「日本は強豪国」――TEPPEN世界大会に挑むHayakeoの分析

キズグチアロエ

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■前編記事

日本代表HayakeoはトップになるためのTEPPENロードを歩む

アメリカ地域代表Water選手に注目

――2019年12月21日に、Hayakeo♡jp(以下、Hayakeo)選手が出場する世界大会「TEPPEN WORLD CHAMPIONSHIP 2019」が開催されます。この大会に日本代表として出場するtarakoman選手とTaiga選手はどんな特徴がありますか?

Hayakeo:
tarakoman選手は独自のデッキを構築するのがすごく上手くて、プレイングにもスキがない強い選手ですね。

Taiga選手はデッキの流行などの環境を読むのが上手くて、大会に持ち込むデッキで有利を取ることができる選手です。

僕は使用するデッキをいつも周りの人から教えてもらっているんですが、どんなデッキでも使いこなす自信があります。ですので、デッキへの対応力が強みだと考えています。

それぞれの選手の特徴を考えてみると、日本代表の選手は特徴がバラバラで面白いですね。

――世界大会で注目している選手はいますか?

Hayakeo:
アメリカ地域代表のWater選手です。彼は3位でアメリカ代表選手になっているんですが、日本でリリースされる前のランクマッチシーズンで世界1位の選手なんです。対戦したこともあるんですが、次元が違うレベルで上手くて圧倒的な実力を見せつけられました。

Water選手が世界大会に持ちこんでいるデッキに、ネルギガンテの「棘とばし」があります。このデッキは環境に左右されにくいデッキでして、かなり安定感があるんですよ。日本ではあまり流行っていないデッキなので、上手く対応できるか不安ですね。

――デッキで言うと、Hayakeo選手が大会で使うアルバート・ウェスカーの「黒き選別」は誰とも被っていませんね。

Hayakeo:
僕だけでしたね。どこまで通用するかはわかりませんが、注目してもらえたらうれしいです。

――世界大会はどんなところに注目すれば、より楽しむことができますか?

Hayakeo:
同じヒーローだとしても、使用するヒーローアーツやデッキ内容に違いがあるので、カード1枚1枚に注目して、なぜ採用しているのかを考えてもらえれば、より大会を楽しめると思います。

各ヒーローのプロフェッショナルが存在する日本の強み

――Hayakeo選手は、TEPPENでは日本が強豪国だとおっしゃっていました。これにはどんな理由がありますか?

Hayakeo:
TEPPENのシーズンランキングを見てもらえるとすぐわかるんですが、上位には日本のプレイヤーがたくさんいるんですよ。これが日本が強豪国だと考えている1つの要因ですね。

強いプレイヤーがたくさんいるということは、それだけ練習相手も強いということにつながるので、大会前の調整環境としても日本はかなり有利だと思います。

――日本選手の強みはありますか?

Hayakeo:
日本には各ヒーローを使いこなせるプロフェッショナル的な存在がいて、そのプレイヤーから見たデッキへの意見や、現環境で何がつらいかなどを共有してもらえるんです。これはかなり強みだと思います。ちなみに、リオレウス担当は僕だと思います(笑)。

ただ、海外の選手にもそういった存在はいるかもしれないので、油断はできませんね。

――一方の、海外選手はどうでしょうか?

Hayakeo:
正直言ってわからないです。でも、海外で流行っているデッキがわかりにくいですし、もし海外で強いデッキやコンボが見つかったとしても、その情報が日本に入るのは少し遅れてからになるので怖いですね。

――日本の代表選手3名が世界大会のトップ3に入るということも考えられますか。またそれを実現するためには、どんな能力が求められるんでしょうか?

Hayakeo:
かなり現実性の高い話だと思います。実際に日本代表決定戦に出場していた選手は強いプレイヤーばかりでしたので、激戦区を勝ち抜いたという自信を持って世界大会に挑みたいですね。

世界レベルの大会で勝つためには緊張しない精神力が必要です。TEPPENは繊細な手の動きを求められるので、緊張で手が震えちゃうと操作にかなり影響が出ちゃうんですよ。

あとは、相手が使用したカードに即座に対応しなければならないので、反射神経も必要だと思います。TEPPENは0.1秒の差を競うゲームなので、反射神経が良いほど有利ですね。

これはTEPPENをやり込むことで鍛えられる部分だと思うので、努力次第で向上させることができると思います。

――世界大会で通用するテクニックを教えてください。

Hayakeo:
テクニックではないかもしれませんが、複数のデッキを使いこなせる方が大会では有利ですね。1つのデッキを極めるのも悪くはないんですが、大会となると複数のデッキを使用することになるので、早めに慣れておいた方がいいです。

あとは、すべてのカードの能力を覚えておくべきです。相手が出してきたカードの効果をすぐに理解できないと、大会で勝ち抜くのはかなり厳しいと思います。

――世界大会に向けてどんな練習をしていますか?

Hayakeo:
すでに大会で使用されるヒーローは公開されているので、対策練習をすると決めたデッキとひたすら連戦して、反省点や改善点を見つけるようにしています。

日本代表決定戦のときは当日の朝に使用デッキのヒーローが公開されていましたが、世界大会ではある程度余裕を持って公開してくれるので、対策の練習ができて安心できますね。

――おそらくですが、日本代表決定戦のときと同じく、持ち込むデッキはかなり時間をかけて調整したと思います。Hayakeo選手がデッキを調整する際は、どんなことを意識していますか?

Hayakeo:
TEPPENは環境の移り変わりが激しいゲームですので、流行りのデッキに対するメタカードの枚数や種類を調整しています。

――カードのバランス調整や、新カードの登場以外でも環境が大きく変わるんですね。

Hayakeo:
強いデッキが流行ったら、そのデッキに勝てるデッキが流行る。これの繰り返しですね。TEPPENにはすべてのデッキに有利が取れるようなデッキは存在しないので、ゲームバランスはかなりいい方だと思います。

TGS大会で緊張を克服し世界大会に挑む

――Hayakeo選手は世界大会で優勝したら、海外旅行に行きたいと話していました。具体的には、どこに行きたいですか?

Hayakeo:
ドイツに行きたいですね。僕が小学3年生のときにドイツに住んでいる祖母に家に遊びに行ったことがあるんですが、めちゃくちゃ楽しかったのでまた行ってみたいんです!

――何としても優勝しなければですね。間もなく世界大会を迎えるわけですが、緊張はしていますか?

Hayakeo:
まったくしてないです。でも、僕が初めて出場した「TEPPEN TOKYO GAME SHOW CUP 2019」では、緊張しすぎて指が振るえていました(笑)。

でも、そこで大会の緊張感を味わうことができたので、日本代表決定戦で1敗するまでは緊張せずに、普段通りの実力を発揮することができました。

ですので、世界大会でも緊張することはないと思います。あまり挑戦できないレアな経験になると思うので、優勝を目指しつつも、大会を楽しめればなと思ってます。

――では、それなりに緊張に強いタイプなんですね。

Hayakeo:
それがですね、違うんです。僕は学校でスピーチをするだけでも緊張してしまうタイプなんです(笑)。

でも、自信があるからなのかはわかりませんが、ゲーム関連だとほとんど緊張することがないんですよね。

――不思議ですね。世界大会に向けて何か不安なことはありますか?

Hayakeo:
海外選手は普段ランクマッチで見かけないデッキを持ちこんでいるので、対応できるかがずっと不安です。でも、こればっかりは仕方ないので、ひたすら練習をして不安を少しでも和らげていきたいですね。

――世界大会は優勝を狙って楽しみたいとのことでしたが、すごいプレイを魅せたいなどの狙っていることはありますか?

Hayakeo:
大会を見ている人に、Hayakeoは強い選手なんだと思わせられるようなプレイングを披露したいですね!

あと余裕があればなんですが、おそらく大会配信では僕の顔も映し出されると思うので、ワイプ芸のようなパフォーマンスができたらなと思ってます。でも、たぶん試合に集中してそれどころではないと思うので、あまり期待はしないでくださいね(笑)。

――世界大会への意気込みをお願いします。

Hayakeo:
日本予選を勝ち抜いて代表になったので、世界にも通用するポテンシャルを持っていると思います。

応援して下さっている方から「日本を背負ってるんだから、世界一を取ってこい!」と熱いメッセージも受け取っているので、必ず優勝します!

――最後に、応援してくれてる人にひと言お願いします。

Hayakeo:
僕が弱いころから知っている人も多いと思うので、その人たちに強くなった僕のことを見てほしいですね。応援よろしくお願いします!


ファンの熱い後押しもあってか、Hayakeo選手ははっきりと世界大会で優勝すると宣言してくれた。

TEPPENのゲーム内では世界大会に出場する選手を応援できる「出場選手応援キャンペーン」が実施されているので、Hayakeo選手への応援も込めて投票してみてはいかがだろうか。

出場選手応援キャンペーン詳細はこちら

写真・大塚まり

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記者プロフィール
キズグチアロエ
「#コンパス」にどっぷりハマり、「#コンパス」に人生を捧げると決めた、傷口だらけのアロエ。
「#コンパス」に携わるクリエイターたちと、仲良くなりたいフリーライター。
どんなヒーローでもそこそこ扱え、特定のヒーローというよりもヒーロー全員が好き。

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