全消しに大連鎖の連続!ぷよぷよeスポーツ×WPLアルル杯はともくん選手が“野蛮”に優勝

Mako(WPJ編集部)

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9月28日(土)に開催された「ぷよぷよeスポーツ×ウェルプレイドリーグ」アルル杯決勝トーナメント。3回にわたって行われた予選をくぐり抜けた4名のプレイヤーにより、手に汗握る試合が繰り広げられた。

プレイオフ大会「カーバンクル杯」へと続く4大会の1つめとなる本大会を制したのは、8月に開催されたウェルプレイドフェスティバル「ぷよぷよeスポーツ 10万円争奪杯 Supported by 飛車ぷよ」でも優勝した、ともくん選手。

最年少プロの肩書に恥じないプレイを見せつけ、カーバンクル杯進出の1つめの席を射止めた。

ここからは、アルル杯決勝トーナメント、準決勝から決勝戦の模様をまとめてお届けしていく。

準決勝第1試合:プロ同士の全消しの応酬!

ともくん選手 VS SAKI選手というプロライセンス所持同士の試合となった準決勝第1試合。

お互いにこの日のために何か特別な練習はせず、いつもどおりの試合をできるように準備してきたという両者。ともくん選手は持ち前の展開の速い攻めを見せるが、SAKI選手も手を緩めずに大連鎖までつなげる格好に。

あっという間に3-1とリードを広げたともくん選手だったが、ここから崩れてしまいSAKI選手が一気にまくり1セット目を先取。

相手の盤面を見て対応する地力が光ったセットとなった。

中盤にともくん選手が盤面右側のぷよを使いすぎてしまったと判断したSAKI選手。1列目の13段目(最上段のさらに上の見えない部分)に置いた紫ぷよまできっちり使いきった大連鎖を決めた

続く第2セットは、SAKI選手が1セット目の勢いそのままに素早い攻めを展開。ともくん選手としては、自分がやりたいことを逆にやられてしまい、1-3とリードを許してしまう。

しかし、そこからの巻き返しがすごかった。5試合目にSAKI選手の連鎖が5連鎖で止まること、そして自分の本戦がつながることを見極めて発火。ここで流れを引き寄せ、2セット目を奪取。セットカウント1-1とし、最終セットへとつなぐ。

この場面、ともくん選手が中央の青から発火。4段目に置いた緑に連鎖がつながり、試合の流れを引き寄せる大連鎖を放った

最終セットは、ともくん選手が連鎖を組んだ上での全消しを何回も決めるという神がかったプレイを発揮した。

持ち前の1連鎖ダブルなどの鋭い攻めも冴え、勝利を重ねていく。

SAKI選手も負けじと、ともくん選手の5連鎖全消し対して6連鎖全消しで対抗する。とにかくハイレベルな攻防が繰り広げられたが、最後はともくん選手に軍配が上がった。

全消しの応酬という激しい戦い。これにはともくん選手も頭を抱えていた

試合の模様は20:33から!

準決勝第2試合:激しい大連鎖の仕掛け合い

準決勝第2試合は、1試合目とは打って変わってお互いにプロライセンスは持たないプレイヤー同士のカードとなった。

しかし、競合ひしめく予選を勝ち抜いて来ている上に、タイタン選手は茨城国体福井県代表、ヨッシー選手はコミュニティで開かれる合宿にも参加しアルル杯では予選Aで優勝した実績のあるプレイヤー。こちらもハイレベルな試合が展開された。

1セット目から4-4のフルカウントにもつれ込む接戦が繰り広げられる。

タイタン選手が短い連鎖で仕掛ける場面が目立ったが、見どころは1-1で迎えた3ゲーム目。盤面いっぱいにぷよを敷き詰めて13連鎖を放ち、試合巧者ぶりを見せつけた。

画面を埋め尽くすぷよ。しっかり13連鎖つながっている、無駄のないプレイが光った

しかし、1セット目を勝ちきったのはタイタン選手。本戦の大連鎖の安定感に、中盤の攻防で1枚上をいった。

タイタン選手はこれで勢いに乗ったか、2セット目はさらに果敢に攻めて勝ち星を重ねていく。1セット目とは打って変わって5-1とリードを広げ勝利、決勝戦へと駒を進めた。

ヨッシー選手は決まれば大連鎖という場面で引きに恵まれない苦しい試合となった。それをさせないタイタン選手の試合運びがお見事

試合の模様は1:01:20から!

決勝戦:まさに野蛮なともくん選手の強烈な攻めが冴える!

ともくん選手とタイタン選手の組み合わせとなった決勝戦。

立ち上がりは、ともくん選手が解説の飛車ちゅうプロも「野蛮」と評するほどの、2連鎖ダブルを積極的に放つとにかく激しい攻撃を仕掛ける。

しかし、対するタイタン選手がしっかりと受けて返す驚異的な対応力を見せる。これに焦りを感じたか、ともくん選手は攻めるにあたってぷよを使いすぎてしまう場面が見られ、タイタン選手の餌食に。

1セット目をタイタン選手が抑え、優勝へあと1セットと王手をかけた。

ともくん選手の2連鎖ダブルに対して連鎖で返すタイタン選手。続く追撃もしっかり伸ばしてから放つ落ち着いた試合運び

後がなくなってしまったともくん選手だが、ここからが本領発揮。1セット目にも増して激しい攻めを展開する。

特に目立ったのが、1~2連鎖ダブルでおじゃまぷよを降らせた後に、ノータイムで追撃する動き。これにはタイタン選手も為す術もないといったところで、ともくん選手があっという間に2セット目を取ってしまったのである。

準決勝でも見せた全消しを繰り出しタイタン選手を翻弄する場面も。攻めの速度と完成度の高さが目立った

そこからは、まるで一瞬の出来事だった。

ともくん選手が一貫して暴力的なまでの攻めの姿勢を崩さず、最終セットは5-0の圧倒的な展開で優勝を決めた。

最後はタイタン選手の得意とする大連鎖でも上回り試合を決めたともくん選手。終始、積極的な攻めの姿勢を崩さなかったハートの強さはピカイチだった

試合の模様は1:26:13から!

次回大会「アミティ杯」エントリー受付中!

劇的な結末で幕を閉じたアルル杯であったが、この興奮冷めやらぬうちに次回大会であるアミティ杯のこともお知らせしておきたい。

ルールや形式はアルル杯とまったく同じで、3回のオンライン予選大会が行われ、上位4名がオフライン決勝トーナメントに進出。決勝トーナメントの模様はウェルプレイドリーグのYouTubeチャンネルにて生配信される。

スケジュールは以下のとおり。

  • 予選A:10月9日(水)20:00~22:30
  • 予選B:10月12日(土)20:00~22:30
  • 予選C:10月13日(日)20:00~22:30
  • 決勝トーナメント:11月3日(日)

すでに予選へのエントリーは始まっているので、ぷよキャンプで公開されているエントリーページを確認しておこう。

(C)SEGA

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記者プロフィール
Mako(WPJ編集部)
スマホゲームの攻略サイト、情報メディアを渡り歩いてウェルプレイドジャーナルに流れ着いた超絶新進気鋭の若手編集者。イベント取材では物販やコスプレイヤーに釘付けになりがち。

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