チクリンとじょうたろうがプロライセンス獲得 【MASTERCUP.10/TRY】

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2007年夏に誕生という全世界の大規模鉄拳大会でもっとも長い歴史を持つ5on5大会「MASTERCUP」。
10月22日に開催された、記念すべき第10回記念時別大会「MASTERCUP.10」は、総勢224チーム、1,000人以上もの参加者がエントリーし熱戦を繰り広げた。
また、翌日10月22日には、MASTERCUPの名を冠したジャパン・eスポーツ・プロライセンス発行大会「MASTERCUP TRY TOKYO」も開催。
こちらは190名の猛者がエントリーし、上位2位に授与されるプロライセンスをかけた白熱の1on1トーナメントが行われ、チクリン選手とじょうたろう選手が獲得した。
<戦績>
- MASTERCUP.9 3位
- 闘神祭2017 Champions Cup 3位
- 鉄拳7 Fated Retribution THE KING OF IRON FIST TOURNAMENT 大阪ラウンド 優勝
- KELOTCUP 中四国最強決定戦 3on3 優勝
- MASTERCUP TRY TOKYO 2018 優勝
■じょうたろう
<戦績>
- MASTERCUP TRY TOKYO 2018 準優勝
Team YAMASAが1年越しの優勝
MASTERCUP.10は、プロライセンス所有者を含め、強豪プレイヤーが集まる。先日の格闘技イベントRIZINで鉄拳韓国代表として来日したKneeとCHANEL率いる韓国チームも参戦するなど、最高峰の5on5大会となっている。
そんな中、決勝へと駒を進めたのは、ノビ選手、タケ。選手、ユウ選手のTeam YAMASAと韓国から参戦したFursanAllstar。
Team YAMASAは、昨年のMASTERCUP.9で惜しくも準優勝に終わったのだが、同じメンバーと1年越し優勝を狙う。
一進一退の様相を呈した試合を動かしたのは、Team YAMASAの中堅ユウ選手。
FursanAllstarのCherryBerryMango選手、Rangchu選手、Ameba選手を連続で下し、優勝へ王手をかけた。
しかし、大将LowHigh選手には一歩及ばず、後に続くタケ。選手、ノビ選手へと託すこととなった。
そして、LowHigh選手対タケ。選手の対戦へ。
堅実な試合運びでタケ。選手が先手を取るも、LowHigh選手もくらいつく。フルセットまでもつれ込んだ後、紙一重でタケ。選手が勝利。Team YAMASA悲願の優勝へ導いた。

悲願の優勝に涙を流し抱き合うTeam YAMASA。
新たなプロライセンスホルダーが誕生
プロライセンス発行大会であるMASTERCUP TRY TOKYOにエントリーした190名の中には、ちりちり選手らEVO2018にも参戦した実力者たちが多く名を連ね、8つのプールで勝ち抜いた16名の選手が決勝トーナメントに進んだ。
今回は上位2名がプロライセンスを獲得するということで、準決勝に勝利した選手がその1つ目の切符を得る。
注目の対戦カードは、チクリン選手対じょうたろう選手。
これまでMASTERCUPをはじめとした大会で実績を積み上げてきたチクリン選手は、今大会でも圧倒的な強さを発揮する。
MASTERCUP.10でKneeを破るなど勢いに乗るじょうたろう選手を下し、10人目のプロライセンス保持者になった。

表情を変えず画面に向き合うチクリン選手。危なげなく決勝へ駒を進めた
残るプロライセンスへの切符はあと1枠。
準決勝でチクリン選手に敗れたじょうたろう選手と、ベスト16で一度敗退しながらもLosers Roundを勝ち進んだ用心BΩY選手が、その枠をかけて戦った。
試合は2対2のフルセットまでもつれ込み、最終戦も第5ラウンドまで決着がつかない一進一退の攻防が繰り広げられる。
用心BΩY選手が操るギガースのコンボが決まりだすと、会場に歓声が沸くというじょうたろう選手にとってはアウェイ気味なムードが漂う中、闘志むき出しのプレイをみせたじょうたろうが勝利。
プロライセンスを獲得し、チクリン選手へのリベンジ戦となる決勝へ進んだ。

敗北を喫しうなだれる用心BΩY選手。Losers Roundでは接戦の連続を勝ち抜いてきただけに、その反動からかしばらくその場を動けずにいた
【10人目・11人目のプロライセンス選手が誕生】MASTERCUP TRY TOKYO / TOP16より引用
準決勝と同カードとなった決勝戦。
違うのは2人ともプロライセンス獲得が決まったということだけ。まるで、プロとしての門出を占うかのような戦いとなった。
準決勝の雪辱を晴らしたいじょうたろう選手としては、なんとか一矢報いたいところだが、チクリン選手の安定感は健在。1ラウンドも譲ることなく、3戦連続ストレートでじょうたろう選手を下し、見事、優勝に輝いた。

狭いステージでチクリンのギースに壁際まで追い詰められ、防戦一方の展開に苦しめられた
2016年のTHE KING OF IRON FIST TOURNAMENT 大阪ラウンドで優勝して以来、成績が振るわなかったチクリン選手。
「ずっと結果がでなくて、自分へのストレス、勝てないストレスがひどくて結構やばかったんですけど、ここで優勝できて報われた気がします。」と語るその顔つきは、優勝した高揚感の中に今後の活躍を期待させる鋭さも感じられた。
本人も「ライセンス大会とか緊張する場でもちゃんと動いて安定して勝ちがとれるように頑張っていきたいです。」と、今後の活動について冷静でありつつも気合じゅうぶん。じょうたろう選手とともに、プロライセンス所有者同士によるさらに熾烈なバトルをみせてくれるはずだ。
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