コンパス人生解析システム:イベントを主催しファンを楽しませるルパン

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2019年12月で3周年を迎える「#コンパス 戦闘摂理解析システム」(以下、#コンパス)は、#コンパスフェスやニコニコ超会議などで多くの公式イベントを開催してきた。
一方で、「#コンパスFM」という非公式のオフラインイベントにも多くのコンパスユーザーが集まっており、#コンパスフェス 1st Anniversary直後に実施したオフイベントには100人ものファンが一堂に会した。
本稿では、#コンパスFMの主催者である「ルパン」の#コンパス人生に迫る。
バックショットにハートを撃ち抜かれたルパン
2016年12月に#コンパスがリリースされたタイミングで、高校の友人と一緒にプレイし始めたルパン。学校の休憩時間や放課後には3人で集まり夢中になってプレイしたと話す。
「#コンパスと出会ったのは高校1年生のときなんですが、ボーカロイド曲が戦闘BGMだと友人から聞いて、どのゲームで遊ぶか迷っていたタイミングでもあったので、ボカロが好きな僕は自然と#コンパスをプレイしていましたね。
すぐに#コンパスにハマったんですが、それからは休憩時間のたびに3人で#コンパスの世界を楽しんでました」
#コンパスではチュートリアル終了後に、十文字アタリに加えて1人のヒーローと出会うことになる。ここでルパンは、#コンパスの看板ヒーローであるVoidollに惹かれたようだ。
「プレイする前に#コンパスのホームページを見ていたんですが、Voidollに目が奪われました。とても気に入ってしまって、Voidollと出会えるまで#コンパスの世界に何度も訪れていましたね。
現在はガンナーのルチアーノを愛用しているので、最初はVoidollが好きだったという話をすると、#コンパス仲間からは意外に思われるかもしれません(笑)」
ルチアーノ好きになった理由を聞いてみると、リリース当初から#コンパスをプレイしている人なら懐かしさを感じるワードが飛び出した。
「これは知らない人も多いかもしれませんが、リリース当初はルチアーノのヒーロースキル『束の間の幻影』の効果が7秒間持続していたんですよ。でも、そのときはまだルチアーノを所持していなくて、ある程度能力が落ち着いたときにやっと手に入れることができたんです」
しかし、入手したときでもそこまでルチアーノに魅力を感じてはいなかったという。だが、ここでルパンのハートを射止めたルチアーノ使いが登場する。
「敵チームにルチアーノがいたんですが、ヒーロースキルとバックショットを組み合わせてダブルキルを決めていました。倒される味方を目の前で見ていた僕は、その瞬間にルチアーノに惚れこんでしまいました(笑)」
バックショットで見事にハートを奪われたルパンは、その後ルチアーノを使用しランカー入りを果たす。
「それからルチアーノを使うようになって、このヒーローはどんなにステータスが低くてもヒーロースキルで逆転を狙える力を秘めているとわかりました。
そして、このヒーロースキルを武器に2ndシーズン、3rdシーズンを連続で38位という結果を残すことができて、無事にランカー入りとなりました。デッキレベルが平均よりも低い中でランクインできたので、本当にうれしかったですね」
女子バトで泣き崩れeスポーツの魅力を痛感
ルパンは現在、eスポーツに注目していると語る。
「僕は高校2年生のときに『アイデア文房具』というテーマで論文を書いたことがあるんですが、論文を書いているうちに文房具への興味が薄れていって、本当に好きなテーマではなかったんだなと気づきました。
そこで、何のテーマなら夢中になれるのかを考えたときに出てきたのが、僕が幼いころからずっとハマっている『ゲーム』だったんです。そしてそのタイミングで、『eスポーツ』という言葉も知りました」
そしてルパンは愛用ヒーローであるルチアーノを使い込み、ルチアーノ使いとして名を知らしめた結果、「#コンパスエンジョイ部」のルチアーノ大好き回のゲストとして出演することに。
「ルチアーノ大好き回に出演するゲストをTwitterでコットン太郎さんが候補募集をしていたんですが、そこで僕の名前も挙げてくれた人が何人かいたんです。その結果、出演オファーをいただきました。
これは普通に生活をしているだけではなかなか経験することはできないですし、出演できてすごくうれしかったので、やはり僕にはゲームしかないんだなと再確認できました。
そしてそのまま、話題のeスポーツについても勉強しようと決めたんです」
当時eスポーツのことをいまいち理解していなかったルパンは、知見を広めるべくeスポーツの討論会に参加。
そこでルパンは、自身の経験を照らし合わせてeスポーツの魅力を導き出す。
「超会議2019の超#コンパスブースでは、女性限定大会の『女子バトグランプリ』の第2回が開催されました。そこで優勝したチーム『あばぬき』のメンバーは僕の知り合いで、大会に向けて僕と一緒に練習をした仲間でもあったんです。
もう優勝したときは泣き崩れてしまいましたし、前年度で優勝した『セリヌんてゐうす』を準決勝戦で倒しての優勝でしたので、本当に感動してしまいました。
この大会で各選手のストーリーや、他チームとの関係性もeスポーツの魅力1つなんだなと気づきましたね」
ここで、ルパンが考えるeスポーツへのイメージを聞いた。
「eスポーツは僕にとっては未開の地だなと考えていて、無限の可能性を秘めていると思います。この未開の地で、いろんな人がやりたいことを通じてeスポーツの道を開拓しているというイメージですね。
プレイヤーならゲームを極めることを目指していると思いますし、大会を作っている人ならエンターテインメント性を考えてイベント作りをしていると思います。
僕は『みんなと一緒に遊べる場所を作りたい』という思想の元で、#コンパスをより楽しんでもらうためにオフラインイベントを開催していますね」
#コンパスFMは波乱の幕開け
ルパンが主催する「#コンパスFM」ではオフライン大会などが開催されており、各回ごとにさまざまなテーマを持って実施されている。
しかし、最初はルパンは#コンパスのオフラインイベントを企画しようと考えてはいなかったようだ。
「僕が最初に主催したオフラインイベントは、#コンパスFMではなく、1周年記念の#コンパスフェスのチケット応募に外れてしまったファンの集いでした。
#コンパスフェスに参加できない人たちの集まりがいくつかあると聞いたので、各オフ会の主催者に声をかけて、1つの会場で大規模なオフ会を急きょ実施しようという流れでしたね。本当にその場の勢いで話が進んでいきました(笑)」
しかし、このオフ会の存在が広まるにつれて#コンパスフェスに参加する人からも、オフ会に参加したいとの声が相次いだとのこと。そして、ルパンはこのオフ会をとおしてオフラインイベントの面白さを肌で感じ取る。
「最終的には100人の参加者が集まったんですが、運営は7名だったのでもうドタバタで大変でした。でも、同じ場所にファンが集まることの面白さを知れたのは大きいですね。
それから2周年記念の#コンパスフェス後にも、同じようなイベントを開催しました。そして、無事に3周年を迎えた2019年でも実施することができました」
何回かイベントを開催するうちに、ルパンは自身が主催するイベントに「#コンパスFM」と名付ける。
そして同時期にeスポーツの魅力に気づいたルパンは、第1回の#コンパスFMのテーマを「バトル」とした。しかし、本番当日に大事件が発生する。
「#コンパスFMで大会を実施しようと考え、対戦画面を映し出したり、選手名を出せる機材などをスタジオから借りることにしました。そして何度もテストを繰り返して万全の準備で本番を迎えたのですが、なぜか当日になって機材がまったく動かなかったんです!
まさかの事態でさすがに慌てましたが、最終手段として運営チームの1人が所持している機材でも大会を実施できるようにしていたので、なんとかイベントをやり遂げることができました。
もし予備の機材を手配していなければ、第1回#コンパスFMは大失敗で終わっていたかもしれませんね」
参加者を不安にさせまいとアナウンスにも気を配ったおかげからか、参加者から不安の声が挙がることもなく、その後は問題なく進行できたそうだ。
そして、2020年に実施を予定している#コンパスFMの新情報を教えてくれた。
「#コンパス公式イベントでは大会だけでなく、歌ってみた、踊ってみたなども実施しています。ですが、ユーザー主体のDJやライブ演奏はまだ行っていないので、これを#コンパスFMがライブイベントとして2020年8月に実施しようと考えています。
すでに何人かのゲストは集まっていますが、もし演奏をしてみたいという方がいれば気軽に声をかけてほしいです。お待ちしてます!」
#コンパスFM目標はファン獲得
ルパンは現在大学生で、進路についてはまだ悩み中とのこと。しかし、夢はより具体的なものへと変化していると語る。
「実は中学生のころは安定した職につくのが夢というか、目標だったんです。でも、現在はゲームイベントに携わることが夢になっていて、それに合わせてイベント運営などの専門学校に進学しようかなと考えています。
目標の1つとして、プロデューサーになってeスポーツのオフラインイベントを運営したいですね」
だが、ルパンはまだまだ夢を絞り切れていないようだ。
「運営については自分で体験しているのでいいんですが、照明や音響などについてはまだ勉強不足ですし、実は興味もあります。
ゲームのオフラインイベントに携わると言ってもいろんな仕事があるので、後悔しない選択をするためにどんな仕事なのかを知って、選択肢を増やして夢を描いていきたいですね」
そしてルパンの視点は、海外にまで向けられている。しかし、#コンパスへの愛は尽きない。
「僕はまだ日本のeスポーツイベントしか見れていないので、海外イベントの様子を肌で感じてみたいですね。
でも、僕が#コンパスのことが大好きなのは現在も変わらないので、#コンパスのサービスが続いているのであれば、#コンパスFMの開催を続けていきたいと思います」
最後に#コンパスFMの目標を教えてくれた。
「僕は#コンパスFMのファンを獲得することを目標にしています。2020年の企画もすでに動いているので、ぜひ一度足を運んでもらえるとうれしいです!」
#コンパスFMは、テクニックを教えるスクール、大会を行うバトル、演奏を披露するライブなどのさまざまなテーマで開催される。今後も#コンパスFMの盛り上がりと彼の活躍に期待したい。
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(C)DWANGO Co., Ltd.
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