sako×akikiに聞いたプロゲーマーの結婚生活はすべてがゲーム中心だった(後編):倉持由香のゲーマー交遊録【第3回】

倉持由香

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ずっとゲームで1日平均10時間以上もの練習

倉持:sakoさんの1日のスケジュールはどんな感じですか?

sako:
朝は6:00-7:00には起きて、そこからモーニングトレモ(朝練)をします。起きたら、ゲームを起動するということを習慣づけてます。

倉持:朝早いですね。前回はマゴしぃに話を聞いたんですが、昼過ぎに起きてYouTubeを見るって言ってたので、だいぶ差がある(笑)。

akiki:
6:00-7:00っていうのは、遅い方ですね。4:00-5:00っていうときもあります。21:00ぐらいに子供を寝かしつけたときに、そのまま寝ちゃって朝型にシフトしているので、睡眠は取れてます。

sako:
それで、9:00ごろに子供を保育園に連れて行きます。これ以降、お昼ぐらいまではいろんなゲームを触ったり、動画を見て研究をしたりしますかね。

午後からはFAV gamingの練習部屋に来たり、自宅でオンライン対戦したりします。だいたいこれが19:00ぐらいまで続きます。

その後は、家族で夕食を摂って、子供をお風呂に入れますね。お風呂から出たら、また練習することもあります。

倉持:話を聞いていると、練習量がハンパないですね。

sako:
練習量は1日平均10時間以上あると思います。

倉持:今、りんかちゃんはおいくつなんですか?

sako:
4歳です。映画なども1人でおとなしく見るようになってきました。逆に、私が「うるさい」って言われることもあります(笑)。0~1歳のときは夜泣きが大変でした。

今では、私が趣味でやってるゲーム(格ゲー以外)を見ては、いろいろ聞いてくるまでになりました。

akiki:
うちでは、sakoが格ゲーをしているときは話しかけないというルールを設けてるんですよ。子供にも、「お仕事しているから邪魔しちゃダメ」と教えてます。

ところが、たまにsakoが「お仕事してくるね」って言って、別のゲームしてることがあるんですよね。あやしいときは子供に偵察に行ってもらって、「何のゲームだった?」って聞くと、「牧場のやつ」って答えて。「それは仕事じゃない! 邪魔していいよ!」って(笑)。

ジャンプを買うはずが、スマホゲームに課金100万円以上!

倉持:2018年のCPT(カプコンプロツアー)台湾では優勝されましたが、やっぱりりんかちゃんの応援のおかげでしょうか。

sako:
あのときは、すごく調子が良かったですね。家族と一緒に海外に行くと、ちゃんと寝てちゃんと食べてで、どうしても練習する時間は減るんです。でも体調が整うのと、対戦について考える時間がその分増えるので、それが良かったのかなと思います。

家族の前で優勝できたのは最高の思い出ですね。

倉持:sakoさんは、ゲーム以外の趣味はありますか?

sako:
ないです。正確には、ほぼないです。インドア系なんで……、読書とか。

akiki:
いや、ゲーム以外ないでしょ。「読書」なんてかっこつけて言ってもダメだよ(笑)。

でも、それぐらいゲームしかしてないですよ。ご飯を食べているとき、お風呂に入っているとき、寝ているとき以外は、ずっとゲームです。

最近、Nintendo Switchを導入したので、トイレに入っている時間もゲームになってます。ゲームをしているときは会話にならないから、私が話があるときはお風呂の時間を狙って話をするぐらいです。

倉持:本当に、ゲームが好きなんですね。

akiki:
PS4でマッチングしているときなんかも、Switchやスマホゲームを掛け持ちでやってますもんね。ある意味、ゲーム、寝る、ご飯がそろっていればsakoは満足するので、ある意味楽ではありますよ(笑)。

倉持:スマホゲームで、課金はするんですか?

akiki:
スマホゲームを始めるときに、課金はやめてねという約束して「わかった」となったんです。話は変わりますが、sakoは唯一、少年ジャンプだけは欠かさず読むんですね。ただ、毎週雑誌が溜まっていて、片付かないので、電子書籍版にしようってなったんです。

電子書籍を購入するためには、スマホにクレジットカードを登録する必要があったんですよ。

最近はキャリアから明細書が郵送されてこないのが一般的で、私も逐一確認してなかったんです。そしたら、あるときキャリアから「ここ数ヵ月のお支払いが確認できてないため、回線を止めます」みたいな連絡が来たんです!!

スマホ代が引き落とされる口座には、そのとき覚えている限りでもTOPANGAリーグの賞金が60万円ぐらい入っていたはずなのに……。それで明細を確認したら、ガチャに消えてました。

倉持:ヒイッ……!! ちなみに、なんのゲームに使ったんですか?

sako:
それがね、覚えてないんですよ(笑)。一時期、新作のスマホゲームを片っ端からやってて、しかも同時進行で遊んでたので覚えてないんです。

akiki:
ある意味すごいのが、これだけスマホゲームをやってて一度も仕事ではやったことないんです。純粋にプライベートで、1円もお金になってません(笑)。

聞いておわかりのとおり、スマホゲームもしっかりやるのでお仕事お待ちしております!(笑)

それにしても、ものすごく高くついた電子書籍でした。

倉持:家計にダメージが……。それ以降は、課金禁止は守られていると。

akiki:
そう思うじゃないですか。この件の後、なにかは忘れたんですが、クレジットカードを登録する必要があって改めて登録したら、またやったんですよ。しかも、30万円ぐらい。

倉持:この2回目のときはなんのタイトルだったんですか?

sako:
覚えてないです(笑)。

akiki:
確か、その後ももう1回やらかしてて、合計3回こういうことがありました。さすがに私も怒って、なんでこういうことするの? って聞いたんですが、「オレは無理やねん、自分を止められへんねん」って(笑)。

ルーヴル美術館を10分で退出したsako

倉持:sakoさんは、格ゲーファンタジスタとして都市伝説的な扱いをされてましたが、言われてる側としてはいかがでしたか?

sako:
どういう愛称であれ、覚えてもらえることはうれしいです。なので、コンボおじさんとかでもいいですよ(笑)。

倉持:格ゲーでコンボの開発をしているときは楽しいですか?

sako:
実を言うと、そんなに難しいコンボはやってないんですよね。難易度の高いコンボ自体はほかにもっとあると思います。僕の場合、できる範囲のコンボではあるけど、組み立て方が違うんだと認識してます。

例えば、当てるまでの布石の打ち方だったり、毎回同じコンボはしないとかですかね。

倉持:これまでに一番やり込んだゲームはなんでしょう。

sako:
「ヴァンパイアセイヴァー」ですかね。このゲームは16歳ぐらいのときに始めたんですけど、それ以来10年近くプレイしました。ゲーセンでプレイして、自宅ではセガサターンでもやってました。

通っていたゲーセンに強いヤツがいて、そいつに挑んでましたが勝てないんですよね。

倉持:(家庭用がない)アーケードゲームって、どうやって強くなるんですか?

sako:
雑誌とかからの情報かな。でも当時は、みんな情報を隠したがる習性がありました。「オレしか知らない」みたいな。

そうなると、いろんな人と対戦して吸収していけるプレイヤーが強いんですよ。なので、遠征に行ったりもしますね。

倉持:格ゲーにおいてキャラを選ぶ基準は何ですか?

sako:
基本的に、コンボが面白いこと。プレイヤーによって、コンボ選択ができるキャラがすごく好きですね。ある人はこんなコンボだけど、オレはまた別のコンボだみたいなキャラがいいです。

女性キャラをよく使うイメージがあると思いますが、コンボが面白ければどんなキャラでも使います。

倉持:格ゲープロゲーマーとしては最年長だと思いますが、限界を感じるときはありますか?

sako:
年々、海外大会が増えてきて、月に2回を超えると体力的にキツイと感じることはありますね。時差ボケが治らないまま、次の海外大会に向かうというのもありますから。

倉持:飛行機での移動中は何をしてるんですか。

sako:
スマホかSwitchのゲームですね。オフラインでも遊べるゲームが好きなんですよ。格ゲー以外では対戦するゲームはほとんどプレイしないんじゃないかな。

倉持:これだけ海外が多いと、荷造りも毎回大変なのでは?

sako:
荷造りは、嫁さんに任せてます。

akiki:
そうですね。毎回、PS4とモニターは荷造りします。着替えといっしょにコーディネート指示メモも入れます。1日目はこのシャツとこのパンツみたいに書いたメモです。

そうでもしないと、着替えをもたせても同じのを何日も着たりするんですよ。

倉持:できた奥さんですね!!

akiki:
違いますよ、sakoができてない男なんです(笑)。

倉持:海外での食事はこだわる方ですか? 前回のマゴ選手は、マックでいいって言ってましたけど。

sako:
海外ではマゴといっしょに食事に行くことが多いです。だから、こだわりはないですね。

パンがすごい好きなので、フランスへ行ったときはあちこちパン屋を回りました。それぐらいかな。

倉持:今まで行った海外でよかった国はどこですか?

sako:
大会とは別に、オフ日があると観光できたりするので楽しいですね。フランスのときは観光できました。

akiki:
でも、ルーヴル美術館を10分で出ちゃったよね? モナリザだけ見て、「オレ、外で待っとくわ」とか言って(笑)。

倉持:えー! ルーヴル美術館って、丸2日ぐらいかけて見るようなスケールですよね!?

akiki:
そうなんですよ。「ゆっくりしといでや」って言われたけど、外で待たしてると思うと、気が気でなかったです。

生涯現役主義の最年長プロゲーマー

倉持:あと何年ぐらいは現役でとかは考えますか?

sako:
自分自身が最年長なので、モデルがいないんですよね。そういう意味では、オレが現役を退いたときが、1つの目安になるんじゃないかと思ってます。なので、できるだけ長くがんばらないととは思いますね。気持ち的には、手が動く限りは生涯現役でいたいです。

ただ、最近は若手に教える機会も増えてきました。同じFAV gamingのりゅうせい君には、思想というか、こうやったら視野が広がるよというようなことなどは教えてますね。

倉持:りゅうせい君はどんな子ですか? 顔芸が面白い子っていう印象ですが……。

sako:
変わった子です(笑)。顔芸は1人でオンライン対戦しているときでもやってますから。

素直ではあるんですが、世間知らずな部分もありますね。

いっとき、先輩プロゲーマーのことを呼び捨てにしてて、指導したことがあります。本人的には悪気がないんですが、礼儀は人として必要ですからね。

倉持:イチロー選手のことを「イチローが??」とかって呼び捨てにするような感覚だったんですかね。

倉持:プロゲーマーの特徴として、時間にルーズな点があると思ってるんですが、sakoさんはいかがですか?

sako:
時間はきっちり守ります。基本、1時間前行動です。自分が待つのはいいんですが、人を待たせるのが苦手なんです。

akiki:
じゃあ、私がベガ立ちして待ってたのは、待ってるうちに入らなかったの?(笑)

倉持:今、ライバルとして意識している選手はいますか?

sako:
特にこの人っていうのはいなくて、トレーニングルームに来ている選手たちはみんなですかね。

倉持:トレーニングルームではいろんな選手と対戦すると思うんですが、中でもこの人は強いなと思う選手はだれですか?

sako:
ふ~どです。一番勝ててないですからね。

ときどや藤村にも負けることはあるんですが、試合内容的にそこまでひどくないんですよ。ただ、ふ~どに対しては最も試合内容が悪いんですね。レインボー・ミカがキツいというよりも、ふ~どが使うレインボー・ミカがキツイんですよね。

倉持:コマ投げで崩されるんですか?

sako:
うーん……オレという人間をよく知っているのかもしれないですね。

倉持:人読みですね(笑)。では、最後に2019年の抱負をお願いします。

sako:
まずは、いつも応援してくれてありがとうございます! 2019年は40歳という大きな節目になります。2018年ほどの成績が出せるかどうかはわからないですが、今年もがんばっていきますので、引き続き応援をよろしくお願いします。

写真・大塚まり

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記者プロフィール
倉持由香
ゲームに本気で取り組む100cmのもっちりヒップ、尻職人グラドルゲーマー。14歳でゲーム配信者デビューをし、格ゲーマーとの交流が深い。自宅のゲーミングスペースにはPCやゲーム機に加え、雀卓も完備。ストVでの使用キャラは、レインボー・ミカ。

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