天帰が悲願の初優勝!TEPPENバトル8月シーズン大会見どころまとめ

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「#コンパス【戦闘摂理解析システム】」(以下、コンパス)では、2019年12月8日(日)に開催予定の「大炎上 #コンパス グランドスラム」(以下、グランドスラム)の出場枠をかけて、3つの大会が開催されている。
このうちの1つである「プチ炎上 #コンパス TEPPENバトル」(以下、TEPPENバトル)は、1stステージと2ndステージの2つに分かれている。そして、8月24日(土)に2ndステージ最初の予選大会である8月シーズン大会が実施された。
この記事では、8月シーズン大会で注目すべき2つのバトルを解説していく。合わせて、優勝した「天帰」チームへのインタビューも紹介。
ピックアップしたバトルの概要と選定理由
1バトル目:準決勝 2試合目:TM vs 王下八武海Ver.2
「王下八武海Ver.2」が、「TM」に対し勝利の王手をかけた「けっこいスターパーク」でのバトル。序盤から終盤までポータルキーの奪い合いが目まぐるしく展開された、見どころ満載の本バトルを紹介。
2バトル目:決勝戦 3試合目:天帰 vs 王下八武海Ver.2
「天帰」は、公式大会で上位の成績を残している「朔羅」や「東京に行ってきました」などのチームがいたブロックを勝ち抜き注目を集めていた。しかし、対する「王下八武海Ver.2」も決勝戦まで負けなしという圧倒的な結果を残す。
この対戦カードのうち、「天帰」が見事な防衛を見せた最終戦を紹介する。
準決勝 2試合目:TM vs 王下八武海Ver.
初戦の負けを取り戻したい「TM」はけっこいスターパークを選択。各チームの編成は以下のとおり。
TM
- GUHHOMO!!:ヴィーナス・ポロロッチョ(以下、ポロロッチョ)
- りくう:グスタフ ハイドリヒ(以下、グスタフ)
- エネミー:コクリコット ブランシュ(以下、コクリコ)
王下八武海Ver.2
- 六花ちゃん:デビルミント鬼龍 デルミン(以下、デルミン)
- なおこ:イスタカ
- たしあんぬ:Voidoll
TMは前線復帰能力が高いポロロッチョがいるため、いち早くポータルキーを確保して防衛側になるのが勝利への近道だろう。
開始~1分:お互い一歩も譲らぬ攻防!ややTMが有利に
バトル開始直後、たしあんぬの操るVoidollがCポータルキーを制圧。それを見たエネミーのコクリコは、六花ちゃんが操作するデルミンのいるDポータルキーへ向かう。

TMはCポータルキーではなく敵陣地を狙う作戦に
そしてGUHHOMO!! が操るポロロッチョは、Voidollには目もくれずEポータルキーを制圧していた、なおこのイスタカにロックオン。指定したポータルキーの付近にいる敵ヒーローをスタン状態にする「紅薔薇の副団長 アミスタ―」を使用し、ポロロッチョのワープ攻撃で奇襲を仕掛ける。

奇襲を予期していたイスタカは、見事にダメージカット(以下、ダメカ)で防御。しかし、その後の戦闘でポロロッチョに倒されてしまう
Eポータルキーはポロロッチョに奪われてしまうが、援護に駆け付けたVoidollのスタン攻撃とデルミンの通常攻撃によってポロロッチョを倒すことに成功。

ポロロッチョは攻撃ターゲットが付いているVoidollに対してワープ攻撃が可能なため、ポロロッチョが使用したリスポーン地点に帰還する効果を持つ「-蒼王宮- 恩寵天使 ソーン=ユーリエフ」の発動をキャンセルできていなければ、バトルの流れが大きく変わっていただろう
王下八武海Ver.2は自陣であるEポータルキーを取り返すことに成功するが、ポロロッチョの対処に人員を割いたためCポータルキーが奪われてしまったため、TMが一歩有利した状況でバトル中盤を迎える。
中盤1分~2分:王下八武海Ver.2が怒涛の攻めで劣勢をひっくり返す
序盤の攻めのおかげで優位を取れたTM。しかし、ポロロッチョを倒したVoidoll&デルミンがTM側の陣地に攻め込み、イスタカが戦いやすい1対1の状況を作り出す。

Voidollがポロロッチョにスタン攻撃をヒットさせ、すかさずデルミンがキル。スタン攻撃を受ければデスがほぼ確定してしまうほど、このコンビは強力だ
そのままBポータルキーの制圧を狙うVoidoll&デルミンだったが、コクリコの周囲スタン攻撃によって動きを止められてしまう。しかし、コクリコが応戦している間にイスタカが、りくうが使うグスタフを倒すことに成功!
ポロロッチョがCポータルキーの防衛を試みるも失敗に終わり、イスタカはCポータルキーの制圧に成功する。そしてこの間、コクリコを倒したデルミンがBポータルキーを制圧し、王下八武海Ver.2が4-1の戦況を作り出した。

すかさずリスポーンしたグスタフとコクリコが対処に向かい、デルミンを倒すことに成功。Cポータルキーは奪われてしまうも、Bポータルキーを取り返した
3-2で王下八武海Ver.2が有利な状況でバトル終盤を迎えた。
終盤2分~3分:HSを上手く対処した王下八武海Ver.2が勝利
残り50秒のタイミングで、TMのコクリコがヒーロースキル(以下、HS)を発動し逆転を狙う。

それを見たイスタカがHSでコクリコをロックオン。コクリコはHSを活かすことができず倒されてしまう
TMはコクリコ以外のHSをためられていなかったため、逆転のきっかけを作ることができず、そのままバトル終了を迎えた。本バトルは、中盤の攻撃チャンスをものにした王下八武海Ver.2に軍配が上がった。
3-2で王下八武海Ver.2が勝利!
決勝戦 3試合目:天帰 vs 王下八武海Ver.2
優勝をかけた最後の1戦の対戦ステージは、#コンパスでもっともオーソドックスなステージと言われている「でらクランクストリート」。各チームの編成は以下のとおり。
天帰
- せとろ:桜華 忠臣(以下、忠臣)
- こたまこまた子:初音 ミク(以下、ミク)
- うめこんぶ:グスタフ
王下八武海Ver.2
- 六花ちゃん:デルミン
- なおこ:ルチアーノ
- たしあんぬ:春麗
天帰にいるミクはサポート寄りのヒーローのため、主にグスタフと忠臣が一緒に攻め込むスタイルだと予想できる。それに対して王下八武海Ver.2は、HSが強力なルチアーノがいるため、終盤で逆転を狙う作戦だと考えられる。
天帰がルチアーノHSを対処できるかどうかが、バトルのカギを握っていると言える。
開始~1分:忠臣&グスタフが敵陣へ飛び込む!
バトル開始直後にこたまこまた子の操るミクが、味方の移動速度を大アップさせる「【空駆ける歌姫】初音 ミク」を使用。その効果を受けたうめこんぶのグスタフと、せとろが使う忠臣は敵陣地へ一直線に向かう。

敵陣地に到着する直前、グスタフが「-蒼王宮- 聖歌連隊 ミローディア」をDポータルキーに使用した。これにより、Dポータルキー付近にいるだけでライフを回復し続けることが可能に。このカードはライフが常に減少するグスタフとはかなり相性が良いと言える
グスタフと忠臣に対して、六花ちゃんのデルミン、なおこが操るルチアーノ、たしあんぬの使う春麗の全員で対処し、なんとかDポータルキーを守ることに成功。

春麗のスタン攻撃により忠臣が倒され、序盤とは異なり天帰が防衛側に
ミクとグスタフでなんとか防衛を試みるも、CポータルキーとBポータルキーを同時に攻められ、わずかな差でCポータルキーを奪われてしまう。

天帰は王下八武海Ver.2よりもHSが弱めなため、少なくとも有利な状況で終盤を迎えたいはずだ
開始1分で攻守が入れ替わるほど激しいバトルは、王下八武海Ver.2が一歩リードした状態で中盤を迎える。
中盤1分~2分:ミクの神防衛で天帰がリード!
ルチアーノがタッチの差でCポータルキーを獲得した直後、ルチアーノはグスタフのガードブレイク攻撃によって倒されてしまう。

Cポータルキーの防衛は春麗とデルミンが担当。春麗は距離を取り、デルミンはダメカを用いて防衛を試みるが、すかさず援護にきた忠臣のガードブレイク攻撃によってデルミンが倒され、グスタフはCポータルキーの制圧に成功
有利な状況を作り出した天帰は、序盤と同じように敵陣地に攻め込みルチアーノのHSを封じようと動く。
しかし、またもや王下八武海Ver.2の春麗のスタン攻撃によって動きを止められ、なんとグスタフと忠臣が同時に倒されてしまう。

#コンパスで複数のヒーローが同時に倒されてしまうと、人数差で押し切られる場合が多く、ステージによってはかなり苦しい戦いを強いられることになる
でらクランクストリートは、1人のヒーローで複数のポータルキーを防衛しやすいステージである。しかし、ミクは全体回復カード2枚、ポータルキー回復カード1枚、移動速度アップ1枚の完全なサポートデッキ。しかも、このときミクはすべてのカードを使用した直後であり、1枚もカードを使えないという状態だ。

王下八武海Ver.2がとったのは、複数のポータルキーを攻めるという王道的な作戦。これに対して、ミクは味方が到着するまで時間を稼ぐべく、BポータルキーとCポータルキーを往復する
うまく往復すれば守りきることも不可能ではない。しかし、ルチアーノが敵の防御力を下げる「おかあさん だーいすき」をミクに使用した。これでミクはカードが使えないだけではなく、耐久時に重要な防御力まで失ってしまった。
通常攻撃をもう1セット受ければ倒されてしまう状態。ミクを操るこたまこまた子にとっては、まさに絶望としかいいようがない状況だったであろう。さすがに万事休すかと思われた場面だったが、ここでこたまこまた子は驚くべきテクニックを披露する。

ミクはポータルキーを使って通常攻撃を避けながら、ルチアーノをポータルキー付近へと移動させ、ポータルキー制圧を誘ったのだ
そして見事に作戦は成功し、ルチアーノはポータルキーの制圧を行ってしまい、通常攻撃を中断してしまった。その後はすかさず春麗がミクにダッシュアタックで致命傷を与え、ルチアーノがミクを倒しきるも、このテクニックによって生み出された3秒間は、せとろが操る忠臣が前線に復帰するにはじゅうぶんな時間だった。

忠臣はヒーローアクションによってステージ移動を素早く行えるため、なんとか間に合ったようだ。しかし、ミクが稼いだ時間がなければCポータルキーは取られていただろう
なんとか天帰はポータルキーを維持したものの、ミクが倒された以上、数的不利な状況は変わらない。ここで時間は残り1分を切り、バトルは終盤へと突入する。
終盤2分~3分:全員でポータルキーを守り勝利へ
数的有利を活かし、王下八武海Ver.2はA、B、Cポータルキーの3点攻めの作戦をとる。しかし、攻撃カードを活かして忠臣がデルミンをキル、そしてグスタフがギリギリAポータルキーを防衛する。

リスポーンしたミクが復帰し、今度は天帰が人数差で有利に。これにはたまらず、ルチアーノも前線から身を引く
復帰したミクはそのまま前線へと向かうのだが、ここでAポータルキーで戦っていたグスタフが春麗のスタン攻撃によって動きを止められピンチに!

すぐにミクがAポータルキーに飛び込み、なんとか防衛。直前のピンチを乗り切っただけでなく、冷静にポータルを守ることにも成功した
そして残るはルチアーノのHSだが、序盤から積極的に攻めていたことにより、ルチアーノはHSゲージをためきることができておらず、発動することができなかった。
そして最後は、天帰の全員がHSを使い安全に勝利を掴んだ。
3-2で天帰で勝利!
手汗でティッシュ1箱消費!?:天帰メンバー2名にインタビュー
――まずは、8月シーズン大会で優勝した感想をお願いします。
こたまこ:
これまでの公式大会で準優勝止まりで、あと1勝していたら優勝という惜しい試合をたくさん繰り返してきました。
決勝戦の1試合目を取られたときは「また準優勝か」という暗い気持ちになりかけていましたが、チームメイトの2人がめげずに次に臨む姿勢を見て、僕も「まだ負けてないがんばろう!」という気持ちになれました。2人には本当に感謝しています。
優勝した瞬間は、思わず涙が出てしまうくらいに嬉しくて、今までのがんばりが報われた気がしました!!
せとろ:
公式大会では準優勝ばかりだったので、今回優勝した瞬間はいろんなことが吹っ飛んで3人で通話でひたすら騒いでました。その後にTwitterやギルドのDiscordなどでたくさんの人からメッセージを貰い、ようやく優勝したんだなという実感を得られました。
TEPPENバトルには毎回のように参加していて、どこかで必ず勝ちたかったので、今回は努力が報われた気がしてただただうれしいです。
そしてたくさんの人にカスタム練習や応援をしていただいて、とても感謝してます! 貴重なチャンスを手に入れたので、無駄にしないようグランドスラムを目指してがんばります!!
――これまで準優勝が続いていたので、決勝戦はかなりプレッシャーがあったと思います。決勝戦にはどんな気持ちで臨みましたか?
せとろ:
ブロック優勝したときに「今回こそ優勝だ!!」と気合を入れて臨んだので、決勝戦でもただ勝つことしか考えておらず、プレッシャーなどはあまり感じませんでした。
決勝戦1戦目で、凡ミスをして負けてしまったときに焦ってしまったのですが、うめこんぶの気持ちの切り替えが早かったおかげで、2戦目からは強気でいけました!
こたまこ:
とても緊張していましたが、頭の中は割と冷静でした。その代わり手汗がバクバク出て、大会が終わるころにはティッシュが1箱なくなっていました。
――決勝戦の最終試合でミクが1人で耐久しているときに、ルチアーノを誘導してポータルキーの制圧を誘ったと考えてます。これは、狙ったプレイだったのでしょうか?
こたまこ:
2人が倒されて僕がなんとか守らないと負ける状況だったので、「おかあさん だーいすき」を使われたときにルチに倒されるのは確定していたので、なるべくルチを惑わせられるように、ポータルキーを遮りながら動こうと意識していました。
せとろ:
倒されていたのでそのときはわからなかったのですが、リプレイを見たところ、ルチアーノの通常攻撃をポータルを利用して避けつつ、ルチアーノがポータルキーを触るのを誘導したように見えました。
僕はこたまこと長い間固定していたので、あの状況にあまり危機感がなく、あいつなら耐えてくれるだろうと思ってました。ありがとう、こたまこ!
――最後に、TEPPENバトルの2ndシーズン優勝決定戦への意気込みをお願いします!
天帰:
たくさんの強豪チームが集まると思うので、悔いの残らないようたくさん練習して優勝を目指してがんばりたいと思います! 応援よろしくお願いします。
#コンパスTEPPENバトルの2ndシーズン決勝大会に出場するには9月、10月、11月シーズン大会と3回のチャンスが残されている。出場確定枠を狙うのが難しい場合は、1,000位以内にランクインし、抽選枠での出場を狙ってみよう。
(C)NHN PlayArt Corp.
(C)DWANGO Co., Ltd.
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