グラドルゲーマー倉持由香がおしえるクセになるEVOの魅力
これまで「ストリートファイターⅤ」を始め、「PLAYERUNKOWN’S BATTLEGROUNDS」「レインボーシックスシージ」など幅広いesportsタイトルで、さまざまな活動を行ってきた、グラビアアイドル倉持由香さん。
「グラドル自画撮り部部長」を名乗り、積極的にツイッターで自撮り活動を展開する彼女は、ゲームへの情熱の並々ならぬものがある。ファミコンの「スーパーマリオブラザーズ」を足でプレイして8-1までクリアできるという変な特技も持ち合わせているらしい。
回を追うごとに盛り上がりが加速し続けているEVOだが、2018年は12,000人以上もの参加者が世界中から集結。この中の1人に、倉持さんの姿も。3年ぶりの参加という彼女に、会場でEVOに対する思いを直接聞いてみた。
多数の有名ゲーマーたちと交流を持つ彼女から見た2018年のEVOはどうだったのか? 記念参加をしている身からも感じる楽しさ。そして、選手のことをよく知る彼女だからこそわかる楽しさ。
その両方の視点から、倉持由香さんに2018年のEVOの魅力を語ってもらった。
別名:尻職人、グラドル自画撮り部部長
出身地:千葉県
血液型:B型
Twitter:https://twitter.com/yukakuramoti
instagram:https://www.instagram.com/yukakuramoti/
倉持の注目はマゴ選手
――:倉持さんにとってEVOとはどういったものでしょうか。
EVOはプロゲーマーだけでなく、私のような記念参加勢も楽しめる大衆向けのお祭り感がある大会だと思います。
私が2015年に初参加したときは「ウルトラストリートファイターⅣ」(以下、ウル4)で参加しました。
ウル4では、ブランカを使用していました。ウルコンをぶっぱなしたり、ハチャメチャな動きをしてまさかの2回くらい勝てちゃったんですよ。本当に興奮して、今でもその情景を思い出せるぐらいです。大須晶さんが撮影してくれたガッツポーズの写真は宝物ですね。
――:今回は「ストリートファイターⅤ」(以下、ストⅤ)で参加されてましたが。
はい、今回はなんと3回戦まで勝ち上がることができました! 不戦勝でしたけど(笑)。
海外の方たちであっても、直前になって参加をやめる人がいたり、遅刻する人でいたりで不戦勝になることが多いんですよね。
それで、今回は不戦勝という形でした。ただ、待ってる間は「お願いだから来ないで!」って祈ってたのも事実です(笑)。
――:僕も参加したんですが、コテンパンにやられました(笑)。参加者の中には、かなりの腕前の方も多いですよね。
そうなんですよ! ウィナーズの1回戦でいきなり上手なガイルプレイヤーに当たり、一気に攻めたてられて頭真っ白になっちゃいました。
手と膝がガクガク震えてしまって、まったく、ガードもできないくらい(笑)。メンタル弱いんです……。
ルーザーズに落ちてからは、ラシードの方といい勝負ができたんですよ。一緒に来ていた吉田早希ちゃんが動画で撮影しながら応援してくれたり、ふ~ど選手がセコンドについて相手の癖を教えてくれて、1R取れたんです!負けてしまいましたけどね。
――:やっぱり1R取れたり、1勝できたりというのは本当に嬉しいですよね。
本当に! 1R取れただけで「うわああああ!」って喜んでしまうくらい。
特に、ルーザーズでは、家でずっと練習していたターゲットコンボからのシューティングピーチや、スタンさせた後にリディーミカからのエアプレーンがちゃんと出せたので「これまでの練習が活かされた!無駄じゃなかった!」と思えたことも嬉しかったです。
それと、最初と最後に海外プレイヤーの方と握手できたことが良かった。言葉の壁はありますが、ゲームを通じて仲良くなれて、ゲームって素晴らしいなと再確認しました。
――:2018年のEVOで注目していた選手はどなたですか?
マゴしぃです!(※)マゴ選手を初日と2日目共に注目して応援してました。マゴ選手の試合は配信台じゃなくても人がめっちゃ集まるんですよ!日本勢の応援がもうとんでもなくて。107プールに全ての日本勢が集まってるんじゃないの!?ってレベルでした。
※マゴしぃ:マゴ選手の愛称。「シュタインズ・ゲート」というアニメのキャラクターから来ている。
――:マゴ選手は愛されてますね(笑)
愛されてますよね。ときど選手なんかわざわざ「我応援林賢良」という電光掲示板をもって応援してましたし(笑)。こんなに愛されているプレイヤーはマゴ選手しかいないんじゃないかなって思わされました。2日目もベスト8に入るんじゃないかってくらい調子が良くて、これは!と思ったんですけど……。
――:あと2回勝てば……というところでしたね。
ウィナーズはフランスのLuffy選手に負けて、ルーザーズは日本の藤村選手に負けてしまいました。
韓国のVerolen選手とのキャミィ同キャラ対決を制 してましたし、アメリカのJustinWon選手にも勝っていたので、これは最終日行けるぞ!と思ったんですけどね。ただ、今回のEVOを受けて、CPTのポイントを手に入れることができたので、 マゴしぃ応援団としては本当に嬉しかったです。あとは、若手選手も注目していました。
――:具体的にはどの選手でしょうか?
たくさん応援したい若手選手が居たんですが、吉田早希ちゃんと同じプールだったGODSGARDEN所属のナウマン選手の試合を、なかお選手と一緒に応援してました。
他のプロ選手と比較して大会経験が少ないためか、とても緊張しているように見えました。そこに、えいた選手がセコンドについているのを見て、セコンドの重要さを感じましたね。
緊張していると、普段のパフォーマンスが出ないじゃないですか。そこにセコンドという存在が隣にいることで安心してプレイできる。端から見ていると、みんなで戦っている感じが出ていて本当に好きなんです。
あとは、レインボーミカの師匠である、ふ~ど選手を追いかけてました!
――:ウィナーズでベスト8を抜けられてましたね。
けっこう見ていてヒヤヒヤしました。特に、配信台でのアメリカのFilipino Champ選手との試合は本当に肝を冷やしま した。その試合はネモ選手たちと観ていたんですが、キャラの相性的にも「たぶんいけると思うよ」ってネモ選手が言っていたこともあり、ちょっと安心したんです。
でも、いざ試合が始まってみると、これは危ないぞって(笑)。本当にギリギリながらも最後にCAで 決めたときは、嬉しくてスマホがすっ飛んでいってしまうくらい飛び跳ねて喜びました。画面が割れなく てよかったです(笑)。
――:今年はストⅤ以外にも、なにかに参加されたんですか?
今回参加したのは、ストVのみです。とにかく、2015年のときよりも会場が広くて、プールの時はストVの選手を応援に回っているだけで疲れ果てちゃいました。
7月29日にあった 「ドラゴンボール ゲーム祭 2018-夏ー」 でゲスト出演させて頂いたので、最終日は「ドラゴンボール ファイターズ」も観戦してました。
決勝のGO1選手vsSonicFox選手は会場の盛り上がりが最高潮!なぜかセルが登場するだけで「うおおおお!!!!」と大合唱が始まるので、便乗して叫んでみたりしました (笑)。
GO1選手が神龍召喚して粘る場面もカッコ良かったですね。Twitchでの視聴者数も過去最高だったそうです。
――:今年は特に、日本から来ていたプレイヤーが多かった印象ですが。
そうですね。見ている側も、日本勢が最終日に残っているのは最後までテンション維持したまま応援できて嬉しいですよね。
あとは、EVOはアメリカだから日本勢にとってはアウェーじゃないですか。アメリカ勢と戦うとなると凄まじい「USAコール」が起こるし、こんな中で、特に壇上で戦うプレイヤー達のメンタルはすごいなと改めて感じました。
倉持流EVOの楽しみ方:推しメンを見つけて盛り上がる
――:2015年から3年ぶりのEVO参戦でしたが、違いはありましたか?
2015年のときと比較して、プロゲーマーが増えましたよね。それに応じて、メディアもかなり 増えたと思います。AbemaTVの中継で八田亜矢子さんもいらしてたり、テレビ東京の「勇者ああああ~ゲーム知識ゼロでもなんとなく見られるゲーム番組~」の取材で、アルコ&ピースのお2人も参戦されたり、MBSのesports番組「YUBIWAZA」の取材でロンブーの田村淳さんも来られてましたね。それでアールさん実況の元、Cygamesのブースで淳さんのガイルとストVで対戦しました。結果は……オンエアのお楽しみということで(笑)。
――:回を追うごとに、EVOの盛り上がりは加速していっていますよね。
esportsの盛り上がりと共に、どんどんEVO自体が注目されてきていると思います。「勇者ああああ」や、「YUBIWAZA」といった日本のメディアが取材に来るのは嬉しいです。「まだ日本では「たかがゲームでしょ?」と考えている方も居るかと思います。ですが、そういった人たちにもメディアを入口にして「プロゲーマーという職業で生きている方々」の存在を知ってほしいです。
――:僕は今回初めてEVOに参加したんですが、すでにまた来たいと思ってます(笑)。リピートしたいと思わせるEVOの魅力はどこにあると思いますか?
EVOはプロゲーマーの方々がしのぎを削る試合だけでなく、コスプレイヤーの方々が華を添えたり、オフィシャルグッズや有志の方が作るグッズの出店があったりでコミケ的な要素もあるんですよね。
初心者からガチで対戦しに来ている人も楽しめる、お祭り感がまた来たいと思う理由だと思います。また、ラスベガスという土地柄、カジノやプールで遊べるのも大きな魅力ですよね。シルク・ド・ソレイユを鑑賞したり色んなエンターテインメントが楽しめる街。
私は今回グランドキャニオン観光やスカイダイビングをしちゃいました(笑)。EVOの雰囲気は、一度行ったら癖になること間違いなしだと思います!
より眺めのいいエリアに来た。外国人の方は崖のとこに腰掛けたりしててヒェッてなる… pic.twitter.com/3ncsQ5YLzj
— 倉持由香@ グラドル自画撮り部部長 (@yukakuramoti) 2018年8月7日
――:確かに独特ですよね。日本の人たちだけでなく、世界中の人たちと一体感を得られたりと。
そうですね!それぞれの選手に応援団がいるので応援合戦になったり、大声で日本勢を応援していると周りの海外勢も一緒に応援してくれたりするんですよ。言葉は通じなくてもゲームを通じてひとつになれますね。
――:話をうかがっていると格闘ゲームへの愛情が伝わってきます。
体力ゲージが減っていればピンチだし、派手な演出が出れば「すごい技が飛び出したんだな!」とひと目でわかる。そういった分かりやすさが格ゲー観戦のいいところですよね。初めてEVO中継を観たグラドル仲間からも「よく分かんないけどカッコよかった!!格ゲーマーって凄いね!」と興奮したLINEがきました。間口を広げる為にそういう要素は重要ですよね。
――:倉持さんのように、選手の内面まで知っているとさらに楽しめると思います。
初めてesportsを見る人に、絶対におすすめしていることがあるんです。それは”推しメン”を作ること。最近ではイケメンプレイヤーもいるので、顔でもいいですし、使っているキャラクターが同じ、出身地が一緒とかでもいいんです。そういったものを探すと応援したくなりますよね。
ほとんどの選手がTwitterをやっているから応援リプも簡単に送れますし、選手を好きになってほしいですね。
――:皆さんそれぞれ思いを背負ってきているのも応援したくなりますよね。
やはり、みんなEVOに懸けてきてますからね。プロゲーマーは優勝を目指して、記念参加する人たちは1勝を目指して。
みんなそれぞれの熱い思いとアケコン抱えて参加されてるんです。そういった熱い思いを身近で感じるからこそ、応援したくなってしまいますね。
――:これからの格闘ゲーム界についてはどう思いますか?
今第一線で活躍しているプロゲーマー達は30代が多いので、10代・20代前半のプレイヤーが増えたらいいなと思います。
今後、ウメハラ選手やときど選手は、業界の底を支える方にシフトしていくんじゃないかなと思っているので、今回9位タイの活躍を見せたりゅうせい選手や、立川選手、ジョン選手などの若手の選手たちに頑張って欲しいと思います。
世代交代ではないですけど、新たな若手プレイヤーがトップに立って業界を牽引していく。そうやってこれからも盛り上げていってほしいですね。引き続き、見守っていきたいなと思いま す。
――:最後に、来年のEVOに向けて抱負をお願いします。
今回は不戦勝という形でしたが、来年は自力で1勝を勝ち取りたいと思います。そしていつかプール抜けができるくらい強くなれたらなって(笑)。家に帰ったらトレモとランクマに籠って鍛え直したいと思います!
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