コンパス人生解析システム:くらみつはにとってリリカは人生の1ピース

キズグチアロエ

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2016年12月17日にリリースされた3vs3のリアルタイム対戦ゲーム「#コンパス 戦闘摂理解析システム」(以下、#コンパス)は、7月7日(日)時点で900万ダウンロードを超えている。

本作にはコラボヒーローを含めると40体ものヒーローが存在するが、その中の「オリジナル10(オリジナルテン)」と呼ばれる10体の初期ヒーローに「リリカ」というガンナーがいる。

本記事では、このリリカを使い込み、右に出るものはいないほど使いこなした「くらみつは」の#コンパス人生に迫る。

リリカは好きよりも愛着が勝る

高校時代に友人に「流行っているスプラトゥーンと似たゲームがある」と#コンパスを紹介され、一緒にプレイし始めたくらみつは。当初のことを聞くと、リリース初期から#コンパスをプレイしているユーザーにとっては懐かしいワードが飛び出した。

「最初のヒーローガチャで出たルチアーノ(ガンナー)が当時めちゃくちゃ強かったので、楽しくてずっと使ってました。今はリリカのイメージしかないと思うのですごく驚かれるんですが、実はルチアーノは3,000回以上使ってます。

でも、あまりにも強すぎたのでルチアーノに下方修正が入りました(笑)。それと同時に上方修正されたリリカが、攻撃射程が一番広いという性能だと知って使うようになりましたね。これがリリカとの出会いです。

初めてリリカを使ったときのことはあまり覚えていないんですが、リリカのアビリティが重複する仕様だったので、リリカ2体で敵チームをボコボコにしてました。知る人ぞ知る、違法ステッキです(笑)。

僕はどんなゲームでも特定のキャラクターを極めるのが好きなので、それからはずっとリリカだけで戦ってます」

リリカの詳細ログ

リリカとの出会いが聞けたところで、定番だが「リリカのどんなところが好きか?」という質問をぶつけてみた。てっきり、リリカががんばり屋さん性格なところだとか、ボイスやモーションが可愛いという返事がくると思っていたのだが、くらみつはの回答はまったく違うものだった。

「その質問はよくされるんですが、実は回答に困っているんですよね。性能面で興味を持って使ってみただけなので、キャラクターや見た目で特に好きなところはないんです。もちろんリリカはかわいいとは思いますし、僕はリリカが好きですが、それよりも1万回以上使い続けたことで湧いた愛着のほうが勝っているんですよね」

リリカのことは好きよりも愛着のほうが勝ると語るくらみつは。しかし、絵師が描くリリカのイラストはかなり好きなようで、やはりリリカを推しているように見えた。

tea breakはコンパス神だけど僕は違う

くらみつはがメンバーとして活躍しているチーム「tea break」は、2017年12月に実施された「大炎上 #コンパスグランドスラム」で優勝し「コンパス神」の称号を手にしている。

これについて質問をしようとしたところ、質問をするよりも前に「コンパス神」というワードにいち早く反応する。

「僕は今でこそtea breakの一員として大会に出場していますが、tea breakがコンパス神になったときに僕はメンバーにいませんでした。そのときのメンバーは「しーふ、てやぁーる、ぷにぃまる。」で、僕は補欠でも何でもなかったんですよ。

tea breakがコンパス神になった後にぷにぃまる。さんが事情で大会に出れなくなり、代わりに僕がメンバーに加わっただけなので、コンパス神としてイベントに出演することに僕はかなり違和感を覚えてます。加入時は、コンパス神という実績を残したtea breakの新メンバーが僕なんかでいいのか? とも思っていました。

まあでも、tea breakとして活動している以上は仕方ないですよね。tea breakはコンパス神だけど、僕は違うんだよなあ」

コンパス神として招待されたMirrativイベントのバナー

違和感を覚えながらもコンパス神としてイベント出演するくらみつはは、個人でもリリカ使いの代表として出演することが多い。くらみつはが出演するとなると、やはりリリカのプレイに期待してしまうファンが多いのではないだろうか。

「イベントに呼ばれるのは、tea breakとしても個人としてもすごくうれしいんですが、必要以上に責任を感じてしまう性格なので、ちょっと辛い部分もあるんですよね……。

僕が個人で呼ばれるときは、ほぼ毎回リリカ使いとして出演しています。すなわち、全プレイヤーの中からリリカ使いの代表として出演しているわけなんです。『上手いプレイをしてくれる』『すごいプレイをしてくれる』という見えない期待のようなものを感じてしまって、めちゃくちゃ緊張してしまうんですよ。もちろん応援してくれるのはうれしいですが、あまり過度な期待をされるとプレッシャーに負けそうになってしまいます……」

これを聞きtea breakが出場してきた大会を振り返ってみたのだが、特に緊張が現れているようなプレイは思い当たらなかった。これまでの大会が緊張した状態でのプレイなら、本当はもっと上手いのではないだろうか。疑問に感じ、さらに深堀りしてみる。

「MCの夜代太郎さんに心配されるほど緊張してしまいますが、実はプレイに緊張は出ないタイプなんですよね。

僕の緊張は本番前のステージ裏がピークなんですが、震える手でお腹を押さえながら『いやだ帰りたい』と口に出してしまいます。でも、このままだとさすがにプレイに影響が出そうなので、対戦が始まる前に『いつもどおり』と何度も自己暗示をします。これで、なんとか普段どおりプレイできてますね。むしろ、本番前に『緊張なんてもうしない!』と言っているしーふのほうが、大会でとんでもないミスをしますよ(笑)。

あと、イベントの出演時にリリカのアピールモーションをすることがありますが、あれはガチ大会では絶対にしないようにしているので、僕のアピールが見たいときはエキシビションマッチのようなエンジョイ大会を見に来てください(笑)」

くらみつはのアピールモーションはこちら(1時間9分あたり)

リリカ使いとして1人で歩いてきたコンパス人生

どうしてそんなにリリカを上手く使いこなせるのか? これは、リリカを一度でも使ったことがあるプレイヤーなら抱く感情だろう。

広い攻撃範囲を活かした攻撃から敵ヒーローとの距離の取り方まで、どこを切り取っても申し分ない立ち回りは、厳しい環境下でのやり込みによって身についたようだ。

「始めて間もない頃はリリカは環境的に弱いヒーローだったので、特定のヒーローに何も太刀打ちできず倒されていました。しかも、リリカ必須級のカードである100%ダメージカット効果を持つカードを持っていなかったので、かなり厳しい状況です。

それに加えて、『#コンパス リリカ』と検索してもあまり役に立つ情報は出てきませんし、投稿されているプレイ動画も、デッキレベルが高いプレイヤーが敵を倒す一方的な内容ばかりで……。

どうすれば上手くリリカを使えるのかを教えてくれる人がいなかったので、ずっと1人で道を歩いている感覚でしたね」

くらみつははリリカ使いなら誰もが憧れるプレイヤーとなったが、今の実力にいたるまでに険しい道を歩んできたようだ。さらに、これまであまり語られてこなかった上級者に共通している上手さの秘密について触れる。

「コンパスをプレイする上でもっとも大事なのは、カメラ操作だと考えています。コンパスが上手い人は、カメラを自在に動かして常にバトル状況を把握しているんですよ。でも、Twitterなどで流れてくる動画を見ていると、カメラ操作がおぼつかない人が多いみたいです。

ただこれを解説するのは難しく、操作方法によってもカメラの動かし方が異なります。僕のやり方を教えることはできるんですが、これまでの操作方法を一新する可能性がありますね。

これは習うよりも慣れろなので、カメラを動かして戦況を把握することを重視して戦えば、次第に上手くなっていくはずですよ」

それでも自身を最強だと認めないくらみつは

くらみつははリリカ最強の使い手として名前によく挙がるも、本人はあまり「最強」という肩書を使っていないようにも思えた。もしかすると、くらみつはが強敵だと考えているリリカの使い手がいるのかもしれない。

これを確かめるべく、リリカ使いとして最強の自覚はあるのかどうかを尋ねた。

「周りの人からも言われることがあるので、僕がリリカの最強プレイヤーだと思われているという自覚はありますよ。でも、自分ではそうだとは思いたくないです。

ただ、自分より上手いリリカ使いがいるとも思ってないです。どういうことかというと、僕が自分のことを最強だと認めてしまうと、その時点で成長が止まってしまう気がしているんです。僕はまだまだ強くなれるので、僕は自分が最強だとは認めません」

現在のTwitterアイコンは、愛用しているカラーバリエーション2のリリカと、最初にTwitterのアイコンに設定した実家のハムスターをu*riさん(@uriuriuri_n)が描いたもの

まだ高みを目指す彼は、今はリリカのことをどんなヒーローだと考えているのだろうか。性能で使い始めたリリカに対するくらみつはの気持ちはこうだ。

「僕がここまで有名になれたのは、リリカのおかげだと思ってます。環境的に弱かったリリカで優勝できたからこそ、今の僕があると思います。

そして僕にとって、#コンパスは人生の1ピースです。でも、#コンパスの中にいるリリカも僕の人生の1ピースなんです。

これからもリリカを使って、みんなの記憶に残るようなプレイをしていくので、応援よろしくお願いします」


TEPPENバトル 1stステージ優勝決定戦では惜しくも負けてしまったtea breakだが、大舞台には必ずといっていいほどtea breakは登場するため、本戦を控えている#コンパス甲子園や次回のTEPPENバトルからグランドスラム進出を狙うはずだ。

人生の1ピースだと語ってくれた、くらみつはとリリカの活躍に今後も期待したい。

(C)NHN PlayArt Corp.
(C)DWANGO Co., Ltd.
(C) Mirrativ, Inc.

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記者プロフィール
キズグチアロエ
「#コンパス」にどっぷりハマり、「#コンパス」に人生を捧げると決めた、傷口だらけのアロエ。
「#コンパス」に携わるクリエイターたちと、仲良くなりたいフリーライター。
どんなヒーローでもそこそこ扱え、特定のヒーローというよりもヒーロー全員が好き。

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