Ver5.1.0配信!最新環境で注目のブキ5種:望月もちのイカがだろうか【第11回】

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これまでにいくつかのアップデートはされてきたものの、ブキのバランス調整を含むアップデートは昨年7月末に行われた「Ver5.0.0」が最後であり、5ヵ月間、同じ環境で戦うことになっていた「スプラトゥーン2」。
しかし、2020年1月6日に新たな更新データ「Ver5.1.0」が配信され、これまでにあまり活躍が見込めなかったブキがいくつか調整されたため、今後の競技シーンは姿を変えていくのではないかと予想している。
そこで今回の記事では、今回のアップデートを踏まえどのように環境が変わっていくのか、環境を変える資質を持ったブキに注目して書いていきたい。
公式大会のルールであるナワバリバトルに限らず、さまざまなガチルールでの使用も想定して書いていくので、スプラトゥーンをプレイする方や大会観戦する方のお役に立てれば幸いだ。
[おしらせ]
2020年1月6日(月)午前11時より、更新データVer.5.1.0を配信致します。
詳しい更新内容は下記のページをご覧ください。https://t.co/a6Lw2OXr48— Splatoon(スプラトゥーン) (@SplatoonJP) December 23, 2019
L3リールガン/L3リールガンD:下方修正も変わらず環境トップか
「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」から姿を見せ始めると、スプラトゥーン甲子園ではほとんどのチームで採用されている、Ver5.0.0環境では間違いなく環境トップに君臨したブキだが、今回のアップデートにより、
- インク消費量が約15%増加
- 「メイン性能アップ」のギアパワーの効果が減少
- スペシャル必要ポイントが10ポイント増加(L3リールガン:190→210/L3リールガンD:180→200)
と、大きく弱体化を受けてしまうことに。
インク効率が低下したことにより、「ナワバリバトルにおいて、L3リールガンを複数採用し、戦闘能力と塗り能力を兼ね備えた編成の難易度が上がる」ことが予想される。
これまでのように、L3リールガンを採用しておけば塗りが足りるということが減り、前回記事で説明した、塗り枠の採用が多少増えるのではないかと考えている。
また、スペシャル必要ポイントが増加したことにより、塗り能力の高さで強引にスペシャルウェポンを発動させることが少し難しくなった。より考えて試合運びをする必要があるだろう。
しかしながら、戦闘能力についてはギア構成を調整することで、アップデート前とほぼ変わらない使用感を維持することができる。
インク効率が悪くなったものの、塗りの性能の高さ自体は変わっていないので、これまでと変わらず、環境の最上位として活躍し続けることだろう。
スプラシューターコラボ:シューター使いの転職先になる可能性
シューターの基本でありながら、環境で見かけることは少なかったスプラシューター系列であるが、
- インク消費量が約8%軽減
- スペシャル必要ポイントが10ポイント減少
と、あらゆる場面で役に立つアッパー調整が入ることに。
相手と戦闘する能力に関しては光るものがあったものの、使い勝手の悪さから使い手が少なかったこのブキだが、L3リールガンの弱体化も相まって、シューター使いが持ち替え先に採用することも少しずつ増えてきたように思う。
特にサブウェポンの「スプラッシュボム」の爆風+メインウェポン2発により、100ダメージを叩き出すコンボを狙いやすくなったのが大きく、塗り性能があまり高くないため、ナワバリバトルでの活躍は少し難しいが、今後はガチルールなどで見かけることが増えてくるのではないか、と楽しみにしている。
ノヴァブラスター属:取り回しが大きく改善され使い手が喜ぶ上方修正
近距離特化型のブラスターであり、前作「スプラトゥーン」ではギアパワー「復活時間短縮」との組み合わせの強さから、数多くのプレイヤーが使うブキだったが、今作では爆風範囲が大きく縮小されており、競技シーンで見かけることはほぼないブキだった。
- 発射後の、行動が制限される時間が約4/60秒間短縮
- インク消費量が約17%軽減
と、基本的な立ち回りに直結する上方修正を受け、一気に使い勝手が改善されることに。
メインウェポンの発動硬直が4フレーム短縮されたことにより、持ち味である連射力と軽量ブキ特有のイカ移動の速さを活かし、相手の懐に潜り込むプレイを仕掛けやすくなった。
ブラスターらしく塗り性能自体は低いので、ガチヤグラを始めとしたガチルールでの運用が基本となるだろう。
N-ZAP85:アップデートの対象外ながら公式大会における評価は上がると予想
今回のアップデートの対象にはなっていないものの、スプラトゥーン甲子園において、相対的に評価が上がると予想しているのがこのブキだ。
これまでの連載でも述べてきたが、プレイヤーの開拓や対戦環境の変化によって、少しずつ評価が変動していくというのは、オンライン対人ゲームならではの魅力だと考えている。
まず、このブキが優秀だと考える1つ目の要因は、「戦闘能力、塗り能力を兼ね備えたシューターでありながら、固形ボムを持ち合わせていること」だ。
固形ボムというのは、スプラッシュシールドやシェルター属のパージに対して投げ込むことで、瞬時に爆発させることができる、「スプラッシュボム」や「キューバンボム」「ロボットボム」のことをいう。
これにより、今の対戦環境で数を増やしている「キャンピングシェルター」属に対して、放置すると大きくアドバンテージを稼がせてしまうパージにリスクを付けることができるというのが、非常に優秀だと考えている。
また、「対物攻撃力アップ」のギアを採用することで、L3リールガンや「パブロ・ヒュー」などの「イカスフィア」に対しても、キューバンボムを投げ込むことで素早く対処することが可能になり、これも現環境においては強い要素だ。
基本的な性能を落とすことなく、シューターを現環境に適応させた結果、固形ボムを持ったこのブキが優秀になるということだ。
2つめの要因は、「味方のジェットパックに対してインクアーマーを付与させることで、強力な勝ち筋を生み出すことができる」ことだ。
L3リールガンDや、今回の記事でも取り上げたスプラシューターコラボが持っている「ジェットパック」だが、上手いプレイヤーはしっかりと撃ち落とすことができる。
しかし、「インクアーマー」と合わせて使うことで、撃ち落とされるリスクを軽減させることができ、試合の流れを大きく変える勝ち筋として使うことができるのだ。
また、相手のジェットパックに対してカウンターでインクアーマーを発動させることで、相手の勝ち筋を潰すことができるため、攻守ともに非常に優れたスペシャルウェポンでありながら、今の環境にもマッチしていると言えるだろう。
このような要素から、今後は数を増やしていくのではないかと予想している。大事なのは「基本的な性能を兼ね備えながら、現環境にハマっている強さを持っている」ということなので、今後の対策次第では評価が変わることもある……ということは、ご理解いただきたい。
イカがだろうか。
今回は、更新データVer.5.1.0によって、変化する対戦環境について書かせていただいた。
やはりアップデートが入ると凝り固まった環境が動くことが多く、今後の競技シーンでもその影響は数多く見られるだろう。
プレイヤーとしてもライターとしてもこれからのスプラトゥーン2の盛り上がりが非常に楽しみである。少しでもその発展に携われるのであれば光栄に思う。
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