荒野行動のBockyはαDの嫌われ役を買って出る

キズグチアロエ

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NetEase Gamesが開発、運営するTPSバトルロイヤルゲーム「荒野行動-『KNIVES OUT』」(以下、荒野行動)では、賞金総額が2,500万円を超える「荒野Championship-元年の戦い」が開催されており、大会シーンが盛り上がっている。

荒野行動最強の一角であるチーム「αD」の創設者である超無課金氏にインタビュー取材を行ったときに、実況解説者として人気があるBocky氏は荒野行動の腕も最高峰との情報を得た。
本稿では、Bocky氏の実況解説者としてのポリシーから人気の秘密、荒野行動の実力まで余すとこなく紹介していく。

芸人引退は「お前らつまらない」のひと言から

――初めに、Bockyさんがこれまでどんな活動をしてきたかを教えてください。

Bocky:
今は荒野行動の実況解説をメインに活動していますが、昔はコンビ芸人として漫才や営業をしてましたね。芸人としての活動はすでに辞めてます。

芸人を引退したきっかけは、当時の社長から言われた「お前らつまらない」のひと言でした。でも、このひと言と同時に「お前は1人のほうが面白いし喋りも上手いから、実況とかMCをやってみたらどうだ」とアドバイスされて、芸人からMC業にシフトしました。

これでも、芸人時代はイベントの前座とかやっていたんですよ(笑)。

――芸人を目指そうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

Bocky:
僕が子どものころは「爆笑レッドカーペット」や「エンタの神様」が放送されてました。こういった番組で芸人さんを見てると、笑えて嫌なことを忘れることができたので、辛い気持ちになったときはお笑い番組を見るようになってました。

この影響で、いつの間にか僕も人を笑顔にできるあの人たちみたいになりたいなという憧れを抱いてたんでしょうね。僕は人の笑顔を見るのが好きなので、みんなを笑顔にしたい、笑わせたいという気持ちをもって活動してます。

――そのような原体験があったんですね。荒野行動やαDとはどうやって出会ったのでしょうか?

Bocky:
荒野行動は、YouTubeの動画を見て面白そうだなと思って始めました。リリースされてすぐだったので、ほぼ初期勢だと思います。

αDとの出会いはもう少し後の話で、先に超無課金さんと出会ったんですよ。彼の第一印象は、アンチとバチバチ喧嘩してるイメージしかなくて、危なそうな人だから関わらないでおこうと思ってました。ぶっちゃけ、嫌いでしたね(笑)。

あるとき、直接話す機会があって、そのときに「こいつ面白いな。しかも、ビジネスできるかも」ってことに気づいたんです。そこで当時考えていた大会の企画を持ちかけて、一緒にやってみたら同時接続が14,000人を超える大成功の結果となりました。

ちなみに、この大会開催時は知名度もTwitterのフォロワーも僕のほうが上だったんですけどね、いつの間にか彼に抜かれました(笑)。

――Bockyさんは、Twitterではどんな活動をされているんですか?

Bocky:
主に荒野行動の面白いシーンを切り抜いた動画や、僕が考えた企画の動画を掲載してます。僕が今までで一番笑ったシーンがあるんですけど、Twitterに投稿したら30,000リツイートぐらいされて、かなりバズりました(笑)。

これでフォロワーが10,000人ぐらい増えて人気に火がついたので、僕にとっては転機となった出来事ですね。

該当ツイート

――Twitterではファンの方々と積極的に交流されてますよね。

Bocky:
そうですね、ファンとの交流は大事にしてます。ファンがいてこその自分だと考えているので、普段から自分の言葉で感謝の気持ちを伝えるようにしていますね。

この間、荒野行動の公式大会である「荒野Championship-元年の戦い 西日本王者決定戦」の数日前に、大阪で急きょオフ会を開催したんですよ。そしたら、13:00から24:00ぐらいまで会いに来てくれる人が途絶えなくて、身動きがとれませんでした(笑)。

急なオフ会にも関わらず80人ぐらいのファンが会いに来てくれて、めちゃくちゃモチベーションが上がりました! ただ、朝までお酒を飲んでいたこともあってか、酒やけした声で大会本番を迎えてしまったのは反省してます(笑)。

――ちなみに、Twitterでフォローする基準はありますか?

Bocky:
まずは、かわいい子ですね(笑)。

あとは、プロフィールに「Bocky」と書いてあったらフォローしているのと、よくリプライをしてくれている人はフォローするようにしてます。遊びに誘ってもらえれば、できるだけ時間をとって遊べるようにしているので、気軽に誘ってもらえたらうれしいです!

BockyはαDメンバーから嫌われている!?

――超無課金さんから、Bockyさんは荒野行動の猛者だったとお聞きしました。

Bocky:
「だった」ではなく、今も猛者ですよ!(笑)

小さい頃からゲームが好きですし、両親もゲーマーだったということもあってゲームはなじみ深かったんですよね。αDの新規メンバーは僕が見定めて勧誘しているぐらい、現役プレイヤーです。

――αDでは、Bockyさんはどんな役割を?

Bocky:
主にチームメンバーの管理や大会に向けた作戦立てです。作戦立てについては、荒野行動のすべてを熟知しておく必要があるので、猛者である僕だからこそできていることなんですよ。

なんだか、αDのことについて聞かれるとうれしくなりますね。もうほんとに、僕はαDのことが好きで好きでたまらないんですよ。

――そんなBockyさんにとって、αDはどんな存在なのでしょうか?

Bocky:
家族かなあ。ときには厳しく、守るときは優しく……ってこれ、だいたい超無課金さんの言ってることと同じですよね。

でも、僕はαDのメンバーのことを自分の子どものように思ってます。プライベートでも、大会を見ながら画面の前で拍手とかしちゃうぐらいαDのことが大好きです(笑)。

なので、αDのことが批判されるのを見ると自分の子どもが悪く言われているような気がして、ちょっと嫌な気分になります。でも、僕はたぶんαDのメンバーから嫌われてるんですよね……。

――何か心当たりでも?

Bocky:
超無課金さんが優しい人なので、メンバーに注意するときや怒るときは、僕にその役が回ってくるんです。しかも、αDが好きだからこそもっと良いチームにしていきたいので、怒鳴ることもあります。なので、嫌われてるのかなと(笑)。

もちろん、普段は仲良く遊んでいますよ。ただオンオフの切り替えはしっかりするように心がけてますね。注意するのは愛のムチだということに、気づいてほしいなあ。

僕と超無課金さんの違いを例えるなら、超無課金さんが角砂糖で、僕が岩塩です(笑)。

――チームのことを愛されているんですね。αDのメンバーはBockyさんが管理しているとのことですが、αDはどんな人材を求めているんでしょうか?

Bocky:
荒野行動が上手いことは大前提で、それに加えて味方のコントロールができるプレイヤーがαDには必要ですね。僕がまさしくそんなプレイヤーなのですが、みんなが見てる方向とは違うところを見て全滅を防ぐとか、撃ち合っているときに「体を出しすぎ」のようなアドバイスができる人が本当に貴重です。

今はメンバーから推薦された人と一緒にプレイして実力を確かめて、条件を満たしていれば誘っています。僕がメンバーを管理しているので、もしαDに入りたかったら僕に媚を売ってくださいね(笑)。

――αDのファンの方にひと言いただけますか?

Bocky:
ファンのみなさんには感謝しかないです。みなさんがいないとαDも僕も活動できていないので、とにかく感謝ですね 。

実はαDのプレゼント企画とは別に、普段お世話になっている人には個別にお礼の品を送っていることもあります。配信でスーパーチャットとしてお金を提供してくれているファンのかたにも、わかる範囲でTwitterのダイレクトメッセージなどでお礼を伝えるようにしてます。

これはすごく大事なことだと考えていて、もらえることを当たり前だと感じてしまったら、もう終わりだと思っているんです。

――LINEのプロフィール文も「天狗にならず謙虚に」ですもんね。

Bocky:
めっちゃ見てるじゃないですか、えっちだなぁ(笑)。


強豪チームとして知られるαDは、Bockyさんの深いチーム愛によって支えられていたようだ。

後編では、Bockyさんが面白い動画を投稿できる理由や、実況解説の裏側について話を聞いた。

写真・和多田アヤ

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記者プロフィール
キズグチアロエ
「#コンパス」にどっぷりハマり、「#コンパス」に人生を捧げると決めた、傷口だらけのアロエ。
「#コンパス」に携わるクリエイターたちと、仲良くなりたいフリーライター。
どんなヒーローでもそこそこ扱え、特定のヒーローというよりもヒーロー全員が好き。

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