yamadaが語るブロスタの上手さの定義
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「Brawl Stars」(以下、ブロスタ)はスマホだけで気軽に遊べる手軽さに加え、競技性が高く、大会シーンでも盛り上がりが予想される人気タイトル。日本だけでなく、海外のプレイヤーからも愛されており、世界大会も開催されている。
今回紹介するのは、ゲーム内の世界ランキングで1位を獲得する実力を持ち、実況解説者としても人気を得ているyamadaさんだ。
世界を見据えた彼のブロスタへの思いから、普段見ることができない本気の解説をお届けする。
世界ランキング1位!総勝利数25,000オーバー
――最初に、ブロスタの面白いところを教えてください。
yamada:
手軽に遊べて、戦略性があるところですね。サービス開始して間もないゲームを探していてブロスタに出会ったんですが、面白くてハマってしまいました。
――そうだったんですね!リリースしたての頃は、現在とかなりゲーム性が違うと聞いたことがありますが、どう違うんでしょうか?
yamada:
昔のブロスタのほうが、今の数倍は難しいゲームでしたね。今は横画面ですが、昔は縦画面だったんですよ。
しかも、縦画面のせいでマップ全体を見れなくて、味方の位置も正確に把握できなかったんですよね。
――かなり大きな違いですね。
yamada:
あとは、オートエイムの有無です。昔はオートエイムがなかったので、攻撃するときは方向を指定する必要がありました。なので、昔は近距離攻撃のキャラが使いにくかったですね。
今のブロスタはかなり遊びやすいゲームになっていますね!
――yamadaさんは昔からプレイしているとのことですが、古参のプレイヤーと、新規のプレイヤーとの差はなんですか?また、どうすれば差は埋まるでしょうか?
yamada:
やはり、経験値の差がかなり大きいかなとは思います。とにかく回数をこなしてゲームに慣れること重要ですね。ちなみに、僕の総勝利数は25,000を超えています。
――とにかくプレイすることが大事なんですね。
yamada:
そうですね。ブロスタは基本的に3人でプレイするゲームなので、同じ味方と繰り返しバトルをして、チームとして強くなるのもおすすめです。
――最終的にはチームプレイですもんね。yamadaさんの好きなモードは何ですか?
yamada:
エメラルドハントです。逆転がしやすくて、役割もしっかり決まっているモードなので好きですね。使用できるヒーローも多いのも魅力かな。
――ブロスタといえばエメラルドハントな気がしますね。そんなエメラルドハントに、新ギミック「バネ」が実装された新マップが追加されていますが、どう思われていますか?
yamada:
僕は好きじゃないです(笑)。遠距離攻撃キャラが強いマップにバネがあると、近距離攻撃キャラがバネでいっきに近づけますよね。バネについては、あまり良い印象はないです。
――なるほど。エメラルドハント以外のモードは、特に好きではないんですか?
yamada:
昔はブロストライカーも好きだったんですけど、シュートにリロードを消費するようになってから、あまり好きではなくなりましたね。
――仕様変更については、さまざまな意見が飛び交っていましたね。ブロスタの大会でブロストライカーで戦うことがあると思いますが、そのときはどうしてるんでしょうか?
yamada:
好きではないだけで、全マップで戦えるのでまったく問題じゃないですよ(笑)。でも、新マップはまだ練習が必要です。
yamadaが目指す再生回数は今の5倍!
――新マップにもすぐに慣れそうですね!ところで、yamadaさんはブロスタのYouTuberとしても活躍されていますよね。今後、どんなYouTuberが現れてほしいですか?
yamada:
YouTubeでコラボすることを考えると、実力のある人が現れてほしいですね。最近は世界ランキングで上位の日本人プレイヤーが、YouTubeを始めたんですよ。
――そうなんですね!古参プレイヤーが中心になってYouTubeを盛り上げている感じでしょうか?
yamada:
今のところはそうですね。新規のYouTuberも現れてほしいんですけど、僕の再生回数が伸びていないということもあって、新規の人たちがYouTuberをやろうと思わない可能性があるんですよね。
――なるほど。ブロスタYouTuberの先頭を歩くyamadaさんが、数字を伸ばさないといけないんですね。一番伸びている動画の再生回数はどれくらいなんですか?
yamada:
20万再生ぐらいですね。
――その数字はyamadaさんから見てどうですか?
yamada:
多いと思います。でも、平均再生回数は2万ぐらいなのでまだまだです。目標は、平均再生回数10万ぐらいですね!
――今の5倍ともなると、うろたえてしまいますね……。数字が伸び悩む原因は何なのでしょうか?
yamada:
ブロスタっていろんなモードがあるじゃないですか。その中で、好きなモードと嫌いなモードで分かれると思うんですが、嫌いなモードの動画って見ないと思うんですよね。
ブロスタの動画を見たい人が10万人いても、モードの数だけ分散するので、全体的に伸び悩んでいるんだろうなって考えてます。でも、バトルロイヤルで遊んでいるプレイヤーはかなり多いみたいなんです。
――なるほど。確かに、初めは私もバトルロイヤルで遊んでいました。
yamada:
なので、バトルロイヤルの動画の方が伸びやすいんですよ。
――言われてみれば、私も遊ばないモードの動画はあまり見ませんね。
yamada:
そうですよね。これらの理由から再生回数が伸びず、ブロスタのYouTubeから撤退してる人も多いんです。
――どうやったらブロスタのYouTuberとして成功できるんでしょうか?
yamada:
世界ランキング1位を取りましょう(笑)。それか、キャラ単体のランキングで1位を取ることですね。数シーズン連続で上位にいれば、あの人はあのキャラが強いっていうイメージもついて良いと思います。
すごいプレイヤーは選択肢を生み出せる
――世界ランキング1位はかなりハードルが高いですね(笑)。そんな世界ランキング1位を経験したyamadaさんにお聞きしたいんですが、トッププレイヤーってどんなところがすごいんでしょうか?やはり、プレイ回数でしょうか?
yamada:
回数もですが、今のブロスタでは鍛えられない部分を、古参プレイヤーは自然と鍛えられてるんですよね。
最初に今のブロスタは昔と比べて簡単になってるって言ったじゃないですか、昔は画面に見えない味方と連携してたので、味方の姿が見える今のブロスタは楽勝すぎるんですよ(笑)。
――なるほど。オートエイムの有無もそうですか?
yamada:
そうです。エルプリモなんて、今は近づいて攻撃ボタンを押すだけですし(笑)。それでも、古参の中では、グローバルリリースから3ヵ月ぐらい経てば、強い人が出てくるだろうって期待していました。
――それは興味深いです。もう4ヵ月ほど経っていますが、どうですか?
yamada:
出てこなかったですね。言い方を変えると、強い人はもちろんいますが、化け物レベルは出てこなかったということです。
――想像を超えるほどのプレイヤーは出てこなかった、ということですか?
yamada:
強いんですけど、再現性があるというか。やろうと思えばできるレベルでした。
――なかなか厳しいですね。想像を超えるほどのプレイヤーって、例えばどんなプレイヤーなんですか?
yamada:
自分たちの中にはない、もっと良い選択肢を出せるプレイヤーですね。今アップされている上手いプレイ動画を見ても、何個かある選択肢の中から最善の選択をするだとか、その選択肢を成功させる精度が高いだとか、そういうレベルでしかないんです。
精度は練習で上げることができるので、努力ではどうすることもできない、新しい選択肢を生み出せる人が、本当にゲームが上手い人だと考えています。
――ありがとうございます。yamadaさんは、選択肢を生み出していく側なんでしょうか?
yamada:
僕は自分の中にない選択肢を見つけたら、自分の選択肢に取り込んでいくスタイルなので、センスがあるわけではないです。
これからも、新規プレイヤーの中から選択肢を生み出せる人が出てくるのを待っています。
――これからがんばろうとしているプレイヤーにとっては、うれしい言葉だと思います。でも、普段からそういうことはあまり言われないんですね。
yamada:
早く僕らを倒してくれ、みたいでなんか偉そうだからね(笑)。
――(笑)。日本プレイヤーのレベルって、世界的に見てどうなんでしょうか?
yamada:
日本はかなりレベルが高いほうですよ。上の中ぐらいでしょうか。それよりも上となってくると、海外ですね。両手で数えられるぐらいしかすごい人はいませんが(笑)。
――どんな強さなのか想像もできないですね……。yamadaさんは世界ランキング1位に輝いたわけですが、次の目標はなんでしょうか?
yamada:
ゲーム内で目指すものはなくなったので、世界大会で優勝することを目標にしています。今度開催される世界大会の「WORLD ESPORTS LEAGUE」(以下、WEL)に、Relyhとすきゃんだる。と一緒に出場します。
――yamadaさんとは別のシーズンで世界ランキング1位に輝いたRelyhさんと、世界ランキング3位のすきゃんだる。さんと一緒に出るんですね! 応援してます。
yamada:
がんばりますよ!
世界を目指すと語ったyamadaさんは、取材時に「世界大会頑張りますよ」と明るい笑顔で言ってくれた。有言実行と言わんばかりの活躍を見せるyamadaさんを、心から応援している。
後編では、そんな彼が今後の課題にしているブロスタ実況解説の手法と、本気のバトル解説をお届けする。
写真・大塚まり
(C)2018 Supercell Oy
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