GO1が目指す最強への道のりは 【後編】

WPJ編集部
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怒涛のEVO 2日目

2日目であってもEVOは忙しい。会場は朝から凄まじい熱気に包まれていた。そして昼になり、GO1選手が現れた。
初戦からPerfectLegend選手という強豪。
そしてこの日、初の試合から配信台であったにも関わらず、1本も落とさず勝利した。

初戦で配信台であっても崩れることはなかった。

スポンサーへのアピールも忘れず、余裕が見えた勝利であった。
そして運命の日本人戦がその次に行われた。
相手はよしもとゲーミング所属kubo選手。
7/29の「ドラゴンボール ゲーム祭 2018-夏ー」で東海地方代表のリーダーをつとめた強豪選手だ。

kubo選手自身も数々のタイトルで優勝経験のある猛者中の猛者。別のゲームでも幾度となく対戦していたカードだ。

「東海地方のプレイヤーは開発力が高いんですよ。僕も何度か名古屋に遠征をしてkubo選手や超選手と試合をしました。」

試合後、目薬をさしてポーズする2人 試合はこちら

結果はGO1選手の2-0で勝利。GO1選手の猛攻が見事刺さった形になった。ここまで1本も落とすことなく、圧倒的な強さを誇るGO1選手は、その勢いのままKnowkami選手も倒し、ウィナーズでTOP8入りを果たした。

2日目の終わり、笑顔で2日目について答えてくれた。

「実言うとかなり辛かったです。言い訳をしたくなかったのですが、今日は自分のコンディションに不安がありました。しかし、一度試合に入ってしまえば普段通りの試合ができてよかったです。
素直にウィナーズでTOP8に入れたことが嬉しいですね。」

もちろん、ライバルであるSonicFox選手もウィナーズでTOP8まで来ていた。SonicFox選手も無敗で駆け上がってきていた。

そのSonicFox選手と最終日の前に戦うことになった。
この夜にLuxor HotelにあるEsports Areanaでエキシビションマッチが行われるのであった。

EVOの決勝トーナメントでも当たると思われる2人が、前哨戦をするということもあり、多くの人がEsports Areanaに足を運んだ。

 試合はこちら

GO1選手自身も、「このエキシビションは勝ちにいきます。手札を隠すようなことはせず全力で戦うつもりです。ここで勝って、明日にいい流れを持ち込みたい。」

その気迫通り、試合はGO1選手が圧倒した。SonicFox選手の攻めをいなし、チャンスは逃さない。GO1選手の強みが全面に出ていた試合となった。
結果は5-1でGO1選手の勝利。彼の名前通りのスコアとなり、見ていた観客も明日はGO1選手の優勝は固いのではないだろうかと思っていた……。
この試合を最後に怒涛のEVO2日目は終了した。

GO1とSonicFoxのゲーム

いよいよ決戦の日が訪れた。最終日のトーナメントは以下のようになった。

ウィナーズ
SonicFox選手 VS フェンリっち選手
GO1選手 VS かずのこ選手

ルーザーズ
もけ選手 VS Supermoon選手
knowkami選手 VS kubo選手

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初戦からCEOという大会で敗北を喫した、かずのこ選手との試合であった。
前日にGO1選手はこう語っていた。
「CEO※でかずのこ選手に負けてるんですよね。その借りは絶対に返したいです。そしてそのあとに上がってきた選手を倒して優勝を目指していきたい。1戦1戦を大事にしていきたいと思っています。」
※CEO : アメリカ・フロリダ州・デイトナビーチで行われた大型格闘ゲーム大会。CEO2018では新日本プロレスとのコラボも実施された。

【VS かずのこ選手 2-0 勝利】
かずのこ選手が操るのは、魔人ブウ(純粋)、青年悟飯、ヤムチャという、CEOでGO1選手を下した時と同じチーム。
初戦、初めにセルが落とされてしまったが、大きく崩れることはなく、粘りのガードを見せてCEOの雪辱を晴らした。

続いて当たるのが因縁の相手であるSonicFox選手。GO1選手と同じCYCLOPS所属フェンリっち選手をストレートで下し、駒を進めてきた。
昨夜の敗北を受けて、彼がどのように変わったのかは未知数であったが昨夜の様子から、GO1選手は勝てるだろうと会場は踏んでいた。

【VS SonicFox選手 0-3 敗北】
ここまで無敗であったGO1選手がまさかのストレート負け。SonicFox選手の仕上がり方が昨夜の比ではなかったのだ。ただ、GO1選手も持ち前のガード能力の高さを見せてくれた。

画面端の不利な状況をすさまじいガード能力で凌ぐ。

【VS フェンリっち選手 3-1 勝利】
このDBFZというゲームは、現状GO1選手とSonicFox選手のゲームなのだと思い知らされる結果となった。今大会、この2人があまりにも強すぎたが故に、多くの選手がなぎ倒されていった。フェンリっち選手も強豪選手であるものの、今大会においてはGO1選手とSonicFox選手には及ばなかった。

【VS SonicFox選手 3-0 勝利】
ダブルイリミネーションというルール上、ウィナーズ側は3勝のアドバンテージがある。
そのため、GO1選手が優勝するためには6勝することが必須であった。まずは3勝してリセットに持ち込まねばならない。

しかし、ここまでの試合で見せたSonicFox選手から3勝を取り、リセットまで持ち込むことはできるのか。会場すべてが固唾をのんで見守った。

そこでGO1選手は優勝への希望を見せてくれた。3-0のストレートで勝利し、リセットまで持ち込むことができた。

その背景には、1人のプレイヤーからのアドバイスがあったのだ。ウィナーズファイナルで負けたあと、同チーム所属である、どぐら選手からアドバイスが届いていた。

「GO1、お前緊張してる。いつもなら崩れないところで崩されている。落ち着いて頑張れ。」
このアドバイスのおかげで行動の修正ができたという。

【VS SonicFox 0-3 敗北】
そして、リセット後の試合。SonicFox選手が意地を見せ優勝を手にした。奮戦はむなしく敗北してしまったが、お互いにギリギリの試合であった。

EVO2018 DBFZ GrandFinalの様子

勝利に喜ぶSonicFox選手

GO1選手の結果は準優勝。

「こちらが前に出たい。こちらがジャンプしたいと思ったところで上も横も潰せる行動、ガード以上を強要させる行動をしてきていた。それに対して、技を置いておくべきだったんですが、自分が対応できなかったことが敗因だと思います。」

悔しさがにじむGO1選手

悔しさがにじむ中、試合終わりに試合の反省点を答えてくれた。そして続けて、

「リセット後の初戦、お互い触れれば倒せる体力だったんですよ。そこで競り勝って1-0にできていれば、また結果は変わっていたと思います。その試合を負けたことで、一気に流れが変わってしまって、そのまま持っていかれてしまいましたね。」

負けるということは未熟であったということ

3日目の終了時に、今年のEVOについて聞いてみた。
「普段はサイドトーナメントに参加するのですが、今回はDBFZを優勝するつもりで来ていたので参加しませんでした。優勝はできませんでしたが、準優勝という結果はいい結果であったと思います。」

優勝している姿を見たかったと言えば贅沢ではあるが、最強と言っても過言ではないGO1選手の姿がEVOで見ることが出来た。今回は惜しくも敗れてしまったが、拮抗した実力であった。だからこそ、次こそは優勝が見れるという期待ができる姿があった。

また、今回の敗北をどのように活かしていくのかを尋ねた。

「負けるということは、まだまだ自分が未熟であったということ。自分の弱さを知るいい機会になりました。自分は防御が固いと言われている人間ですが、攻めの部分を特化していかなければ今後成長していけないなと気付かされました。帰ったらまず攻めの部分を伸ばしていきます!」


DBFZの大会はこれだけではない。これからワールドツアーも続いていく。そしてEVOという大会も、これからも続いていくだろう。

その中でGO1選手が、今後どれだけ強くなっていくかが楽しみで仕方がない。
次こそはSonicFox選手やその他強豪プレイヤーを倒し、世界最強の座を掴んでほしいと心から願っている。

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「ゲームプレイに対する肯定を」「ゲーム観戦に熱狂を」「ゲームに、もっと市民権を」
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本気で毎日そのことを考えている会社の編集部。

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