2020年上半期に観るべきスマブラSP海外大会6選
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2020年1月、世界ランキングであるPGRUのシーズン2が発表され、上位50人のうち20人を日本人プレイヤーが占める結果となった。
シーズン1では12人だったことを考えると、2019年後期は日本勢が躍進した半年だったと言えるだろう。
そして日本ではEVO Japan 2020、海外では同日開催となったGenesis 7を皮切りに本格的にスタートした2020年のスマブラシーン。
2月に開催されるFrostbite 2020からアメリカ各地で大規模大会ラッシュが始まり、その熱はさらに加速していくことだろう。
今回はその中から主要な大会をピックアップして紹介。スマブラの競技シーンに関する情報を追いかけたい方にとって何かしらの役に立てられたら幸いである。
なお、PGRUの仕組みや大会ランクの基準などについてはこちらを参考にしてほしい。
Frostbite 2020
- 開催日(現地時間):2020年2月21日(金)~23日(日)
- 開催地:アメリカ合衆国ミシガン州
- 昨年度参加者数:1,239人
- 昨年度PGRU 大会ランク:S
- smash.gg
2016年から開催され、今年で5周年を迎える大会。Genesisと並んで冬季メジャー大会の一翼を担っている。
主催のVaysethが日本語堪能で日本勢との親交も深いこともあり、毎年日本勢が多数参戦するのも特徴。今年は以下の13名が参戦(敬称略)。
- ザクレイ
- てぃー
- コメ
- にえとの
- しゅーとん
- 満足
- かめめ
- えつじ
- ぱせりまん
- がくと
- Raito
- kept
- すいのこ
毎年恒例のCrew battle(団体戦)が目玉企画で、例年は日本勢vsアメリカ勢の団体戦が開催されていたが、今年はプロチーム対抗の団体戦が繰り広げられる。日本からはかめめ選手、えつじ選手、ぱせりまん選手らを擁するRayRoadGamingチームが参戦する。
EVOやGenesisに引けを取らないハイレベルなトーナメントはもちろん、団体戦にも注目したい。
過去の名試合:Frostbite 2017 Grand Final Tsu vs TSM | ZeRo
3年前、前作スマブラWii U部門でのGrand Final。
Winners Finalでは当時他を寄せ付けない圧倒的な成績で世界トップの座をほしいがままにしていたZeRo選手が、この頃まだ世界的に有名でなかった日本人のTsu選手に敗れるという大波乱が起きた。
しかしZeRoは敗者側を駆け上がり、Grand Finalで再びTsuとZeRoが相まみえることに。
まずZeRoが3戦先取しリセットをかけるものの、一進一退の攻防が続き、Set 2は5戦目までもつれ込む大接戦。5戦目もお互いワンタッチで撃墜という極限状況の中、見事ZeRoがフィニッシュを決めて優勝。この大会がきっかけでTsuの名前が全世界に広まることとなった。
2GG:Final Saga
- 開催日(現地時間):2020年3月28日(土)~29日(日)
- 開催地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州
- 昨年度参加者数:804人※
- 昨年度PGRU 大会ランク:A※
※2019年開催のPrime Sagaを参照 - smash.gg
スマブラシリーズを中心にさまざまなトーナメントイベントを手掛ける団体2GGが主催する大会。
選手や参戦ファイター、そのシリーズなど、大会ごとにコンセプトを掲げているのが特徴で大会名も毎回異なるのが通例。今回は参戦ファイターであるクラウド、そしてファイナルファンタジーシリーズにフォーカスを当てた大会となっている。
サイドイベントに「ディシディア ファイナルファンタジー NT」の大会を開いたり、人気投票でもっとも得票率の高かったクラウド使いのプレイヤーを大会に招待するなど、コンセプトに応じたユニークな取り組みが多いのも魅力の1つ。
既にエントリー数も450人を超え、有名選手が多数参戦しており、ハイレベルなトーナメントが期待される。
過去の名試合:2GG Kongo Saga Grand FInal TSM | Tweek vs Echo Fox | MkLeo
2019年末に行われた、ドンキーコングシリーズがコンセプトの大会Kongo SagaのGrand Final。
世界ランキングの昨シーズン最後の大型大会ということもあり、各国から強豪プレイヤーが集結し、日本からもザクレイ選手、しゅーとん選手、クロ選手、コメ選手ら上位プレイヤーが多数参加するハイレベルな大会となった。
Grand Finalまで残ったのはMkLeo選手とTweek選手。奇しくも昨シーズン最初の大型大会となったEVO 2019と同じ構図に。
先に2勝しリセットへ王手をかけるTweekだったが、MkLeoの怒涛の反撃により3戦取り返される形となり、MkLeoが有終の美を飾ることとなった。
POUND 2020
- 開催日(現地時間):2020年4月3日(金)~5日(日)
- 開催地:アメリカ合衆国 メリーランド州
- 昨年度参加者数:802人
- 昨年度PGRU 大会ランク:A
- smash.gg
第1回大会が2006年開催という長い歴史を持つ大会。2011年以降、運営トラブルなどでしばらく開催されなかったが、2016年に復活。次回で8回目の大会となる。
メインタイトルはスマブラDXとスマブラSP。春シーズンの開幕を告げる大会として、毎年世界各国から強豪が集う大会となっている。
過去の名試合:Pound 2016 Winners FInal Abadango vs Marss
あばだんご選手の名前が世界的に有名になるきっかけとなった大会。
彼が操るミュウツーが繰り出す「通常空中攻撃→踏みつけ横必殺攻撃→上スマッシュ攻撃」の高火力撃墜コンボは世界を震撼させた。
また、ミュウツーだけでなくメタナイトなどサブキャラも大活躍し、スマブラWii Uにおいて日本人初の海外メジャー大会優勝を飾った。
この大会やEVO2016などの結果を受け、彼は世界的名門チーム「Luminosity Gaming」に所属することとなる。
Get On My Level 2020
- 開催日(現地時間):2020年5月15日(金)~17日(日)
- 開催地:カナダ オンタリオ州
- 昨年度参加者数:847人
- 昨年度PGRU 大会ランク:A
- smash.gg
カナダ最大となるメジャー大会。2014年から毎年開催されており、今回で7回目。
スマブラDXやスマブラSPをはじめ、スマブラ64やスマブラXなど歴代タイトルの総合イベントであったが、今年度は鉄拳、ストリートファイターなど他シリーズが多数採用されており、スマブラ以外の競技シーンも楽しめる大会となっている。
過去の名試合:Get On My Level 2019 Losers Semifinal PG | ESAM vs FOX | MkLeo
ジョーカーが2019年4月のアップデートで追加されてから初の海外メジャー大会となった今大会(日本ではウメブラJMで使用されていた)。
リリース1ヵ月とは思えない高い完成度を見せつけてTop8まで駆け上がってきたMkLeo選手を迎え撃ったのは、10年以上にわたり世界最強ピカチュウとしてトッププレイヤーの座に就いてきたESAM選手。
以前の相棒ルキナを使いESAMを追い詰めるMkLeo。しかしESAMも執念の粘りを見せ、最後は怒涛のプレッシャーからの前空中攻撃で逃げのジャンプを見事に狩り、ESAMがスマブラSP初となるMkLeoからの勝利をもぎ取った。
MomoCon 2020
- 開催日(現地時間):2020年5月21日(木)~24日(日)
- 開催地:アメリカ合衆国 ジョージア州
- 昨年度参加者数:1,250人
- 昨年度PGRU 大会ランク:S
- smash.gg
アトランタで開催されるアメリカ有数のアニメファンイベント。アニメやゲーム、漫画などジャンルの垣根を超えてファンが集結し、作品展や物販、大会などさまざまなイベントが開かれる。特にコスプレが盛んで、会場を歩くとそこらじゅうにコスプレイヤーがいるほど。
その中の1つのイベントとしてスマブラSPとDXの大会が開かれる。ちなみにMomoconのMomoはジョージア州の特産物であるPeach(モモ)が由来。
過去の名試合:Momocon 2019 Grand Final FOX | MkLeo vs TSM | Tweek
Frostbite 2019以来、2回目の激突となった両者。
FrostbiteではWinners FinalとGrand Final両方でTweek選手がMkLeo選手を下して優勝しており、MkLeoにとってはこれがリベンジマッチとなった。
新たな相棒ジョーカーを操り勝者側でTweekを下したMkLeo。Grand Finalでもその強さを遺憾なく発揮。勝者側のままTweekを下し優勝した。
普段は勝っても大きなリアクションを取らないMkLeoが珍しくpop off(※)するシーンも見られる。
※pop off:試合後に勝者が喜ぶリアクションのこと
CEO 2020
- 開催日(現地時間):2020年6月26日(金)~28日(日)
- 開催地:アメリカ合衆国フロリダ州
- 昨年度参加者数:1,164人
- 昨年度PGRU 大会ランク:A
- smash.gg
EVOに次ぐ規模となる格闘ゲームの総合イベント。スマブラSPをはじめ、鉄拳やストリートファイターなど合計13種目ものトーナメントが開かれる。
最大の特色は最終日に行われるTop8の演出で、進出した選手が入場シーンのBGMや演出を決めたり、対戦台がプロレスのリングを模したものになっていたり、ショーとしてのeスポーツシーンをより楽しむことが出来る仕掛けが散りばめられている。
過去の名試合:CEO 2019 Grand Final FOX | MkLeo vs PG | Marss
昨年CEOのGrand Final。優勝大本命のMkLeo選手と今作で絶好調のMarss選手の1戦。
MkLeoが操るジョーカーがMarssのゼロスーツサムスから2勝し優勝へ王手をかけたそのとき、Marssはまさかのキャプテンファルコンを投入。持ち前の果敢な攻めのスタイルで1勝をもぎ取り、会場のボルテージも最高潮に。
しかし百戦錬磨の猛者であるMkLeoも対応力を見せ、勝者側のまま優勝となった。
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