WPLでの戦法がTEPPENにも影響した2019年#コンパス大会【林P×ずーサン対談】

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「#コンパス【戦闘摂理解析システム】」(以下、#コンパス)で2019年にスタートした「プチ炎上 #コンパス × WELLPLAYED LEAGUE」(以下、ウェルプレイドリーグ)は、「食パントースター」が全GATE優勝で幕を閉じた。
そして、2019年12月8日に実施された「#コンパスフェス 3rd Anniversary」では、2020年のウェルプレイドリーグ開催が発表された。
そこで、膝を突き合わせて大会ルールを考えたという#コンパスプロデューサーの林Pと、ウェルプレイドリーグ大会責任者であるずーサンの対談をセッティング!本稿では、ウェルプレイドリーグを中心に2019年大会の振り返り対談の様子をお届けする。
手軽さやお祭り感も魅力の#コンパス大会
2019年の#コンパスでは、以下の3つの大会が開催された。
- ウェルプレイドリーグ
- TEPPENバトル
- #コンパス甲子園
ウェルプレイドリーグは誰でも参加が可能な大会で、「プチ炎上#コンパスTEPPENバトル」(以下、TEPPENバトル)はシーズンランキングによって出場権を獲得できるオンライン大会。
そしてオフライン大会として、「#コンパス街キャラバン」などのイベントに合わせて「プチ炎上#コンパス甲子園」(以下、#コンパス甲子園)が実施された。
それぞれの大会の運営や観戦をした林Pとずーサンは、各大会の魅力を語ってくれた。
新たな勝ち方が生まれたウェルプレイドリーグ
ずーサン:
ウェルプレイドリーグを運営するのは大変でしたが、面白い大会を作ることができた手応えは感じていて、第三者の視点になって見てもかなり面白い大会にできたかなと自負してます。
本音を言うと、運営の仕事からすべて解放された状態で観戦したかった(笑)。
林P:
2018年も#コンパス大会を開催してきましたが、対戦ルールがシンプルな大会が多かったんです。
でも、ウェルプレイドとはいろんな視点を持って大会について議論することができて、2019年にはウェルプレイドリーグという、これまでにない勝ち方が生まれる大会を開催することができました。
ウェルプレイドリーグは獲得したポータルキーの数を競うのが面白いポイントで、同じ#コンパスでもルールを少し工夫するだけでここまで戦い方が変わるんだなと、初回の1st GATEのバトルを見て驚きましたね。
ずーサン:
まさにそのとおりで、ウェルプレイドリーグを語る上で外せないのは勝敗よりもポータルキーの数なんですよね。そして大会では何度も5-0が発生しましたが、その中でも16秒で5-0勝利を決めた「食パントースター」の存在がかなり大きいです。
実は食パントースターのメンバーであるしのみやくんが、食パントースターが披露した5-0作戦の「食パンスペシャル」がウェルプレイドリーグの色を作ったという話をしてくれたことがありました。
実際に2nd GATEからはどのチームも作戦を大会に持ち込むようになっていて、5-0で勝敗がついたバトルも多くあったので、食パントースターがウェルプレイドリーグの色を作ったのは事実だと思ってます。
そして2nd GATE以降も初動からバチバチに戦う作戦や、自陣ポータルキーを無視して敵陣地に突っ込むような作戦をいろんなチームが披露してくれたので、ウェルプレイドリーグの面白さは回を重ねるごとに加速していきましたね。
林P:
でも、ウェルプレイドリーグは稼いだポイントの累計で決勝大会であるLAST GATEに出場できるかどうかが決まるので、当初は徐々に出場チームが減るんじゃないかという懸念がありました。
実際に出場チーム数の浮き沈みはありましたが、ずーサンが話したように「5-0」という勝利方法がウェルプレイドリーグの面白さを作り上げていったと思いますね。
あと、僕は負けたチームの様子を見ていると同情してしまって辛い気持ちになってしまうので、ウェルプレイドリーグで5-0を決められたチームは辛い気持ちなんだろうな、と考えながら観戦することができてかなり楽しめました(笑)。
ずーサン:
あと、予選GATEの決勝リーグに出場したチームからは「ウェルプレイドリーグのおかげで知名度が上がりました」という声もあったようです。もともと出場している選手に注目してもらい、#コンパスが上手い人が称賛される世界を作るという思想を持っていた僕らとしては、これは狙いどおりの結果でしたね。
実は各チームの紹介動画は、チームや選手のことを伝えてたくさんの人から応援してもらえる文化を作るために、大会の途中から実施することを決めたんです。最終的に知名度が上がったと思ってもらえたということは、僕らの望んでいた世界に少しは近づけたのかなと思ってます。
林P:
紹介動画のプレゼンはとても上手かったので、参考にもしてました(笑)。
それと、僕は5-0でバトルが決着したときのキャスター陣の焦った顔も大好きですね。ウェルプレイドリーグは一瞬で勝負が決することが多かった大会ですし、いまのバトル展開を把握できてたかな? と心配になります。僕が解説をする担当だったら頭がパンクしてますね(笑)。
ずーサン:
MCのトンピ?さんはバトル解説もしていたんですが、「知恵熱が出そう」って言ってましたよ(笑)。
ガチ度が増したTEPPENバトル
林P:
2019年から公式大会がウェルプレイドリーグ、TEPPENバトル、#コンパス甲子園の3つに分かれたんですが、その中でもTEPPENバトルはよりガチ度が増した大会になったと思います。
ただ、反省点もあります。2018年までは出場するだけで限定アイコンがもらえましたが、現在は優勝しないともらえない仕組みになっているので、優勝を目指して出場するチームが増えたことにより、大会のレベルは高くなりました。
でも、その分出場するハードルが高くなってしまいましたね。
ずーサン:
TEPPENバトルはある意味オーソドックスというか、古き良き#コンパスの大会というイメージが強いです。
普段慣れ親しんでいる#コンパスのバトルが繰り広げられていて、ダメージカットを攻撃カードに合わせるなど、細かいテクニックで勝敗が決まって、プレイヤースキルの差がはっきりと出る大会だと思いますね。
あと、開発チームの太陽王ムハハーンさんがハイライト動画などの編集をしていると思うんですが、僕が作ってるウェルプレイドリーグのかっこいい動画に対抗して、TEPPENバトルの動画がかなりかっこよく作られてるんですよ。この点は、ある意味切磋琢磨することができました(笑)。
林P:
でも、ウェルプレイドリーグでのバトルのような王道ではない動きを、TEPPENバトルで披露しているチームもありました。大会を3つに分けたことで、新たに生まれた面白さもありそうです。
ずーサン:
それは確かにあるかも。
ウェルプレイドリーグで活躍した食パントースターがTEPPENバトルにも出場していたら、どんな作戦で戦うのか注目しちゃいますもんね。このように大会をまたいでチームが注目されるのはいい傾向だと思いますし、2020年でも3つの大会が進行するので楽しみですね。
#コンパス甲子園はまさにお祭り
林P:
#コンパス甲子園は、#コンパス大会の中で最もエンジョイ寄りの大会ですね。BO1のトーナメント戦なので、対戦相手が強豪チームでも1勝できれば勝ち進めるという、チャンスに溢れた大会になったと思います。
#コンパス甲子園は「#コンパス街キャラバン」と合わせて開催できたので、地方を回ることができました。決勝戦まで勝ち上がる半分ぐらいのチームには地元のプレイヤーがいたので、各地方の強いプレイヤーが陽の目を浴びるチャンスを作ることができたと思います。
そして#コンパスフェス3rdでも発表したとおり、2020年でも#コンパス甲子園の実施が決まっているので、いまからメンバーを集めてがんばってほしいです!
ずーサン:
#コンパス甲子園を作る上での思想は「お祭り」だったんですが、かなり再現できていましたように感じました。
これは普通のスポーツにも言えることなんですが、1つのプレイに対してあーだこうだ言うのって、オフラインならではだと思うんですよね。#コンパス甲子園は観戦している来場者が1箇所に集まっているので、この反応が生まれやすい環境でしたしすごく素敵な大会になったと思います。
出場しているプレイヤーとしても、多くの人に見られながら戦うことは少ないと思うので、いい経験になったんじゃないかな。
林P:
プレイヤーが操作するヒーローがアピールをしたときや、戦うヒーローの組合せが発表されたときも来場者は盛り上がっていましたね。
2019年の#コンパス甲子園決勝大会は実施日の延期により、オフラインではなくオンラインでの対戦でした。負けたチームと通話をつなげてひと言コメントをもらうのですが、そのシーンでも僕は共感してしまい、辛い気持ちになっちゃいました。
でも、次もがんばりますなどの前向きなコメントを多くいただけていたので、2020年でも#コンパス甲子園を開催することができて本当に良かったです!
ずーさん:
負けたチームの気持ちに自分の心も動かされてしまうのは、運営あるあるなのかもしれないですね。僕もウェルプレイドリーグで優勝することができなかったチームのTwitterを見ていると、少し悲しくなってしまいました。
それでも、#コンパス甲子園を戦ったチームから、2020年も同じメンバーでがんばりたいという声を聞くことができたのは本当にうれしいことですね。同じ場所で、同じ景色を見て戦う#コンパス甲子園だからこそ、チームの結束力がより固いものになるのかもしれません。
2019年#コンパス大会は3つに分かれたことにより、それぞれの特徴がより際立つ結果に。
後編では、ウェルプレイドリーグを「うれしい、大変だった、こだわり」の3大テーマで振り返った様子を紹介する。
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(C)DWANGO Co., Ltd.
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