コンパス人生解析システム:上西はヴィオレッタに人生をかける

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「#コンパス 戦闘摂理解析システム」(以下、#コンパス)の4種類のロールのうち、耐久面で長けているタンクはバトルの起点を作り出しにくく、優勢時以外は活躍しにくい面を持つ。
この一見扱いづらいタンクのヴィオレッタ ノワール(以下、ヴィオレッタ)を操り、バトルシーズンで何度もトップ10入りをしている「上西」というプレイヤーが存在する。
本記事では、どんなに厳しいゲーム内環境でもヴィオレッタを使用し、金アイコンをいくつも獲得したきた上西の#コンパス人生を紹介する。
ヴィオレッタのシルエットに目が釘付けに
高校時代の同級生に#コンパスをすすめられ、スマホを購入後すぐにプレイした上西。昔話に花を咲かせつつ、#コンパスとの出会いを語る。
「実は機械オンチで、友人に#コンパスをインストールしてもらったときは、メールを送ったこともSNSを見たこともない状態だったんです。なので、初めの頃はチャットでやり取りができるタイムラインの意味もよくわかりませんでした(笑)」
#コンパスと同時にほかのスマホゲームもプレイし始めたようだが、同じことを繰り返すのが苦手な上西の性格には合わず、どれも長続きはしなかった。しかし、毎回異なるバトル展開になる#コンパスだけは別。
「僕はそれまで何かにハマったことがなかったので、生まれてから19年間過ごしてきて、初めてハマったのが#コンパスということになります」
上西は#コンパスがリリースされてすぐに始めたため、最初に使ったのはヴィオレッタではなく桜華 忠臣とのこと。その頃は、気に入ったカードを使用していたそう。
「プレイ当初は、桜華 忠臣に近距離攻撃カードは相性が良いことを知らなかったので、あまり相性が良くない連続攻撃カードを使って戦ってました。完璧なデッキを求められる今と違い、昔はどんなヒーローで何のカードを使っていても許されていたので、楽しかったなあ」
上西は機械オンチながらも、指の繊細な動きに合わせてヒーローが動く#コンパスにどっぷりとハマってしまったという。「ヴィオレッタとの出会い」について聞いてみると、想定以上のボリュームと濃さで熱弁がスタート。
「よくぞ聞いてくれました! 僕がヴィオレッタを好きになったのは、ゲームに登場する前に公開されたシルエットを見てからなんです。浮いていたり自立していたりする武器を持ったキャラクターが好きなので、ニコラ テスラやトマスも大好きなんですよ。ヴィオレッタのシルエットにも自立した武器があったので、これは好きなヒーローが来たぞと思いましたね」
ヴィオレッタを愛でながら楽しんでいた上西だったが、なんと使用端末の不具合でデータが消える事件が発生。これには悲しみを抑えきれず、3週間も泣いてしまう日々が続いた。
「データを紐づけていたアカウントのパスワードを運よく思い出せたので、なんとかデータを復活させることができました。 僕はデータが消えてしまったゲームは二度とプレイしない性格なんですが、#コンパスだけは新しいアカウントを作ってプレイしていました。これまでの自分では考えられない行動なので、本当に僕は#コンパスが、ヴィオレッタが大好きなんだとあらためて思いました。僕の人生はヴィオレッタのためにありますね!」
ここからは、終始ニヤけながら話してくれたヴィオレッタの魅力パート。ヴィオレッタといえば、主張されているお尻に目がいきがちだが、上西は目の付けどころが違ったようだ。
「僕はよく『ヴィオレッタのお尻って最高ですよね』と同意を求められますが、実はヴィオレッタのピアノを演奏している手に惹かれたんですよ。これを話すのは初めてかもなあ(笑)。
しかも、僕の中でヴィオレッタの露出は5%までと決まっています。なので、露出の多いハロウィン衣装のヴィオレッタはあまり好きじゃないんです。水着コスチュームは例外ですけど、露出するのはヴィオレッタの役割じゃないと思うんですよね」
あまり好きではないといいつつも、上西はヴィオレッタをホーム画面でツンツンしていた。強化メダルもしっかりと付けていたところを見るに、やはりどんなヴィオレッタでも好きなことに違いはないのだろう。
たった1敗で金アイコンをあきらめることも
上西はただのヴィオレッタ好きなプレイヤーではなく、シーズンランキングで10位以内にランクインしないと獲得できない金アイコンを複数所持しているガチプレイヤー。この金アイコンをヴィオレッタのみで獲得してきた上西は、デッキレベル(以下、デキレ)によって必要な強化メダルが違うと話す。
「ヴィオレッタは1人では取られたポータルキーを取り返すことができないので、バトルの勝ち筋を作るのが難しいヒーローです。なので、バトル中はとにかく負け筋をつぶすような動きを心がけるべきなんですよ。
そして強化メダルの選び方もかなり重要になってきます。具体的には、デキレが240なら回復カードの回転率を上げるためにクールダウン短縮メダルをつけるべきで、デキレが200なら少し足りない体力を増やすために体力アップメダル、デキレが160以下なら被弾を最小限に抑えるために移動速度アップメダルを付けるのがおすすめですね。これはヴィオレッタを使い続けた僕だからわかることなので、自信を持って言えます」

以前は理想であったクールダウン短縮メダル+3が3枚ついていたが、寝ぼけて変更していまい今の形になったそう
シーズン終盤のバトルは、公式大会に引けを取らないほどの緊張を伴うという。上西は、金アイコン獲得の難しさについてこう語った。
「僕が金アイコンを獲得したときの勝率は74%で、意外にも60%ぐらいあれば10位以内に入ることは可能です。でも、シーズン終盤だと1勝で増えるのが4ポイント、1敗で減るのが50ポイントの世界なので、公式大会と同じぐらいの緊張感がありますね。僕も実際に何度もあと少しのところで負けてしまって、金アイコンを逃しています。
1敗のポイントを取り戻すためには何十回も勝つ必要があるので、最終日の残り時間が少ないタイミング負けてしまったらその場で解散なんですよ。その後勝ち続けても金アイコンには届きませんし、さらに負けを重ねるとまた順位が大幅に落ちることになります。金アイコンを狙っている人たちは、こういった緊張感の中でプレイしているんです」
ヴィオレッタは勝ち筋であり負け筋でもある
どんなに苦しい状況もヴィオレッタで乗り切ってきた上西でも、どれほど抵抗しても簡単に倒されてしまうカードがあるという。シーズンの終盤には同じチームと連続で対戦することも多いようで、2回目以降はほぼ必ず対策されるようだ。
「効果範囲内の敵ヒーローの防御力を極大ダウンさせる『おかあさん だーいすき』というカードは、防御力が強みのヴィオレッタにとっては天敵のカードで、効果を受けるとすぐに倒されてしまうんです。対策されなければ勝ち筋になりやすいヴィオレッタですが、対策されると本当に負け筋を生みやすいヒーローなので、味方には迷惑をかけちゃってますね」
ヴィオレッタは対策される側であり、こちらからはどうすることもできないと話す。そこで上西は、デッキを変更するのではなく立ち回りを大きく変更する。
「バトル序盤で使うのが定石の『どこにでもいけるドア』をあえて使わなかったり、ヒーロースキルをしっかりためて最後に逆転を狙ったりしています。でも正直、今の環境でヴィオレッタを使うのはかなりしんどいです」
どのヒーローも愛され使われるべき
ヴィオレッタ使いとして有名になり、イベントにいけば握手を求められるほどの人気がある上西。一見すると人気者で幸せそうなイメージだが、少し困っていることもあるそう。
「イベントなどで握手やサインを求めてくれるのはうれしいですし、できる限り対応はしています。ただ、住んでいるところに匿名でグッズが送られてきたことがあるんです。グッズは大切にしていますが、さすがに節度は守ってもらいたいですね。
でも僕は大会で優勝できるほどプレイは上手くありませんし、正直なんで有名になっているのかが本当にわからないです(笑)」
有名になってからは、TwitterのDMでよくデッキ相談や、立ち回りの相談を頻繁に受けることに。寄せられる多くの質問のうちである、「タンクの存在意義」について上西はこう考えている。
「タンク使いの方は、勝ちに貢献できず不甲斐なさを感じたり、すぐに倒されて怒られたりと辛いことが多いと思います。でも僕だって、楽に勝ちたいならタンクではなくスプリンターを使うんですよ。でも、いろんなクリエイターさんが総力を挙げて、この世に生んでくれた推しヒーローを使いたいじゃないですか。そう考えたら、勝ちよりも大切なものがたくさん見えてくるので、味方に迷惑をかけない程度にヒーローを愛してあげてください。
あと、たとえ誰になんと言われようと#コンパスに使う必要のないヒーローなんて存在しません。どのヒーローにも、初めて勝てたヒーローだとか、初めて銅アイコンを取れたヒーローとか、誰かしらの思い出があるはずです。好きなヒーローがいるなら、使いたいと思ったヒーローがいるなら迷わず使ってあげてくださいね。僕はこれからもヴィオレッタを愛して続けていきます!」
彼は自分がなぜ人気なのかわからないと語ったが、初心者にできるだけ優しくしている姿勢や、謙虚さがファンから支持を集めているのではないだろうか。
今後は公式大会にも積極的に参加すると教えてくれたので、今後はシーズンだけでなく大会シーンでの活躍も期待できるだろう。
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