オートチェスとちょもすの怒り

ちょもす

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ちょもすです。前回の記事が思いのほか好評だったそうで、読んで頂いた読者のみなさまには大変感謝しております。

大変好評だったのは良いのですが、好評すぎて編集の方から「続編を書かないとお前の家にタイドハンター☆☆の群れが大挙する」と意味深なメッセージが送られてきており、タイドハンター☆☆の群れが大挙すると僕の家はむちゃくちゃになるので、今こうして記事を書いております。よろしくお願いします。

今回は何を書くのかと言えば、“オートチェスを遊んでいて感じる怒り”です。オートチェスのランダム性はさまざまな出会いや体験をもたらしてくれますが、同時にたくさんの怒りを生み出すゲームであると確信しています。

やれるのかトロル

オートチェスをやっていて普通4ラウンド目に☆☆が2体できたら「あーこのゲーム勝ったな」って思いますよね。ましてやそれらがシナジーを持ってたらもう優勝待ったなしって感じだと思うんですが……。

このうれしくなさ。僕だってこんな奴ら取りたくて取ってないですよ。でも、こんなのばっかり揃っちゃったんですよ。そこにあったから置いた以外の理由を思いつかない《水のエレメンタル》からは哀愁すら感じます。

しかし、この形はさすがにトロルを信じてトロル4に行ってみようと思い立ち、トロル4+ナイト3 or 6の形でなんとか落ち着けようと試みます。

3ラウンド後。

超弱そう。現状1位にも関わらず、全然ゲームの中止を要求したい盤面になりました。この時点で4ラウンド目にあの盤面を作ったことをかなり後悔しています。

何より「トロルは強力なシナジーです」みたいな顔をしているDrodo Gamesにも怒りが沸きます。トロルを揃えてもボーナスはありません。どちらかというと罰ゲームです。トロルの戦将のいないトロルは罰ゲーム。

……この盤面マジな話をすると《クロックワーク》+《ティンバーソー》で前線を構築できたので、7ラウンド目のこの段階ならナイト3よりメカ2の方が強そうでしたね。

序盤のナイト3は序盤のウォリアー3くらい何も起きない性能だと個人的には思っているので、ナイト3のうち☆☆が最低でも1体、できれば2体いないと成立しないシナジーのような気がします。

9ラウンド目にはレベルアップを諦めて利子を取りに行く始末。レベルアップしてもいっさい戦力上がらないという確信があったのでやむを得ない判断です。

どうしても盤面が弱すぎるときは、連敗ボーナス込みでこの辺りからお金を拾いにいったりするんですが、こうなったときって大体優勝できないんですよね。強い人たちでも連敗ボーナスを積極的に取りにいく人と取らない人がいて答えは謎に包まれています。オートチェスは謎。僕は結構連敗で稼ぐの好きですが。

ナイトを並べてなんとか形になってる雰囲気だけは出してますが、実際には《ダズル》で敗北ダメージを軽減しながらなんとか生き残らせてくださいというチームです。何がダメかと言えばダメージがないですね。

ナイトを中盤に成立させるとよくあるのは「固いけどダメージがまるでない無の集団が産まれる」パターンですが、まさしくこの編成は無です。《エルフの騎士ルナ》が☆☆で《不死の騎士王》+αのアンデッドが出てればナイトでも大分違いますが、このナイトは無です。

みなさんはナイトで無を産み出さないように気を付けてください。僕は無が産まれたことに怒りながらプレイしていました。

その後《トロルの戦将》を引いてトロル4を成立させるも……

無事死にました。トロル、やっぱりだめです。

……プレイしている瞬間は「このクソゲーム」以外の感情がありませんでしたが、こうして冷静に見返してみると僕もかなり悪いですね。中盤にナイトシナジーを優先しすぎて連敗しているのは雑魚としか言いようがありません。

7~15ラウンドあたりはナイトシナジーよりも他のシナジーを優先した方が強い場合が多いこと、16ラウンド以降は強引にでも《不死の騎士王》+αでアンデッド2を出して《エルフの騎士ルナ》や《トロルの戦将》の火力をサポートすること。このあたりの意識が欠けていたと思います。

連敗するならするで4ラウンドから連敗したほうが当然いいですしね。全体的に中途半端な対応が目立っていて、そりゃ負けるわという感じです。

しかし、特定の構成を何回もやらないと見えてこないことがたくさんあるのがオートチェスの恐ろしいところですね。人生足りません。

せっかくなので、トロルで負けた悔しさから即始めた次の試合も観てみましょう。

……表示がバグっています。

いや。そりゃValveとかDrodo Gamesに僕の感情をくみ取ってもらうのは難しいかもしれないんですけど、それにしたって雑魚死した直後にこの仕打ちを受けると僕にも形容しがたい感情が生まれてきます。

他人のHPとお金確認しないでオートチェスを戦い抜くのはあまりにも無謀です。しかも、1人だけHPとお金が表示されてるuser_account_id、一見僕のように見えますけど、僕じゃないですからね。この匿名のuser_account_idさんのHPと金だけわかる状態です。情報としてなにもうれしくありません。

再起動しようにもゲームが始まってるので、復帰できない恐怖と天秤にかけると続行の方が良さそうだと判断してこの表示のまま続行します。

表示もバグってれば見事に☆☆もできずオーガとウォリアーだけで戦うラウンド7の様子。よく見れば相手も似たような構成で、このスクリーンショットに名前をつけるとしたら「持たざる者たち」というタイトルになると思います。

強いていうなら相手の《剣聖ジャガノ》が端にいてこちらの《剣聖ジャガノ》が中央にいるので、スキル使用時にはこちらの《剣聖ジャガノ》の方が強く使えそうですね。配置でうまく出し抜いたかと思えばいっさい関係なくエレメンタルシナジーでむちゃくちゃにされます。オートチェスは運。

9ラウンドで《テンプラアサシン》に出会ったことと、集まってくる駒がエルフだらけだったので、戦略をエルフ6に決め打ちました。何も揃わずに広く受けを作っていたのでお金がありません。エルフなのに《神の盾マルス》がいるのは……神の気まぐれです。

運よく《テンプラアサシン》が☆☆になったのがうれしいですね。この時点では、アサシン6も検討したりしていなかったりしてましたが、《ゴブリン賞金稼ぎ》より《エルフの射手》のほうが☆☆になるのが早そうな時点で、特にアサシン6を見る必要はなかったと思います。17ラウンドにもなって神シナジーのない《神の盾マルス》がいるのは……見た目重視です。

曲がりなりにもエルフ6が出ていよいよ強そうです。倉庫に控えてるテンプラ2体も頼もしく、いい感じに勝ち上がれる未来が見えてきました。

僕が今何位なのかはわかりませんが、唯一の僕の情報源であるuser_account_idさんは最下位で今にも死にそうです。その40Gで逆転できるのか。

盤石。24ラウンドとは思えない戦力です。Lv9でハンター3、さらに長引くならLv10でナーガ2を突っ込みたいですが、周りのHPがわからないのでこのゲームが何ラウンドくらいまで続くゲームなのかが把握できません。Drodo、見てるか。

なんにせよ《テンプラアサシン》☆☆☆も久しぶりに見れそうで、このエルフは楽しみが多いですね。

この数ラウンド後、中央に置いてる《テンプラアサシン》の挙動がおかしくなります。やたらすぐやられます。その結果負けだします。

このゲームはマッチングもカオスだし表示もバグってるしついに《テンプラアサシン》までDrodoがやったかと思って怒ってたんですが……

……。

※編集部注:呪われた吸血攻撃のマスク。「ライフスティール+10%、攻撃速度+30」の効果が得られる代わりに、装備したユニットはスキル使用不可になる

アイテムが自動合成されるゲームは好きではないので、次回からは「チームファイト・タクティクス」の話をお届けしたいと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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ちょもす
「Code of Joker」の賞金制大会のために仕事を辞めてから、人生があらぬ方向に進んでしまった今を生きるゲームライター。対戦ゲームと名の付くゲームではかなり守備範囲が広く、「対戦しましょうよ!」と気軽に話しかけてきた人を初心者狩りするのが好き。 カードゲームの大会で立たされた人。

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