AVALONの金花が語る荒野行動の魅力と理想のバトロワ

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バトルロイヤルゲームの荒野行動では、投稿した動画の再生回数によって「荒野のルーキー」「荒野の光公認実況者」「荒野行動公認実況者」に選ばれる制度が存在する。
このうちの最高位であり、動画投稿者の誰しもが憧れるであろう「荒野行動公認実況者」の中に、金花(きんばな)という人物が存在する。
本稿では、Twitterのフォロワー数が10万人を超えるほどの人気を誇る金花さんに聞いた荒野行動の魅力から、「荒野Championship-元年の戦い」で優勝した「ちーむえーけー!!」のななちむ選手も注目するチーム「AVALON」について紹介する。
映画出演と映画作成の経験がYouTubeに活きる
――最初に、金花さんの名前の由来を教えていただけますか。
金花:
僕が初めてオンラインゲームをプレイしたときに「金銀花」という名前で始めようとしたんですが、なぜか「銀」が文字化けしてしまったので、仕方なく「金花」という名前でプレイしました。
それからは周りの人から金花と呼ばれるようになったので、いつのまにか定着していましたね。もしあそこで「金銀花」という名前が使えてたら、僕は金花ではなく金銀花だったと思います(笑)。
――金銀ってかなり派手な色ですよね。金花さんは髪色もそうですが、派手が色が好きなんでしょうか?
金花:
そうですね、結構派手な色が好きなので名前にも金と銀を入れようと思ってました。髪色も結構派手な色にすることが多いです(笑)。
――同じタイミングでTwitterも始めたんでしょうか?
金花:
Twitterは荒野行動と一緒に始めましたね。
それまではリアルの友人だけとつながっていたアカウントしか作っていませんでしたが、周りの友人は夜中になるとみんな寝てしまっていたので、夜中にも遊べるゲーム友だちがほしくてTwitterを始めました。
――金花さんは夜間のほうが活発なんですね、
金花:
当時は学生だったんですけど、毎日通わなくてもいい学校に在籍していたので自由な時間が多かったんですよね。福岡県から上京したこともあり、周りに友人がいなかったのでゲーム友だちが本当にほしかったです。
――上京されたのは、荒野行動で活動するためでしょうか?
金花:
いえ、違います。僕は福岡県に在住しているときから俳優として活動をしていたので、より活動の幅を広げるために上京しました。大した役ではないですが「君の膵臓を食べたい」や「野球部員、演劇の舞台に立つ!」に出演したことがあります。
――俳優として活動されていたんですね。俳優を目指したきっかけって何ですか?
金花:
「怒り」という映画を観て、すごく心を動かされたのがきっかけですね。僕も誰かの心を動かせる人になりたいなと思い、俳優を目指しました。
――金花さんはYouTubeでも活躍されていますが、俳優としての活動が役立っていることはありますか?
金花:
誰かと一緒に収録をするときは、このワードを強く発音してとか、こんなイメージで言ってなど、演技指導みたいなことはしていますね。この部分は、俳優としての活動がかなり活きていると思います。
でも、僕は映画を作ったこともあるんですが、そこで培われたストーリーを考える力だったり、企画を考えるほうがYouTubeでの活動には役立っているかもしれないですね。
――すごい経歴ですね。現在は、YouTubeと俳優業のどちらに力を入れているんでしょうか?
金花:
映画出演の仕事をもらえればうれしいですが、YouTubeで活動しているほうが単純に楽しいので、どちらかを選ぶとなったらYouTubeになりますね!
今後もYouTubeには力を入れていきたいと考えてます。
レーザーサイト付きのM4を70万円かけてゲット
――荒野行動の魅力は何だと考えていますか?
金花:
プレイヤー同士の距離感の近さでしょうか。ソロでプレイするよりも、複数人でプレイしたほうが楽しいという人が多いので、自然と友だちが増えていくんですよね。そのままフレンド同士で一緒にご飯に行ったりとか、遊んだりすることがよくあるので、このプレイヤー間の距離の近さが荒野行動の魅力だと考えてます。
あとは、毎日ゲリラで大会が開かれていることも魅力だと思いますね。本当に毎日大会が開かれているので、他のゲームから荒野行動に移った人はびっくりするかもしれません。
――荒野行動のイベントには参加されてますか?
金花:
数えきれないぐらい参加してますよ。どのイベントも盛り上がってて熱いですし、何よりも僕は髪の毛が派手なことが多いので、めちゃくちゃ声をかけられます。
――確かに、現在の髪色もかなり派手ですよね。
金花:
派手な色が大好きなんで、よくいろんな色に染めてますね。現在の髪色がこれまでで一番派手なので、最も話しかけられやすい時期かもしれないです(笑)。
ただ、さすがに髪へのダメージがすごいので次は黒色に戻す予定です。
――荒野行動にはそれなりに課金もしていると思いますが、一番ゲットするのが大変だった武器や迷彩ってどれですか?
金花:
これは今でもよくネタにしているのですが、レーザーサイトがついてるM4をゲットするのに70万円かかりました。なかなかゲットできていなかったので、最終的には心を無にしてガチャを回してたと思います(笑)。
でも、残念なことにM4についているレーザーサイトは当時よりも価値がなくなってしまいました。ただ、ネタになるのでもう何でもいいです(笑)。
バトロワ系の中では荒野行動が一番難しい
――荒野行動以外にも「PlayerUnknown’s Battlegrounds」(以下、PUBG)や「フォートナイト」などのバトロワ系のゲームタイトルが複数存在します。その中で、金花さんが荒野行動を選んだ理由を教えてください。
金花:
PUBGが登場したときはスペックの低いパソコンしか持っていなかったので、プレイしたくでもできなかったんですよね。ですので、モバイルで最初に登場した荒野行動をプレイしました。僕の周りにも、この流れで荒野行動を始めた人は多いですよ。
――現在はどのタイトルもプレイできる環境だと思いますが、どのタイトルだとYouTubeで活動しやすいと考えていますか?
金花:
間違いなくフォートナイトですね。画質がいいことに加えて、リプレイ機能で視点の角度を自由に変えられたり、ズームできたり、背景をぼかすことまでできるんですよ。
このリプレイ機能があれば、動画のサムネイル作りに困らないと思うので、YouTubeで活動するならフォートナイトが一番だと思います。
――荒野行動だと、サムネイル作りには手間がかかるんでしょうか。
金花:
そうですね。荒野行動にもリプレイ機能はあるんですけど、そこまで充実しているわけではないので、動画投稿者はサムネイル作りに苦しんでると思います。
あと、YouTubeに投稿する動画の1つとして荒野行動の映画を作ったことがあるんですけど、これがめちゃくちゃ大変だったんですよ。荒野行動はFPS視点にすると画面下部に腕が、画面上部にはミニマップが表示されるんですけど、これをオフにする機能がなかったので、手間でしたが上下を切り取る形で収録をしました。ですが、視聴者からの反応はすごくよかったので、がんばった甲斐がありましたね。
僕のやる気が出れば、また映画も作ってみたいと思います(笑)。
――バトロワ系ゲームには、荒野行動、PUBG、フォートナイト、CoDモバイルがあります。金花さんから見た、それぞれのタイトルの特徴を教えてください。
金花:
荒野行動は先ほども言ったとおり、プレイヤー間の距離が近いゲームですね。ゲーム面だと、フルオートで撃てる武器がほとんどなくて、リコイル制御や指切りのテクニックが必要ですので、その4つのタイトルの中では荒野行動が一番難しいと考えてます。
PUBGは、荒野行動よりももっとガンゲーム好きというか、コアな層が多いゲームだと思いますね。
――フォートナイトと、CoDモバイルはどうでしょうか。
金花:
フォートナイトはとにかく年齢層が広いですよね。あとは、何よりも競技シーンがかなり盛り上がっていると思います。世界大会も配信で見たんですが、大会規模や盛り上がりが凄まじかったです。
CoDモバイルはランクマッチと通常マッチが分けられているので、気軽に遊べるという点が特徴的ですね。他のゲームは「よし、やろう!」と構えてプレイしているんですが、CoDモバイルだけは何も考えずに遊べます。
――攻撃方法がゲームの難易度を分けている感じでしょうか。
金花:
そうですね。それに加えて、荒野行動は猛者が多いので単純にプレイヤーのレベルが高いとも思ってます。僕がやってるゲームの中では、荒野行動が一番勝つのが難しいですね。
――金花さんが考える、理想のゲームを教えてください!
金花:
荒野行動をベースに考えると、画質がもっときれいになって、フォートナイトのようにどんどん武器が追加されるようになり、CoDモバイルにある多彩なゲームモードで遊べるようになれば最高ですね。そんなゲームで遊ぶのが夢でもあります!
AVALONをひと言でいうと「虹」
――金花さんが運営している「AVALON」はどんなチームなんでしょうか?
金花:
どの選手も火力が高くて上手いですね。ねおん選手が司令塔がチームに加わってからは、大きな非公式大会で連続で勝てているので、これからどんどん結果を残していくと思います。
――メンバーはどのようにして決まったんでしょうか?
金花:
メンバーは僕が独断と偏見で決めたんですが、AVALONはビジュアル面でも売っていきたいと考えているので、どの選手も上手いだけでなくてイケメンでもあるんですよね。これはAVALONの強みだと思ってます。
――AVALONをひと言で表すと、何になりますか?
金花:
「虹」ですね。動きについて強く意見を出す選手もいれば、黙って実力でわからせる選手もいて、本当に多彩で特徴がバラバラなメンバーが集まってます。
ただ、選手が住んでいるゲーミングハウスではいろんな問題が起こっているので、運営の僕はもう手一杯ですね(笑)。
――AVALONファンにひと言お願いします。
金花:
AVALONは奇想天外な動きをしていくのをモットーとしているので、荒野行動での活動はもちろん、荒野行動以外の部分でもいろんなことに挑戦していきたいと思ってます。
メンバー全員で富士山に登ってみようかなと思ってるので、楽しみにしててくださいね(笑)。
YouTubeを通じて荒野行動を盛り上げるだけでなく、チームを運営し大会で実績を残している金花さんは、荒野行動が発展していく上で間違いなく必要な存在と言えるだろう。
後編では、フォロワーが10万人を超える金花さんのSNS運用術や、初公開となるCGモデルの金花さんを紹介する。
写真・大塚まり
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