「炎上は最善手ではない」金花が考える人気の秘訣

キズグチアロエ

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■前編記事

AVALONの金花が語る荒野行動の魅力と理想のバトロワ

有名になりたいならオンリーワンの色を出すべき

――金花さんのTwitterのフォロワー数は10万人を超えていますが、初めから人気があったのでしょうか?

金花:
いやいや、最初は人気なんて全然ありませんでしたよ(笑)。

周りからはよく「荒野の光!スター誕生!」で優勝したから有名になったんじゃないかと言われるんですが、僕自身は地道に活動を続けてきたからフォロワーが増えたと思ってます。

――一気に人気になったわけじゃないんですね。地道な活動でフォロワーを増やしてきたとのことですが、具体的には何をしたんでしょうか?

金花:
普段からゲームのリプレイを撮影してツイートするなど、ゲームの活動は積極的に発信していました。

あと、活動というかTwitterの使い方なんですけど、思ったことをそのまま言うのではなく、ツイート文を一度考え直してみたり、内容によってはそもそもツイートするのを辞めたりしていますね。

でも、これだけ注意していてもフォロワーが10万人もいるので炎上してしまいます。この炎上も注目されるいい手段だとは思っているんですが、イメージが下がることがほとんどですし、自分も傷つきますし、最善手とは言えませんね。

――フォロワーが10万人もいると、何かトラブルが起こりそうです。

金花:
知名度が上がるにつれてアンチが増えますし、ネットでのなりすましは日常茶飯事ですね。そして、つい最近にリアルでなりすましをされていたみたいです(笑)。

あと、これが一番のトラブルなんですが、荒野行動で仲良くなった人に住所をネットに晒されたことがあるんですよね……。

――かなり慌てたんじゃないでしょうか?

金花:
かなり焦りましたね。でも、晒された住所に少し間違いがあったのと、すぐに警察に対応してもらえたので何とかなりました。

それまでは普通に仲良くしていて、何の前触れもないタイミングでの出来事だったので本当に驚きましたね。荒野行動での出会いがリアルの関係にもつながりやすいのはいいことですが、個人情報の管理だけは気を付けたほうがいいと思います(笑)。

――笑い飛ばしてますが、結構メンタルは強いんでしょうか?

金花:
強いとは思いますが、それでもストレスはたまに解消しないと辛いですね。僕は気の置けない友だちを10人ぐらい集めて、全員で通話をしながら一緒にゲームしてます。倒したときの反応が見れて面白いですし、みんなネタだとわかっているので多少口が悪くなっても楽しめるんですよね。

たまにこうしてストレスを解消できているから、何とかやっていけているんだと思います。このストレス解消法は本当におすすめなので、ぜひやってみてください(笑)。

――アンチにはどう対応していますか?

金花:
基本スルーですよ。でも、自分の考えと違う意見をもらったときは、僕なりの考えを伝えるようにしていますね。

――金花さんのように、荒野行動で有名になりたい人はたくさんいると思います。何かアドバイスをいただけませんか?

金花:
誰かと同じことをやってもだめなので、これまでにない色を出すことが重要です。でも、すでに荒野行動ではすべての色が出尽くしていると感じているので、これから有名になるのは大変かもしれないですね。

金花の活動はeスポーツによって支えられている

――金花さんは、Twitterで日本のeスポーツを盛り上げたいと発信していました。具体的には、どう盛り上げていきたいと考えていますか?

金花:
僕が役員をしている会社で主催で荒野行動のリーグ戦を開催したり、「AVALON」というチームの運営を通じて盛り上げていきたいと考えています。

――金花さんのeスポーツへのイメージを教えていただけますか。

金花:
正直に言うと、日本のeスポーツはまだ未知というか、どうなっていくか予想できてないですね。この点について会社で話し合うこともあるんですが、今後はとにかくいろんなことを挑戦し続けていきたいと考えてます。

そして、eスポーツの存在は僕が活動する上でのモチベーションにもなっているので感謝してます。

――荒野行動がeスポーツタイトルとして支持され続けるには、何が必要なんでしょうか?

金花:
現在のユーザーはどっぷりと荒野行動にハマっている人が多いと思うので、ライトユーザーをもっと増やす必要があると思います。どうにかして増やしていきたいと考えていますが、この点に関しては運営であるNetEase Gamesにがんばってもらいたいですね。

そして、ゲーム内のアップデートの頻度をもっと上げるべきだと考えてます。現在は3ヵ月に1回のペースでしか更新されていないので、もっと頻繁に新たな武器を出したり、マップを追加したりしてほしいですね。

あと、コラボイベントの開催頻度は高くていいのですが、盛り上がりも2日間ぐらいで落ち着いてしまうので、より長くイベントを楽しめる工夫が必要だと思っています!

――現在の荒野行動にどんなルールや要素が追加されると、よりeスポーツらしくなると思いますか?

金花:
各マップのフィールドにもっと起伏を増やすことですね。

現在のマップには強ポジと呼ばれる、いるだけで有利に立ち回れる場所があるんですが、数が少ないんですよ。起伏をもっと増やしてどこにいても強ポジだと言われるようになれば、eスポーツらしくなると考えています。

――荒野行動は、なぜeスポーツタイトルとして愛されていると思いますか?

金花:
競技性が高いのもありますが、やはりプレイヤー間の距離が近いことが愛される理由だと思います。僕が上京してきたときはまったく友だちがいませんでしたが、荒野行動をきっかけにいろんな人と仲良くすることができていますし、一緒に大会を見に行って応援するなどの楽しみもできていますからね。

本当に、荒野行動は「人」というワードが重要なゲームだと思います。

おすすめ動画は初心者のふりシリーズ

――金花さんが現在力を入れているYouTubeでは、どんな動画が人気なんでしょうか?

金花:
初心者のふりシリーズです。

動画の流れとしては、最初はわざとミスをしてドッキリ対象者に「下手くそ、弱い」と言われます。そして途中から本気を出して「え?うまくね」と思わせて、最後に金花でしたとネタばらしをするといった感じです。

きっと見ているだけでにやにやすると思いますし、ネタばらしの際のスッキリ感が半端ないので、ぜひ見てもらいたいです!

――鉄板のシリーズがもうできてるんですね。

金花:
そうですね。この動画が思っていた以上に伸びたので、今後もクオリティを上げながら投稿し続けていきたいと思います!

――視聴者から動画のリクエストには答えてますか?

金花:
結構リクエストが来るんですが、そのリクエストを採用できたことはまだないですね。

なぜかと言うと、いくら動画の内容が面白くても、タイトルやサムネイルが思いつかなかったら動画にできないんですよね。これまでにも面白い内容の提案は何度もしていただいているので、今後はサムネイル案やタイトル案も含めて提案してもらえたらうれしいです(笑)。

――今後はYouTubeのどの部分に力を入れていきますか?

金花:
新しい企画を考えるのはもちろんですが、既存の動画シリーズなども含めた、投稿するすべての動画のクオリティを上げることに力を入れていきたいと思います。YouTubeで稼ぐことができたお金も、動画のクオリティアップに使っていきたいですね。

――最後に、金花さんのファンにひと言お願いします。

金花:
僕がやりたいことをできているのは、僕を応援してくれているファンであるみなさんのおかげだと思っています。いつも本当にありがとうございます!

僕はフォロワーのみなさんとお会いしたいと思っていて、2019年末にAVALON関連のイベントとして、300人ぐらいが参加できるオフ会を開催したいと思ってます。よかったら、ぜひ参加して僕に会いにきてほしいです!

これからも応援よろしくお願いします。


荒野行動を通じてeスポーツを盛り上げようとする金花さんは、問題点を指摘するだけでなく、フィールドの起伏を多くするなどの具体的な改善点までも考えていた。そんな彼が作り上げる荒野行動の大会は、プレイヤーにとって間違いなくよいものとなるだろう。

これからも金花さんの活躍に注目したい。

写真・大塚まり

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荒野行動で活動する金花さんは、メンバーの多彩さからAVALONは「虹」のようなチームだと考えているようです。さらに、複数のバトロワ系ゲームをプレイする金花さんが考える、理想のガンゲームも紹介。

記者プロフィール
キズグチアロエ
「#コンパス」にどっぷりハマり、「#コンパス」に人生を捧げると決めた、傷口だらけのアロエ。
「#コンパス」に携わるクリエイターたちと、仲良くなりたいフリーライター。
どんなヒーローでもそこそこ扱え、特定のヒーローというよりもヒーロー全員が好き。

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