そもそもウェルプレイドは何を目指しているのか?

髙尾恭平

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みなさん、こんにちは! ウェルプレイド代表取締役/COOの髙尾です。2019年一発目の投稿となります。会社としては4年目に突入。まだまだヒヨッコもヒヨッコ。毎年毎年が勝負の年でございます。今年も鼻息荒めで参ります。

さて、これまでは「ルール設計における思想の重要性」や、「実際に行ってきた大会の設計方法」について書いてきました。今回はウェルプレイド(以下、WP)が主催する大会であるウェルプレイドリーグについて書いていこうと思っています。

ですが、ウェルプレイドリーグのことを書き始めると、WPのことを先に話さないと何も語れない状況になってしまったので、結果的に今回は「そもそもWPは何を目指しているのか?」ということをしっかりお伝えしたいと思います。

そして、この記事を書く前に前回までの記事を読み返してみたのですが、なんと言いますか、お利口さんに書いているなという感じで「もっと髙尾の想いを熱く語るべきだな」とも思いました。ですので、今回は少しエモーショナルな感じ強めになっております!

ウェルプレイドが目指す世界

「WPの想い=髙尾の想い」となるわけなので、髙尾が目指す世界というのを掘り下げてみようと思います。ちなみに、共同代表の谷田とは当然のことながらこれまでに語りに語りまくってきたので、僕の想いとほぼイコールと思ってもらえればOKです(ある程度の個人差は、きっとあります)。

WPは、創業時に以下の3つのビジョンを掲げています。

  1. ゲームプレイに対する肯定を
  2. ゲーム観戦に熱狂を
  3. ゲームに、もっと市民権を

創業から4年が経過し、言語化能力も上がってきているので、今だともっといい言葉にアップデートできそうなのですが、根っこの部分は今でもぶれていません。

原動力は究極のエゴ

では、ビジョンにもあるとおり、どうしてこんなにもゲームを肯定させることにこだわるのか。誤解を恐れずに言えば、WPの目指す世界の根底の根底にあるのは、究極的には僕のエゴだからです。

僕のエゴは「僕が熱狂しているもの(esports)でみんなも熱狂してほしい」というものです。もっと簡単に言うなら、「自分が好きなものをみんなも好きになったら幸せだなぁ」っていう割とシンプルなもの。

つまり、「ゲームに市民権を!」と綺麗事を言うつもりはそれほどなく、本当は「こんな熱狂できるものがあるのに、なんてもったいない!」をビジョンにしてもいいと思っています。

こういったエゴを含めた自分自身の思想に行き着いた原体験はいくつかあるので、これはまた別の機会にお話できればと思います。

基本的な軸は「ビジョンを達成するための手段」

ビジョンを作った創業時と同時期に、WPがやりたいこと・やるべきことの大きな軸は、以下のように決めていました。

  • esportsのメディア(まさにこのウェルプレイドジャーナルです)を運営すること
  • 選手の活動をサポート・マネジメントすること
  • esports大会を自主開催する(ウェルプレイドリーグ)こと

よく「なぜメディアを作ったの?」とか「大会を主催する理由は?」と質問をされることがありますが、大雑把な思想としてはWPのビジョンを達成するための1つの手段ということになります。

ウェルプレイドリーグは何を目指すか

大枠の思想は前述のとおりですが、もう少し詳細といいますか、目指すべき世界観を共有して今回は終わりにしようかなと思います。

ウェルプレイドリーグの目指すべき世界観は、「esportsの日常化」です。ぶっちゃけたところ、最近のesports界隈は「文化にしたい」だの「聖地を作りたい」だの、若干格好つけがちなところがあると思っていて、もちろん間違いではないし嘘もついていないのでしょうが、WPはもう少し現実路線でいけるといいなと(と言っておきながら、日常はすでに文化に近いなぁとも思いました汗)。

さて、日常化といってもなかなか意味合いが広いのですが、選手目線で言えば日々の活躍する場を増やしてあげたいですし、視聴者目線で言えば毎日esports観戦ができているといった状態に持っていくことが、僕が今思う日常なのかなと思っています。数ヵ月に1回大きな花火を打ち上げる方向ではなく、よりカジュアルにesportsに触れ合える場を作ることを重要視していきたいのです。

結局のところ一番大事なのは愛と熱量

「esportsの日常化」というのも、切り取ると何かあやしい雰囲気が出てきますね。もちろん、描いている世界はそのとおりなのですが、その手前に僕ら運営側がそのタイトルを愛していて初めてスタートラインに立てるものだと確信しています。

確か、僕の最初の記事で「にわかは淘汰される」的なことを書いたと思います。まさにそのとおりで、逆説的に言えば僕らが愛せていない、熱量が足りていないタイトルは、そもそもウェルプレイドリーグでは採用しません。そのプレイがどう「熱く」、どう「スゴイ」のかを言語化できずして適切な運営はできませんし、視聴者はそういった熱量に敏感ですので、いずれにせよミスが露呈して長続きはしないでしょう。

次回以降に向けてのテーマ出し

これは僕が思う究極的な状況なのですが、ウェルプレイドリーグに対して「好きなタイトルの大会をやっている」から観に行くのではなく、「ウェルプレイドリーグが扱っているからその大会を観る」となることを理想としています。これは、そう簡単なことではないとわかっているのですが、ぜひとも挑戦したいテーマなのです。これはこれだけで深く語りたい。

もう1つ、これは僕個人の言語化のお遊びに近いのですが、esportsの何が僕を熱狂させているのかなということも、ぜひこの場を借りて語りたいなと考えてます。

あまり更新頻度は高くないのですが、「このことについてどう思っているの?」とか「あのことについて語ってほしい!」みたいなものがありましたら、ぜひぜひ僕のTwitterにご連絡いただけるとうれしいです。

それでは、また次回まで!

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記者プロフィール
髙尾恭平
esportsから生まれるドラマと熱狂を世に広めるべく、日々奮闘中。 2017年にはラスベガスで開催されるEVOにも選手として出場し、1次プール抜けを果たしました。 選手や観客、デベロッパーなど、あらゆる視点からesportsを捉えられることを最大の強みとしています。 休日は友達とスタジアムでビール片手にesports観戦。 そんな当たり前のようで、まだまだ実現できていない世界を本気で作り上げていきたいです。

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