コンパス人生解析システム:会長希少種はルミナスとして2020年も最強チームを目指す

キズグチアロエ

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リリースから4年目を迎えた「#コンパス 戦闘摂理解析システム」(以下、コンパス)では、2018年と2019年にその年の最強チームを決める大会、通称グランドスラムが開催された。

本稿では、2019年のグランドスラムで優勝し2019年最強チームに輝いた「ルミナス」のメンバーである「会長希少種」のコンパス人生をお届けする。

ジャンヌにひと目ぼれしてコンパス人生がスタート

ゲーム用のTwitterアカウントを作成し、タイムラインを眺めていた際にコンパスと出会った会長希少種。そのままコンパスに興味を持ちゲームの詳細を調べているうちに、初期ヒーローのジャンヌダルクにひと目ぼれをしてしまったと話す。

「あれはひと目ぼれでした。ジャンヌダルクが僕のコンパスの世界に来てくれるまで、何度もコンパスを再インストールしていましたね(笑)。

現在は僕のことを『この素晴らしき世界に祝福を!』コラボで登場した『めぐみん』推しだと認知している人が多いですが、実はめぐみんよりもジャンヌダルクの使用回数の方が多いんですよ」

ヒーローの見た目に惹かれてコンパスを始めた会長希少種だが、物心がついたときから大のゲーム好きだったという。しかし、家庭用ゲーム機で遊んでいたため、コンパスはたしなむ程度で、のめり込むつもりはなかったようだ。

「僕はゲームに没頭するのが好きだったので、片手間に遊べるようなソーシャルゲームにはあまりハマることができない性格です。でも、コンパスをプレイしている間は忙しいですし、とても片手間でできるようなゲームではなかったので僕とすごく相性がいいことに気づきました。

しかも、自分が直感で操作したとおりにヒーローが動くのがとても気持ちよかったんです。バトルで勝っても負けても楽しくて、ただただコンパスというゲームで遊ぶのが楽しかったですね」

コンパスとの出会いを語ってもらうと、そのまま昔話に花を咲かせてくれるのはコンパス取材ではよくある展開。しかし、会長希少種は昔話と合わせて、現在のコンパスプレイヤーへのメッセージを発信した。

「昔からコンパスをしているプレイヤーは、ちょっと勝ちに執着しすぎている気がしています。

もちろん、シーズン中や大会では勝つことを目指して戦っているので勝ちにこだわるのは当然ですが、最初にヒーローを動かしたときの感動や、どんなカードをデッキに入れても受け入れられていて、プレイヤーの数だけそれぞれのヒーローがいた時代があったことを忘れないでほしいです。

そして、コンパスを長くプレイしている人は持っている思考や考えを、プレイしたての人に押しつけないであげてほしいですね。

意見や考えが正しいことに間違いはないと思いますが、コンパスのデッキを試行錯誤して模索するのを楽しんでいる人もいると思うので、自由にコンパスをプレイさせてあげてほしいです」

塾をサボって出場した大会で優勝してグランドスラムへ

会長希少種がコンパスの公式大会で初めて実績を残したのは、2018年8月に実施された「ファミ通コンパス杯ショート」という、優勝すればその年のグランドスラムに出場ができる大会。グランドスラムに出場できる最後のチケットを獲得できることから、多くのプレイヤーが優勝を狙っていた。

「僕はどのゲームでも上位ランカーや大会に興味があって、優勝できるほど強くはありませんでしたが、積極的に大会に出場していました。でも、コンパスと出会ったときが大学の受験シーズンで、塾などにも通っていたこともありコンパスにあまり時間を割くことができませんでした。

でも、ファミ通コンパス杯ショートに一緒に出ないかと誘われてから、コンパス大会に出てみたいという気持ちを抑えられなくて、1回だけ塾をサボって出場することを決めました。そして、まさかの優勝です。ベッドに座ってプレイしていたんですけど、優勝が決まったときはベッドがきしむぐらい飛び跳ねてしまいました(笑)」

優勝と同時にグランドスラムへの出場が決まった会長希少種は、さっそく両親にその旨を報告。すると、両親もゲームが好きなこともあり一緒によろこんでくれたそうだ。

そして、グランドスラムが実施された東京ゲームショウ2018が、会長希少種にとっての初のコンパスオフラインイベントであった。

「コンパスのゲーム性が好きだったので、イベントが開催されると知っていても足を運ぶことはありませんでした。ですが、グランドスラムの前後でグッズが販売されているところや、会場の雰囲気や催し物を楽しむファンを見て、コンパスにはいろんな楽しみ方があると気づかされました。

それからは、期間限定のグッズ販売や、公開生放送などのイベントにもできるだけ行くようにしています。グッズ交換も盛んなようですし、本当にいろんなコンパスの楽しみ方がありますよ」

コンパスが持つ多くの魅力に気づいた会長希少種だが、それでもコンパスで一番魅力的だと感じているのは公式大会だと語る。一方で、優勝するだけが楽しいわけではないとも語った。

「コンパスは3vs3のチーム戦ですので、チームを結成するまでの流れや、結成してからの練習法、そして大会中の通話のやり取りなど、各チームにそれぞれのストーリーがあります。

大会に出場するからにはもちろん勝ちたいですが、僕はそれぞれのチームにあるストーリーを含めて、コンパス大会を楽しむようにしています。負けてしまったときの『次はがんばろう』というやり取りや空気感も好きですね。

2019年でコンパス大会の盛り上がりが加速したように感じているので、このまま2020年も盛り上がり続けてほしいです!」

会長はVoidollを使うとなぜか勝ててしまう

会長希少種はVoidoll使いとして有名で、大会でもVoidollでの神プレイを何度も披露している。これまでに特定のヒーローの使い手に話を聞いたときは使用回数が1万回を超えていることも珍しくはなかったが、会長希少種のVoidoll使用回数は約5,000回とやや少ない印象を受けた。

「僕がVoidollを本格的に使い始めたのは2019年からなので、まだまだ使用回数は少ないです。それでも、Voidollのデッキタイプの歴史は把握していますよ。

まず流行ったのは、『機航師弾フルーク・ツォイク』と『反導砲カノーネ・ファイエル』を採用したフルカノ型でしょうか。次に、デッキレベルが低くても活躍しやすかった『どこにでもいけるドア』と『機航師弾フルーク・ツォイク』を採用したドアフルーク型も流行りましたね。

そして、現在は野良(ソロ)でしか戦えないバトルシーズンで、僕が憧れているプレイヤーでもある『だいとも』選手が流行らせた『雷霊の加護ワキンヤン』と周囲スタン攻撃カードを採用したワキ号令型がそこそこ流行ってますね。

この中だと、僕はドアフルーク型をよく使っていました」

Voidollはカードを使用するのが全体的に早いため、使えるカードの幅が広いこともあり、ゲーム内環境によってデッキ内容が変わりやすい。そんなVoidollを極めると、ある1つの答えにたどり着くと会長希少種は考えている。

「コンパスには例外を除きどのヒーローにもダメージカットカード(以下、ダメカ)と回復カードはデッキに必須という傾向がありまして、Voidollにもダメカと回復カードは必須だと考えられていました。

ですが、Voidollは機動力がスプリンターの中でもトップレベルなので攻撃カードを避けられますし、耐久力もそこそこあるのでダメカは必要ないと考えています。これは大会優勝常連チーム『tea break』の『しーふ』選手も同じ結論になったようで、大会ではダメカを採用せず、支援カードを多めに採用したしーふ型のVoidollを使用しています」

Voidollを知りつくしている会長希少種だが、大会でVoidollを使用することに少し抵抗を感じていると話す。

「実は1つの大会でアタッカー、ガンナー、タンク、スプリンターの全ロールを使って優勝するのを裏目標にしているので、Voidollを使うのを最小限にしたいんですよね。

実際に、優勝した2019年のグランドスラムでもこれを狙っていて、Voidollだけでなくガンナーである『ディズィー』も使用しています。

ですので、僕のVoidollを見るのを楽しみにしてくれている方には申し訳ないんですが、今後はVoidollの使用頻度は減っていくと思います」

しかし、会長希少種はグランドスラムの決勝戦で「食パントースター(2.0)」に対してVoidollを使用して勝利している。また、他の大会でもVoidollをよく使用しているのを知っていたので、あえて突っ込んだ話を聞いてみた。

「確かに、なんだかんだ言っても決勝戦などの大一番ではVoidollに頼っている部分があります。でも、グランドスラムの解説をした『hash』さんが言っていたように、Voidollのスペックは当時の環境トップではありませんでした。

ではなぜ使用したのかと言うと、僕がVoidollを使えば勝てちゃうからなんですよね。これは本当に不思議で、ゲーム内環境を見ても他に強いスプリンターはいるんですが、なぜかVoidollの方が勝率が高いんです。

ですので、結局Voidollを使ってしまうことが多いですね(笑)」

食パンに編成がバレるもVoidollと仲間を信じて勝利を掴む

会長希少種はルミナスとして2019年6月にグランドスラムへの出場を決めており、他の公式大会にも別チームで出場し結果を残していたため、グランドスラムが実施される同年12月までの約半年間、ルミナスとして公式大会に出場することができなかった。

この期間について、会長希少種はこう語る。

「僕は最速でグランドスラム出場を決めた分、他の公式大会で高みの見物をすることができました(笑)。

ですが、各メンバーがいろんなチームで活動していたこともあり、ルミナスとして公式大会に挑戦できなかったのは残念でした。でもその分、ユーザー主催の非公式大会にはルミナスとして出場していて、5連続で優勝することができました」

そんな状態で迎えたグランドスラムでは、会長希少種はさまざまな思いが頭の中を駆け巡ったそう。

「食パントースターと反対側のブロックでしたので、準決勝戦を勝ち抜けば、食パントースターのメンバーとしても活躍していた『とろさーもん』が、グランドスラムへの出場を先に決めたチームで出場する必要があるという大会ルールの関係で、今度はルミナスとして食パントースターに挑む熱い展開になると考えてました。

ですが、正直に言って勝てる気はしませんでしたね。メンバーのとろさーもんと『-ピカッ-』がかなり緊張をしていたようなので、負けたとしても善戦できればいいなと思ってました」

グランドスラムに出場するチームを研究する時間は、ルミナスがどのチームよりも確保できたはず。そこで、食パントースターの対策はしなかったのかと疑問をぶつけてみた。

「食パントースターはしのみや選手、だいとも選手、そしてとろさーもん選手の代わりに出場したるノあ選手で構成されています。そして、どの選手も幅広いヒーローを使いこなすことができるので、対策のしようがないんですよ。

ですので、編成が読みにくい食パントースターに対しては得意ヒーローを使用して真っ向勝負を仕掛けました」

そして、ここで面白エピソードが。

「これは余談なんですが、hashさんのコンパス人生記事で食パントースターがルミナスのヒーロー構成を読んでいたという話がありましたが、実はこれに続きがあるんです。

グランドスラムに出場する選手が集まる待機場所で、メンバーのとろさーもん選手が、使用する予定だったヒーロー編成を食パントースターに聞こえる声量で言ってしまったので、作戦とヒーロー編成がバレてしまいました(笑)

さすがにヒーロー編成がバレている状態で戦うのは不利だと考えて、最後は自分たちの得意ヒーローである、Voidoll、桜華忠臣、ルチアーノで挑みました。ですが、hashさんの話によるとこの得意ヒーロー編成を使うことを食パントースターに予想されていて、バトルでは対策されていたみたいですね」

(写真左から)会長希少種、とろさーもん、-ピカッ-

しかし、対策されていたのにも関わらず、ルミナスは食パントースターを打ち破った。

「たまたまですが、僕らが得意としているヒーローの性能が尖っておらず、良くも悪くも普通という評価でした。ですので、食パントースターが僕らのヒーロー編成を知っていたとしても、完璧に対策するカードは存在しないので、バトルを実力勝負に持ち込めたんだと思っています。

もし、僕らの得意ヒーローに明確な弱点が存在していれば、きっと負けていたと思います。最後の最後には笑顔で勝利を収めることができたので、Voidollを、メンバーを信じて戦い切れてよかったです!

2019年の公式大会をルミナスは無敗で終えることができたので、2020年もこの調子でがんばりたいと思います。僕らを応援していれば優勝する姿を見せられるので、応援し得ですよ(笑)」


Voidoll以外を使って大会で勝ちたいと語った会長希少種だが、2019年グランドスラム優勝賞品であるオーダーメイドコスチュームのヒーローにはVoidollを選んでいる。2020年のコンパス大会では、世界に1体だけのVoidollを華麗に操る会長希少種の姿を見ることができそうだ。

今後もルミナスの活躍に期待したい。

(C)NHN PlayArt Corp.
(C)DWANGO Co., Ltd.

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アダム全1プレイヤーとして知られるhashは、2019年でバトルの解説者という新たな顔を持つことに。そしてプレイヤーとして出場選手と関わることで、hashだけが知るコンパスドラマも生まれたと語る。

記者プロフィール
キズグチアロエ
「#コンパス」にどっぷりハマり、「#コンパス」に人生を捧げると決めた、傷口だらけのアロエ。
「#コンパス」に携わるクリエイターたちと、仲良くなりたいフリーライター。
どんなヒーローでもそこそこ扱え、特定のヒーローというよりもヒーロー全員が好き。

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