輸入したスクリムで競技レベル向上を狙うGreen Leaves

キズグチアロエ

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■前編記事

Green Leavesの攻め方はリーダーbyknが統率

まず自分を守る建築を覚えるべき

――みなさんが思うフォートナイトの魅力とはなんですか?

GULICK:
自由度の高い建築要素があるので、立ち回り方がほぼ無限大にあるんですよ。そこが魅力だと考えてます。

Shiras:
建築要素がない他のバトルロイヤルのゲームだと、強いポジションを取られたら逆転できないことが多いんです。でも、フォートナイトは建築によって強いポジションを作り出すことができるんですよね。

bykn:
フォートナイトは360度すべての角度からの撃ち合いが発生するゲームなので、普通のFPSにはあまり必要とされない上下のエイムが必要だったり、立ち回りが必要だったりします。そして、建築やアイテムなどで起こせるアクションの数が多いので、行動の読み合いも発生するんです。撃ち合いの強さだけでは勝てないのが、フォートナイトの面白い部分ですね。

Nizzy:
頻繁に新しい武器やアイテムが出るため、環境がすぐに変化します。なので、飽きずにプレイできるのは大きな魅力ですね。しかも未だに新しい建築が開発されているので、よりいっそう面白いゲームになっていくと思います。

――主に建築がフォートナイトの魅力を生み出しているんですね。今からフォートナイトを始める人にアドバイスをお願いできますか。

Nizzy:
敵を倒す練習とかは後でいいので、まずは自分を守る建築を覚えるべきですね。

GULICK:
そうそう、壁と階段と床を作れたらいいかな。屋根はとりあえず後回しでOK。

Shiras:
そこから少しレベルを上げるなら、壁、階段、床の建築を自分が思ったとおりに素早く出せるようになっておきたい。それができたら、建築の幅も広がるし勝てるようになると思う。

bykn:
これはパソコンでプレイしている人向けだけど、操作のキーボード割り当ては上手い人の配置を真似たほうが良いです。自己流でやると、Shirasみたいに後悔することになります。

クリエイティブというモードがあるので、そこで建築の練習をするのがおすすめですよ!

大会ではルールとマナーを守って正々堂々と

――Green Leavesが主催している大会「Green Leaves JAM」の盛り上がりはどうですか?

Shiras:
フォートナイトのプロチームである「Crazy Raccoon」が参戦していたこともあり、観戦している方にはかなり楽しんでいただけたみたいです。

しかも、オフラインで参戦していたbyknが生き残ってビクトリーロイヤル(以下、ビクロイ)を取ったんですよ!

bykn:
あのときはまじでびっくりした。普段のプレイ環境と全然違ったので、まさかビクロイできるとは……。しかも、最後の2人の中にNizzyが残ってたよね(笑)。

GULICK:
まさかのGreen Leaves対決だったね、あれはすごかったなあ。

――オフラインでのプレイ環境はどのくらい違ったんでしょうか?

bykn:
普段は240Hz対応モニターを使っているんですけど、会場のモニターは配信の都合上60Hzしか出なかったんです。60Hzのモニターを使ったのは7年ぶりぐらいだったので、カクカクすぎてびっくりしました。

Nizzy:
そんな環境だったのか……。

Shiras:
オフラインで参戦していたのは僕とbykn、Crazy RaccoonのFrancisco選手、GameWithのNephrite選手だったんですけど、環境の厳しさは全員わかってたから、byknがビクロイとったときは自分のことのようによろこびましたね(笑)。

――スマホからGreen Leaves JAMに参加していたプレイヤーがいたと聞きましたが。

Shiras:
そうそう、モバイルも何人かいたんだよね。僕もモバイル版に手を出したことはあるけど、操作がとにかく難しすぎて、ボタン配置を自由に変えられたとしてもきつそうだった。

――フォートナイトのWorld Cup予選では、いくつものアカウントがルール違反でBANされたと耳にしましたが、どう考えていますか?

Shiras:
最近ルール違反が目立ってきているんですよね。僕からしたらありえないことだし、ルールを1回破ったのなら、正直もう競技シーンには出てほしくないですね。

実際、ルールを破ったけど反省したからと言って、また出場しているプレイヤーは多いです。そこでもう出てくるなと直接伝えることはありませんが、それからまた同じことを繰り返す人とか、ルールは守るけどマナーが悪いとかで問題になることが多いので、ルールだけでなくマナーもしっかり守ってほしいですね。

これからもフォートナイトを競技シーンでやっていきたいなら、ルールはしっかり守るべきです!

bykn:
賞金がもらえる大会ということもあるので、公式のルールに書いてあることは最低限守ってほしいですね。ルールを守って参加するのが出場する最低条件だと思うので、ルールは守って出場していただけたらなと思います。

――本来敵しかいないバトルロイヤルでチームを組む「チーミング」も話題になっていました。こちらについてはどうお考えでしょうか?

GULICK:
僕は実際に遭遇したわけじゃないけど、SNSではチーミングの様子が流れてくるのを見かけたことはありますね。

bykn:
チーミングしたプレイヤーに攻撃されてる側は、圧力のかかり方で違和感を感じるんですよね。明らかにおかしいことなので、もちろんですがやらないほうがいいです。

Shiras:
World Cup予選大会でもチーミングをしたチームがいたらしく、1つのチームがBANされています。

やりたくなる気持ちはわからなくもないけど、絶対にやっちゃだめだよ。ルール違反はダメ、正々堂々とやってほしい。

GLスクリム目標参加数は5万人

――Green Leavesが主催している「Green Leaves Custom」を始めたきっかけを教えてください。

bykn:
Green Leaves Customは、試合練習ができるスクリム(場所)のようなものです。

僕がEUに遠征したことがあったんですが、そのときに日本よりもEUのほうがフォートナイトの競技レベルが高いと感じました。人口の違いもありますが、EUのほうが上手いプレイヤーがたくさんいて、アマチュアでも日本のプロレベルに強うプレイヤーがいるんです。

そんな人たちがオンラインで集まる場所があって、そこで寝てる時間以外はずっとカスタムマッチが開かれていました。そこに入って練習をしていたんですけど、レベルが高いことに加えて、どのプレイヤーも向上心が高く、かなり真剣に取り組んでいました。これは日本にはまだない光景だなと感じました。それで、World Cupが終わって日本に帰ってきたんですけど、そこであらためて日本ではフォートナイトを練習する場所がないと気づかされました。

EUでやっていた練習内容は、終盤になるまで戦闘を行わず、最後の難しい局面で競い合うというものでした。これが非常に良い試みで、普段すぐに負けてしまう人が終盤を経験することができて、逆に上手い人は一番練習したいであろう終盤を、より人数の多い状態で練習することができるんです。

これは良くできた仕組みだと思い、このルールを日本に持ち帰りました。でもEUのルールだけではキルを狙う荒らしが絶えず発生していたので、これを抑制するためにエモートの使用や、他のプレイヤーへの接近を禁止するルールを追加して、Green Leaves Customで練習をしています。議論を重ねて決定したので、より良いルールになってると思います。

――具体的には、どんな流れで試合練習が行われているんでしょうか?

bykn:
参加する人もカスタムを開く人も気楽にやってほしいので、カスタムを開く権限を渡してからは、試合を開催したいときに、好きにやってくださいとお伝えしてあります。とりあえず今は母数を増やすために、Discordに人を集めている段階ですね。

――今はどれくらい集まっていますか? また、目標参加人数も教えてください。

bykn:
Discordには今のところ4,000人ぐらいいますね。でも、EUでは20万人ぐらいいましたが(笑)。権限を持ってる人もEUには何千人もいるから、常時練習試合を開催できているんでしょうね。

Green Leaves Customの参加者は5万人を目標にしていて、それぐらいの参加者がいれば、毎日夕方から夜にかけて持続的に100人ぐらい集まるんじゃないかなと思ってますね。今の4,000人は1ヵ月ぐらいで集まりましたが、参加者の増加は頭打ちなので、どこかで大きな宣伝をする必要がありそうですね。

Shiras:
20万人はやばいな(笑)。

Nizzy:
想像できないわ。

――参加する条件はあるんでしょうか?

bykn:
ルールさえ守ってもらえれば、特に条件なしで参加していただけます。実はEUのスクリムではルールを守らない人が何十人もいて、結構大変なことになってました。それを防ぐために、今後はもしかしたらいろんな制限を加える可能性はありますが、基本的に今はないですね。

――実際に参加された方の反応はどうでしたか?

GULICK:
たまに反応してるとこ見かけるね。結構反応はいいんじゃない?

bykn:
公式ではないですが、昔はプロスクリムというものがあったみたいなんです。でも、アマチュア層のプレイヤーは普段のゲームモードでしか練習ができていなかったようなので、Green Leaves Customのような練習環境ができるのはうれしいという声が多くありました。

――それはうれしいですね、今後も継続させてほしいです。スクリムの存続には何が一番重要なのでしょうか?

Shiras:
みんなが継続して利用してくれることじゃない?

bykn:
やっぱり向上心と、継続して利用してくれることですね。参加者がいないと開催しても意味がないので、できるだけ多くの参加者が来てくれるのを期待してます。

――最後にひと言ずつファンの方にメッセージをお願いします。

GULICK:
僕はパソコンのスペック上、配信ではできないですが、他の3人は配信してるんでよかったら見てあげてください。僕もデュオとかで参加していることもあるので、応援よろしくお願いします!

Shiras:
これからも大会はたくさん開かれると思うので、出場できる大会にはすべて真剣に取り組んでがんばりたいと思います。

bykn:
この4人チームでやってきて1年が経つので、この4人を応援してくれている人もいると思います。これからもファンのみなさんに還元できるように、大会やイベントで結果を残してみせるので、これからも応援よろしくお願いします!

Nizzy:
これからもいろんな大会があると思いますが、Green Leaves JAMのようにしっかりと結果を残せるように毎日励みます、よろしくお願いします。


Green Leavesは、プロとしてフォートナイトの競技シーンで活躍している上に、日本の競技レベルをあげるため自チームでスクリムを運営しているなど、まさしくフォートナイトのeスポーツシーンを引っ張っている存在だと言えるだろう。

今後も、Green Leavesの活躍に期待したい。

写真・BUN

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Green Leavesの攻め方はリーダーbyknが統率

フォートナイトのプロとして活動するGreen Leavesは、試合中はリーダーのbyknの行動を信頼し、その動きに合わせて立ち回っている。

記者プロフィール
キズグチアロエ
「#コンパス」にどっぷりハマり、「#コンパス」に人生を捧げると決めた、傷口だらけのアロエ。
「#コンパス」に携わるクリエイターたちと、仲良くなりたいフリーライター。
どんなヒーローでもそこそこ扱え、特定のヒーローというよりもヒーロー全員が好き。

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