食パントースターが4連覇!コンパスWPLの4th GATE決勝リーグ見どころまとめ

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2019年2月から始まった「プチ炎上 #コンパス × WELLPLAYED LEAGUE」(以下、WPL)は、9月に実施された4th GATEをもってすべての予選大会が終了した。にわかには信じがたいことだが、なんと1st GATEで優勝したチーム「食パントースター」が2nd GATE以降のすべての予選GATEで優勝するという快挙を成し遂げた。
この記事では、4th GATE決勝リーグにおいて注目すべき2つのバトルを徹底的解説する。
ピックアップしたバトルの概要と選定理由
4th GATE決勝リーグではすべてのGATEで優勝した食パントースターと、#コンパスTEPPENバトルでの優勝経験を持つ「トーキョーに行ってきました」に加えて、WPL予選で上位の成績を残してきた「半人三銃士」に、WPL決勝リーグの出場経験を持ついたごん家に居チームを倒した「ねとねとぱわー.com」が戦った。
対戦表Day1
対戦表Day2
やはりと言うべきか、Day1とDay2ともに#コンパス大会では定番の「でらクランクストリート」(以下、でらクラ)が多く選ばれていた。
しかし、今回注目したいのは対戦ステージではなく使用ヒーロー。全部で12回行われるバトルのうち、なんとアタッカーの桜華 忠臣(以下、忠臣)が13回も使用されている!
ほとんどのバトルに忠臣が存在していると言っても過言ではない4th GATEの中から、今回解説するのは以下の2バトル。
1バトル目:Day1 半人三銃士 vs 食パントースター
Day1の対戦ステージがすべてでらクラの半人三銃士と、WPL最強とも言える食パントースターのバトル。誰もが慣れ親しんでいるでらクラで、5-0を決めることに成功した食パントースターの動きを解説する。
2バトル目:Day2 半人三銃士 vs 食パントースター
4th GATEで解説を担当したまうら氏が「このステージの動きを予想しても仕方がない」と語るほどバトル展開が読みにくい「妖華帝都ケルパーズの散歩道」(以下、ケルパ)でのバトル。
本ステージではこれまで数多くの作戦がぶつかってきたが、なんと今回は両チームとも同じ作戦を考えていた! 一瞬も目が離せず、視聴者を夢中にさせていた本バトルを紹介する。
Day1:半人三銃士 vs 食パントースター
Day1に実施された試合の中で、唯一5-0が発生したこのバトル。各チームのヒーロー構成は以下のとおり。
2戦目で敗北している半人三銃士にとっては、このバトルで勝利して上位争いに加わりたいところ。なお、本バトルは1分で決着がつくため、分単位ではなく秒単位で解説していく。
開始~10秒:グスタフが敵陣ポータルキーにワープ!
開始直後で、食パントースターのとろさーキュン☆が操るグスタフ ハイドリヒ(以下、グスタフ)が「どこにでもいけるドア」を使用し敵陣のBポータルキーにワープ!

この間、レムとディズィーはEポータルキーを確保
自陣では、リリカルしのみやが使うディズィーがヒーローアクション(以下、HA)でポータルキーを通常よりも素早く拡張。この際、レムがすぐにDポータルキーを確保しにいくのではなく、一緒にヒーロースキル(以下、HS)を貯めているのを覚えていてほしい。
10秒~30秒:とろさーキュン☆が惜しみなく周囲攻撃を使用
Bポータルキーにいるグスタフに向かって、半人三銃士のあいまいみっちーが使うグスタフと、でぃすいずあぴよが操作する忠臣が近寄る! しかし、とろさーキュン☆は周囲攻撃を使用し防衛に専念する。

とろさーキュン☆はデッキに採用している周囲攻撃を2枚とも使用。グスタフの周囲攻撃は味方が近くにいるときに使用することで真価を発揮するため、このぜいたいな使い方を見ると、すでに勝負を決めに動いていることがわかる
半人三銃士は一度動きを止められたものの、数的有利を活かしてとろさーキュン☆を撃破しBポータルキーを取り返す。
しかし、マジカルだいともが使うレムがすぐにBポータルキーを強襲し、半人三銃士に息をつく間を与えない! そしてここから、E、Dポータルキーを全拡張したディズィーのHSを皮切りに、半人三銃士にとって悪夢の20秒間が始まる。
30秒~40秒:ディズィーHSによって半人三銃士が総スタン状態に
レムの接近に対して、半人三銃士はゆーゆあゆーりの操るルチアーノをAポータルキーへと退避させ、忠臣とグスタフの2人でレムの対処を試みる。
近距離攻撃カードを残している忠臣に狙われているため、レムもうかつに攻撃できずお互い様子を見るフェーズに。しかし、すぐに追いついたディズィーがHSを発動! これに合わせて、序盤でしっかりHSゲージを貯めていたレムもHSを発動し、バトルに王手をかける!

半人三銃士はディズィーの強制スタン効果を持つHSによって、全員スタン状態に。さらに、発動後に自動で敵ヒーローを追従し猛攻を仕掛けるレムのHSも発動しているため、半人三銃士にとっては絶対絶命な状況だ
40秒~1分:悪夢の20秒間!レムが鬼化し半人三銃士を壊滅
レムはHS発動モーションを終えると、スタン状態のグスタフと忠臣を撃破! さらに、退避していたルチアーノを狙う。

ルチアーノはHAで緊急回避するも、レムのHS効果が終わるギリギリで攻撃を受け倒される
半人三銃士は、ほぼ同時に3人とも倒されてしまう。そして、半人三銃士が制圧していたBポータルキーはリスポーン地点からかけつけたグスタフが奪い、Aポータルキーはレムとディズィーが2人で制圧!
これにより、すべてのポータルキーを獲得した食パントースターの勝利となった。
何度も5-0を成し遂げてきた食パントースターだが、今回注目してほしいのは初動の5-0に失敗したとしても、その後も問題なく戦えるデッキだということ。一発勝負の博打ではなく、その後の戦闘も考慮した作戦には脱帽だ。
食パントースターが5-0で勝利!
Day1 半人三銃士 vs 食パントースターのバトルを動画で確認!
Day2:半人三銃士 vs 食パントースター
本記事で最初に紹介したDay1のバトルと、同チームによるDay2でのバトル。Day2を最下位で迎えた半人三銃士にとっては、1本でも多くのポータルキーを獲得したい場面だ。
各チームのヒーロー構成は以下のとおり。
両チームとも忠臣とVoidollを採用しており、1人でもポータルキーを取り返せるようなヒーロー編成となっている。
開始~1分:両チームの忠臣が遅延ドアでガンナーを撃破!
本ステージはB、C、Dポータルキー側(3点側)とA、Eポータルキー側(2点側)の2つに分かれている。バトル開始直後の各選手の動きは、以下のとおり。
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食パントースター
- クイーンしのみや(ソーン=ユーリエフ):3点側
- キングだいとも(忠臣):2点側
- 歩兵とろさーもん(Voidoll):2点側
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半人三銃士
- ドクハクゆーり(忠臣):2点側
- 残響ぴよ(Voidoll):2点側
- アブソリュートみ(ディズィー):3点側
この動きから、2点側をなんとか両方獲得した後に3点側で攻防が行われると思われた。
しかし、3点側のB、Dポータルキーを各チームのガンナーが確保した瞬間、キングだいともの忠臣とドクハクゆーりの忠臣が「どこにでもいけるドア」をほぼ同時に発動し(※)、敵チームの制圧したガンナーの元にワープ!
※ポータルキー制圧のスキをついてキルを狙う遅延ドアと呼ばれるテクニック

ワープ先で近距離攻撃を使いガンナーをキル! これにより、両チームの作戦が同じということが判明した
その後は2点側でVoidoll同士が戦い、3点側はアタッカーとガンナーが戦うことに。しかし、クイーンしのみやが使うソーン=ユーリエフ(以下、ソーン)以外のアタッカーとガンナーには「-蒼王宮- 恩寵天使 ソーン=ユーリエフ」を始めとしたリスポーン地点に帰還するカードを採用しているため、いずれの攻撃もキルにはつながらない。
両チームともCポータルキーには触れないまま、バトルは中盤に差し掛かる。
1分~2分:食パントースターが半人三銃士を揺さぶり均衡を崩す!
未制圧だったCポータルキーに先に手を出したのはドクハクゆーり。これにより半人三銃士が一歩リード!
しかし、半人三銃士のVoidollが3点側のサポートを行っていた際、2点側の防衛にあたっていたディズィーが3点側に移動したことで、食パントースターが2点側のA、Eポータルキーを獲得する。

アブソリュートみのディズィーが3点側に降りていることから、おそらく半人三銃士は3点側すべてを確保する作戦に出たと思われる
3点側の制圧を狙うディズィーだったが、歩兵とろさーもんのVoidollが発動した「紅薔薇の副団長 アミスタ―」によって制圧を中断せざるを得ない状況に。
これを見かねた半人三銃士は、Voidollと忠臣を2点側へと向かわせた。これが功を奏し、1人で防衛していた歩兵とろさーもんは守りきることができず、半人三銃士がAポータルキーを獲得する。

2点側で攻防が行われている間、3点側ではソーンがCポータルキーを獲得。そのままB、Dポータルキーの制圧を狙い、食パントースターが3点側を制圧する動きを見せた
Dポータルキーを獲得すれば食パントースターが3点側を制圧できていたが、ドクハクゆーりの忠臣が使用した「どこにでもいけるドア」によって防がれてしまう。しかし、ソーンの攻撃に耐えられないと判断した忠臣がリスポーン地点に帰還したため、Bポータルキーはソーンのものに。

これにより食パントースターが4-1とリード!
どのポータルキーも広がりきっておらず、いつ逆転が起きてもおかしくない状況でバトルは終盤へ。
2分~3分:歩兵とろさーもんの大活躍で5-0勝利!
制圧した3点側をなんとか維持したい食パントースターは、守るのではなく攻撃を仕掛けてキルを狙う作戦に。しかし、半人三銃士にうまくいなされてしまい、ソーンと忠臣がほぼ同時に倒されてしまう。

半人三銃士のディズィーと忠臣の見事な連携でダブルキル! ポータルキーこそ取られているものの、3点側は半人三銃士が有利となった
絶体絶命のピンチを迎えた食パントースター。しかし、2点側で戦っていた半人三銃士の残響ぴよが操作するVoidollを、歩兵とろさーもんが近距離攻撃カードをヒットさせ遠くへ飛ばすことに成功! この時点では4-1の状況だったため、歩兵とろさーもんは半人三銃士が確保しているAポータルキーへ一直線に向かう。

不意のノックバックに見事に対応!
AポータルキーをVoidollが制圧した瞬間バトルが終了。同時に5本のポータルキーを制圧した食パントースターの勝利となった。
3点側は半人三銃士が有利な状況を作り出していたため、最後の歩兵とろさーもんの活躍がなければ、バトル結果は大きく変わっていたことだろう。
お互いのヒーローがワープし合い、混乱してもおかしくないような状態にも関わらず、冷静に5-0を狙う判断をした歩兵とろさーもんの立ち回りにあっぱれだ。
食パントースターが5-0で勝利!
Day2 半人三銃士 vs 食パントースターのバトルを動画で確認!
3th GATEではキル数差でギリギリ優勝した食パントースターだったが、4th GATEでは圧倒的な力を見せつけての優勝となった。
なお、LAST GATEの予選トーナメントは10月5日(土)の20:00から実施される予定なので、ぜひチェックしてみてほしい。
- YouTube:ウェルプレイドリーグチャンネル
4th GATE Day1 アーカイブ
4th GATE Day2 アーカイブ
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(C)DWANGO Co., Ltd.
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