なんとなく今後の大会につなげていく流れができたのかなって思います。

あと、実は僕、クラクラの言語を英語に設定してやってるんですけど、ゲーム内のお知らせとかもすべて外国のが表示されるんですよ。そこで大会の紹介とかがバンバンでてくるんです。

日本語だと大会の情報が全然ないので、変わってほしいところですね。

――あと、大会に出ていると配信されてる中でプレイすることになると思うのですが、そういった場でプレイするのは緊張しないですか?

yuta14:
今はもう大丈夫ですね。VERSUSではじめて顔出したんですけど、そのときはさすがに緊張しました。スタジオの雰囲気もすごかった。

2017年4月に配信された「VERSUS」。yuta14は「てるいと愉快な仲間たち」の1人として参加

――1回経験したらもう大丈夫な感じですかね。

yuta14:
ウェルプレイドリーグも最初は緊張しましたね。試合展開によってかかるプレッシャーとか、劣勢なときは特に緊張しますけど、自分のプレイが配信に映るから緊張するっていうのは今は感じないですかね。

――周知できていないとはいえ、観戦の場が増えているのはうれしいところですね。それこそライブビューイングとか。

yuta14:
そうですね。ゲームから話がそれてしまうんですけど、つい最近、Jリーグもライブビューイングがはじまっているんです。4Kの360度カメラを使って、スタジアムの観客席からの目線と同じ感じで見れるんですよ。

今後はゲームだけじゃなくて、普通のスポーツとかでもいろいろな観戦の仕方が出てきそうですね。

――Twitterでもよくつぶやいていますが、サッカーが好きなんですね。

yuta14:
好きですね。僕のプレイヤーネームのyuta14の「14」って何ですかってよく聞かれるんですけど、yutaは本名で、14は僕の好きな選手の番号です。ルカ・モドリッチっていう選手ですね。

サブアカウントの名前も「ルカ14」です(笑)。

――最後に、クラクラをプレイしている中で目指していることはありますか? 先ほどお話された世界大会とかだとは思うのですが。

yuta14:
いくつかあるんですけど、世界1位になれるチャンスが生まれたので、それを証明したいなって思ってます。日本一には何回かなれていますが、世界では無名ですから、世界で優勝したいですね。

あと、海外ではクラクラのプロチームも生まれているので、僕もプロになりたいなって思ってます。

――ちなみに、そのプロチームと戦うとなったら、はぐれメタルの城は勝てそう?

yuta14:
実力だけでいったら絶対戦えます。実はそのクランにも勝ったことがあるんですよ。それがやっと公式な舞台で証明できそうなので、6月と8月にある世界大会の予選はたぶん出ます。

少ないチャンスですが、それをつかまないといけないですね。


世界の強豪相手にも自信をみせるyuta14選手。ぜひとも世界大会で勝ち進んで日本屈指のクランの実力を見せつけてほしい。

彼の率いるはぐれメタルの城の活躍は、ウェルプレイドリーグをはじめとした大会、リーグで見ることができる。インタビューで話してくれたとおり、選手の意図を読んで観戦してみるとしよう。

写真・BUN

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記者プロフィール
Mako(WPJ編集部)
スマホゲームの攻略サイト、情報メディアを渡り歩いてウェルプレイドジャーナルに流れ着いた超絶新進気鋭の若手編集者。イベント取材では物販やコスプレイヤーに釘付けになりがち。

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