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■前編記事

ピアノ歴13年のSurreはシャドバでもリズムを意識する

見ていて安心できるプレイが目標

――Surre選手が考える、Shadowverse（以下、シャドバ）の魅力を教えてください。

Surre：
僕は昔からカードゲームに慣れ親しんでいるのですが、シャドバはデジタルの強みを活かしたシステムが魅力的ですね。アナログにはないサクサク感もそうですし、デッキに入っていないカードを登場させることもできるので、これまでにない新しいカードゲームをプレイしている感覚です。

3ヵ月ごとに新カードが追加されますし、飽きもまったくこないです。あとは音楽もよくて、世界大会の「RAGE Shadowverse World Grand Prix」だけで聞ける特殊ステージのBGMが大好きですね。

――シャドバの曲をピアノで演奏することはあるんでしょうか？

Surre：
実際に演奏することはないですが、主旋律ぐらいならすぐに弾けるようになると思います。通常のプレイで聞けるBGMの中では、ネメシスステージの音楽が好きなので、壮大なBGMが好みなんだと思います。

――ピアノをモチーフとしたフォロワーが出たら使いたいですか？

Surre：
音楽が好きなだけなので、使いたくなるかは見た目次第ですね。僕はキラキラしているカードが好きなので、レジェンドレアがお気に入りなんです。その中でも、登場時のエフェクトで惚れ込んだ「バハムート」が特に大好きで、攻撃力と体力がかなり高い点と、登場時に場のカードをすべて破壊してしまう豪快な効果にシビれました。

――普段のプレイも豪快なんでしょうか？

Surre：
RAGE Shadowverse Pro League（以下、プロリーグ）で掲げている「安心させるプレイ」を常に意識してプレイしているので、豪快ではないかもしれませんね（笑）。

安心させるプレイを具体的に説明すると、誰でもわかるようなミスをとにかく減らすことですね。プレイに自信を持たせるためにも、何度も練習を繰り返して、経験をたくさん積んでミスを減らせるようにしています。

あとは自分の運に頼るのではなく、すべて確率だと思ってプレイしています。勝つために神社でお参りをするソルトさんとは、プレイスタイルは逆かもしれないですね（笑）。

――現在のシャドバの課題は何だと考えていますか？

Surre：
最近は大会に抽選落ちしてしまうほど参加希望者が多いので、ルームマッチ以外でもBO3やBO5の対戦ができるようになってほしいですね。現在は対戦相手を探してからでないと練習ができないので、できれば実装していただきたいです。

カードバランスはうまく調整してくれていると考えているので、このままお願いしたいですね！

ソルトは1stシーズンの影の立役者

――プロリーグの1stシーズンは、よしもとLibalentの優勝となりました。率直な感想をお聞かせください。

Surre：
チームが強くて助かりました、優勝できて本当にうれしかったです！ 僕はシーズンファイナルで2戦2敗だったので、最後の最後でチームの足を引っ張ってしまいました。その分、ふぇぐ選手とkeisuke3選手さんが全勝してくれたのでなんとかなりましたが、次のシーズンこそは僕がチームを勝利に導けるようになりたいですね。

あと、今回で1勝分のアドバンテージの重要さを身を持って知ることができたので、次のシーズンではプレーオフ1位通過を目指します。

――シーズンファイナルに出場していないソルト選手は、どんなサポートをしてくれましたか？

Surre：
プロリーグは使用デッキが公表されてからが忙しいんですが、ソルトさんが対戦チームの使用デッキを使って、何度も練習に付き合ってくれました。普段使わないデッキを使いこなすのは難しいことだと思うので、ソルトさんは大変な役割を担当してくれたと思います。対戦中はソルトさんのプレイの上手さが光っていたので、さすがだなとも感じました。

――1stシーズンで得たことはありますか？

Surre：
これまでは使いこなせないクラスを避けてきましたが、どうしても苦手なクラスを使わないといけない場面が出てきます。そこで苦手なクラスの練習を繰り返し、なんとか扱えるようになりましたね。

プロ入りした当初に比べると、使えるデッキの幅はかなり広がっていると思います。

――試合の振り返りはされていますか？

Surre：
勝敗関係なく自分の試合を見返すようにしています。負けた試合はもちろんですし、勝てた試合でも別の選択肢がなかったかを確かめていますね。

負けた試合を見直したときはあまりネガティブにならず、反省した後はいいところを見つけて自分で褒めるようにしています。僕は褒めると伸びるタイプなので、コメントでも褒めてもらえるとうれしいな（笑）。

――プロリーグ上位4チームに付与される、RAGEのDay2シード権についてはどうお考えでしょうか？

Surre：
結論から言うと、僕はシード権は必要ないんじゃないかなと思っています。付与するにしても、さすがに上位4チームは対象者が多すぎますね。

ただ、これはプロリーグで戦う選手にしかわからないことだと思いますが、RAGEで使うデッキとプロリーグで使うデッキは違うことが多いですし、あまりRAGEへの練習に時間を割くことができないんですよ。

ですので、シード権をもらえるならほしいというのが本音でもあります。

プロリーグは試合数を増やすべき

――Surre選手がよしもとLibalentのメンバーを紹介すると、どんな感じになりますか？

Surre：
ふぇぐ選手はとにかく明るいので、よしもとLibalentのムードメーカーですね。リアクションもすごく大きくて、大会の控室で大声を出しすぎて他のチームから苦情がくるぐらい元気です（笑）。

もちろん負けたときは落ち込んでいますが、引きずらないタイプで、反省点を次の試合に活かせる選手なので、今後も活躍が期待できますね。1stシーズンではMVPにも選ばれていますし、やっとプロリーグでも強いふぇぐが見られたなとうれしく思います。

――ソルト選手とkeisuke3選手はどうでしょうか？

Surre：
ソルト選手は浮き沈みが激しすぎて、ミスをして負けたときの落ち込み具合がすごいです。シーズン終盤は自分を見失っているところを何度か見受けられたので、今でも心配していますね。でも、波に乗ったときの強さは半端ないので、次シーズンでは自身をしっかりコントロールして勝ってほしいです！

keisuke3選手は僕と同じく初期メンバーなので、これまで何度も辛い場面を共にしています。1stシーズンで強いkeisuke3さんが見れたのは僕としてもうれしいので、次シーズンも一緒に勝ちたいですね！

ただ、keisuke3選手は結構抱え込んでしまうタイプなのかなとも思ってます。ブログにも書かれていたように、引退を考えていることを打ち明けられたときは驚きましたが、今回はかなり良い結果を残せていると思うのでひと安心です。今後もよしもとLibalentの2Pick担当として活躍していただきたいですね。

keisuke3選手のブログ

――すごくメンバーのことを見られているんですね。プロリーグで、終盤で力をつけてきたチームはどこでしょうか？

Surre：
G×Gですね。最初から強かったんですけど、全勝だったAXIZを終盤で倒していたので、このシーズンで力をつけてきたのかなと思います。ただやっぱり、僕はシーズンファイナルで対戦したAXIZのことをライバルだと思っています。

――AXIZはメンバー変更後に勝ち星をあげだしたイメージがあります。

Surre：
そのとおりですね。新メンバーであるRUMOI選手とCHINO選手にシーズンファイナルで僕は負けているので、2ndシーズンでは何とか勝利を掴みとりたいです！

――プロリーグの課題は何だと考えていますか？

Surre：
僕は試合回数が少なすぎると考えています。選手によっては1シーズンで3試合しか出れないこともあるので、選手の本当の力を確かめるためにも、もう少し試合回数は増やしてもらいたいです。

あとは2PickもBO1のルールになっているので、さすがに試合数が少なすぎると思います。今年の世界大会では2PickのBO3が採用されていましたし、プロリーグもそうしてほしいですね。

――プロリーグに新たなチーム「福岡ソフトバンクホークス ゲーミング」が参入します。これについては、どうお考えでしょうか？

Surre：
プロリーグの初期チームとして、新チームには負けたくないのでがんばらないといけないですね。チーム内ではどの選手が加わるんだろうと毎回予想しているんですが、ことごとく外れるんですよ。僕らの知らない強い選手が何人もいるということになるので、まったく気が抜けないですね。

――最後にファンの方にひと言お願いします。

Surre：
ファンのみなさん、いつも応援してくださりありがとうございます。1年半も待たせてしまいましたが、やっと優勝することができました！ 期待度ナンバーワンで、勝利予想でも負けないチームだったのでプレッシャーもありましたが、1stシーズンの優勝でファンのみなさんを安心させることができたのかなと思ってます。

これからはよしもとLibalentの快進撃をお見せしていきますので、今後も応援よろしくお願いします！

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Surre選手はプロリーグだけでなく、RAGEや地方大会にも積極的に応募をしているとのこと。プロの強さを体験してみたい人は、ぜひ大会に応募してみてほしい。

今後もSurre選手とよしもとLibalentの活躍に期待だ。

写真・Yumiko Mitsuhashi